大原洋人を含む、日本人選手5名が勝ち進む。チャレンジャー・シリーズ第4戦「EDPエリセイラ・プロ」大会3日目

イーライ・ハンネマン(HAW)  Credit: WSL/ Damien Poullenot

ポルトガル・エリセイラ、リベイラ・デ・イーリャス(2025年10月1日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第4戦「EDPエリセイラ・プロ」は大会3日目。男子ラウンドオブ64と女子ラウンドオブ3が終了。昨日のような霧は発生しなかったものの、波のコンディションは非常にスローで、さらなるチャレンジが加わった。

 

サリー・フィッツギボンズとティーア・ゼブロウスキーが再び激突、ラウンドオブ16進出へ

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)Credit: WSL/ Manel Geada
ティーア・ゼブロウスキー(FRA) Credit: WSL/ Damien Poullenot
ティーア・ゼブロウスキー(FRA)Credit: WSL/ Manel Geada

 

昨年のエリセイラ・プロ決勝進出者であるティーア・ゼブロウスキー(FRA)とサリー・フィッツギボンズ(AUS)が、アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)とゾーイ・ベネデット(USA)と共に、女子ラウンドオブ32のキックオフを飾る豪華な対戦カードで再び顔を合わせた。

 

フィッツギボンズは待たずに、力強く鋭いターンで素早くソリッドなヒート合計を築き、それぞれの波で多彩な技を見せた。ゼブロウスキーは珍しく波選びを数度失敗したが、14歳の彼女はフィッツギボンズに次ぐ2位で勝ち上がった。

 

「この場所のすべてが大好きです。まるで故郷にいるような感覚です」とフィッツギボンズは語った。「今後のヒートが楽しみです。今回のヒートでも、35分間がどう展開するのかとワクワクするあの高揚感を味わえました。だからこそ、この競技を愛しているのです。

この挑戦に挑む人は皆、本当に勇敢です。素晴らしいサーファーが数多くいる中で、何が起こるか全く予測がつきません。キャリアのこの段階に至り、私はただ、もう一回のチャンスを願うばかりです。」

 

ヨランダ・ホプキンズ、フランシスカ・ベセルコ、ポルトガルの旗を高く掲げ続ける

 

ヨランダ・ホプキンズ(POR)Credit: WSL/ Damien

 

男子の選手全員が敗退した後、ポルトガルの旗を高く掲げ続けるという重責は女子選手たちの肩にかかった。テレサ・ボンバロ(POR)はヒートで失速したが、フランシスカ・ベセルコ(POR)とヨランダ・ホプキンズ(POR)は地元ファンの声援を力に変えて勝ち抜き、次のラウンドに進んだ。

ホプキンズはローカルナレッジを生かし、エウェレイウラ・ウォン(HAW)を抑えて勝利を収めた。一方、ベセルコはレイラニ・マクゴナグル(CRC)に次ぐ 2 位となった。

 

「今年は素晴らしいスタートを切ることができました」とホプキンズは語った。「ホームでの初戦、絶対に負けは避けたかったのです。結局、安全策を取っていても勝てないことに気づき、思い切って攻めることにしました。とても楽しい試合でした。ホームでサーフィンをし、ヒートを勝ち抜くことに勝るものはありません。この大会で優勝したいと思っています」

 

大原洋人、さらなるギアを上げてエクセレントな演技を披露

 

大原洋人 Credit: WSL/ Damien Poullenot
大原洋人 Credit: WSL/ Manel Geada

 

USオープン・オブ・サーフィンで3位に入り好調な大原洋人(JPN)は、エリセイラでさらなるギアを上げ、今大会最高の波を捉えてエクセレントな9.00(満点10点)を記録した。

大原はレール・トゥ・レールの流れるようなサーフィンを披露し、強烈なパワーとスピードで技を繰り出した。ポルトガルで脅威的な状態を見せ、CT(チャンピオンシップ・ツアー)のクオリファイのラインを飛び越える勢いだ。


「最高の気分です」と大原は語った。「あの波を見た時、6点が必要だと思いました。すると波がインサイドまでずっと開いていったんです。特別なことをしようとはせず、ただターンを決め、波をうまく乗りこなしただけなのに、9点を取れて本当に嬉しかったです」

 

大原洋人 Credit: WSL/ Manel Geada

大原洋人が9.0、都筑有夢路が8.0をスコア。西慶司郎、中塩佳那も躍進を続ける。CS第4戦「EDPエリセイラ・プロ」大会3日目

 

 

元CT選手イーライ・ハンネマン、リアム・オブライエンがエリセイラで調子を上げる

イーライ・ハンネマン(HAW)Credit: WSL/ Damien Poullenot
イーライ・ハンネマン(HAW)Credit: WSL/ Damien Poullenot

 

イーライ・ハンネマン(HAW)は巨大なフロントサイドパンを決め、エンドセクションまで完全にコミットして7.83を獲得して次ラウンド進出を決めた。ハンネマンの冷静沈着なアプローチは、ポルトガルでのCT資格争いにおいて確固たる地位を保つのに役立った。

 

「潮が引く中で忍耐が試される試合になると分かっていました」とハネマンは語った。「 自分は落ち着いていて、波さえ掴めばスコアは取れるって自分に言い聞かせてました。自分は努力家だし、最近はただ『できる』って信じて、海に出て勝つチャンスを待つだけでした。信仰に全てを託してるんです」

 

 

リアム・オブライエン(AUS)Credit: WSL/ Manel Geada

 

リアム・オブライエン(AUS)はCT時代の洗練されたスタイルと競技経験を披露し、余裕で8.33のエクセレントスコアをマーク。オブライエンは忍耐強くセット波を待ち、十分なバックアップスコアをスコアする。これが勝利と次ラウンド進出を決定づけた。

 

 

ネクストコールは現地時間10月2日(木)午前7時30分(GMT+1)を予定。開始は午前8時5分となる見込み。

EDPエリセイラ・プロは2025年9月29日(月)から10月5日(日)まで、エリセイラ・プライア・デ・リベイラ・デ・イーリャスで開催される。

本日のEDPエリセイラ・プロ競技のハイライトや詳細情報はWorldSurfLeague.comで確認できる。

 

 

EDPエリセイラ・プロ男子ラウンドオブ64 残りの結果:

HEAT 9:カウリ・ヴァスト(FRA)11.07 DEF. ジョーガン・クズネット(FRA)9.37、ザビエル・ハクスタブル(AUS)8.93、マシュー・マクギリヴレイ(RSA)5.40

HEAT 10:ジャドソン・アンドレ(BRA)10.00 DEF. ディミトリ・プーロス(USA)9.57、デイヴィッド・シルバ(BRA)9.43、ケオニ・ラサ(EUK)7.90

HEAT 11:アドゥア・アマトリアン(EUK)13.56 DEF.イアン・ゴウベイア(BRA)11.17、チャーリー・キュボーン(FRA)10.80、渡部太郎(USA)10.26

HEAT 12:オスカー・ベリー(AUS)12.44 DEF.フランコ・ラジウナス(アルゼンチン)10.50、マイケル・ロドリゲス(BRA)10.03、ラファエル・テイシェイラ(BRA)8.00

HEAT 13:イーライ・ハンネマン(HAW)15.06 DEF.マテウス・ハーディ(BRA)12.93、ブロンソン・メイディ(INA)12.53、ホセ・フランシスコ(BRA)12.07

HEAT 14:カイアス・キング(AUS)10.34 DEF.ルーク・テマ(HAW)9.67、マイキー・マクドナー(AUS)6.60、ライアン・カリナン(AUS)4.94

HEAT15:大原洋人(JPN)15.50 DEF. モーガン・シビリック(AUS)13.94、アディン・マセンキャンプ(RSA)12.93、アフォンソ・アントゥネス(POR)7.37

HEAT 16:リアム・オブライエン(AUS)14.66DEF. 西慶司郎(JPN)10.97、ジャクソン・ベイカー(AUS)10.03、タリー・ワイリー(AUS)8.43

 

EDPエリセイラ・プロ女子ラウンドオブ32戦結果:

HEAT 1: サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.00 DEF.ティーア・ゼブロウスキー(FRA)12.33、アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)10.50、ゾーイ・ベネデット(USA)10.07

HEAT 2:中塩佳那(JPN)14.50 DEF. キラ・ピンカートン(USA)12.10、ソフィー・マカロック(AUS)10.63、池田美来(JPN)7.77

HEAT 3:都筑有夢路(JPN)13.83 DEF. アナト・レリオール(WRL)13.07、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)12.14、テレサ・ボンバロ(POR)10.27

HEAT 4:レイラニ・マクゴナグル(CRC) 12.90 DEF。フランシスカ・ベセルコ(POR) 10.73、テッサ・タイセン(FRA) 9.16、ノア・クラップ(DEU) 8.43

HEAT 5:ヨランダ・ホプキンズ(POR) 14.34 DEF。エウェレイウラ・ウォン(HAW) 11.20、ダニエラ・ロサス(PER) 10.67、サラ・バウム(RSA) 10.33

HEAT 6:アリッサ・スペンサー(USA) 13.27 DEF. ラウラ・ラウプ(BRA) 12.60、アリーナ・ロドリゲス(ペルー) 11.60、ルイーズ・ルプロン(RSA) 9.54

HEAT7:ソフィア・メディーナ(BRA)12.26 DEF.。イーデン・ウォーラ(USA)11.30、エリー・ハリソン(AUS)11.07、ソル・アギーレ(ペルー)9.17

HEAT8:サノア・デンプフル=オリン(CAN)13.90 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)12.13、野中美波(JPN)11.13、ナディア・エロスターベ(EUK)9.40

 

EDPエリセイラプロ男子ラウンドオブ32マッチアップ:

HEAT 1:ジョージ・ピター(AUS)vs. フィン・マクギル(HAW)vs. ルーカス・ビセンテ(BRA)vs. ジャスティン・ベクレ(FRA)

HEAT 2:ノーラン・ラポーザ(USA)vs. ジョーダン・ローラー(AUS)vs. ケイド・マトソン(USA)vs. サミュエル・プポ(ブラジル)

HEAT 3:ルッカ・メシナス(ペルー)vs. ルーク・トンプソン(RSA)vs. ウィンター・ヴィンセント(AUS)vs. シオン・クロフォード(HAW)

HEAT 4: カラム・ロブソン(AUS)vs. 加藤翔平(JPN)vs. エドガル・グロッジア(ブラジル)vs. イアン・ジェンティル(HAW)

HEAT 5: カウリ・ヴァースト(FRA)vs. ジャドソン・アンドレ(ブラジル)vs. イアン・ゴウベイア(ブラジル)vs. フランコ・ラジウナス(アルゼンチン)

HEAT 6: ジョーガン・クズネット(FRA)vs. ディミトリ・プーロス(USA)vs. アドゥア・アマトリアン(EUK)vs. オスカー・ベリー(AUS)

HEAT 7: イーライ・ハンネマン(HAW)vs. カイアス・キング(AUS)vs. モーガン・シビリック(AUS)vs. 西慶司郎(JPN)

ヒート8:マテウス・ハーディ(BRA)vs. ルーク・テマ(HAW)vs. 大原洋人(JPN)vs. リアム・オブライエン(AUS)

 

EDPエリセイラプロ女子ラウンドオブ16マッチアップ:

HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)vs. キラ・ピンカートン(USA)

HEAT 2:中塩佳那(JPN) vs. ティーア・ゼブロウスキー(FRA

HEAT 3:都築有夢路(JPN) vs. フランシスカ・ベセルコ(POR

HEAT 4:レイラニ・マクゴナグル(コスタリカ) vs. アナト・レリオール(WRL

HEAT 5:ヨランダ・ホプキンズ(POR) vs. ラウラ・ラウプ(BRA)

HEAT 6:アリッサ・スペンサー(USA) vs. エウェレイウラ・ウォン(HAW)

HEAT 7:ソフィア・メディナ(BRA) vs. インディア・ロビンソン(AUS)

HEAT 8:サノア・デンプフル・オリン(CAN) vs. イーデン・ウォーラ(USA)

 

 

ライブ中継を見る

EDPエリセイラ・プロは2025年9月29日から10月5日まで、ポルトガル・リベイラ・デ・イーリャスで開催される。大会はWorldSurfLeague.com無料WSLアプリでライブ配信される。全結果、写真、ハイライト動画、プレスリリースはWorldSurfLeague.comで閲覧可能だ。

 

詳細情報はWorldSurfLeague.comを参照のこと。