ポルトガル・エリセイラ、リベイラ・デ・イーリャス(2025年9月30日火曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ第4戦「EDPエリセイラ・プロ」大会2日目は、濃霧が終日晴れることなく、度重なるコールと長時間のホールドに見舞わられた。
競技は午後遅くにようやく再開され、男子ラウンドオブ64の第5~8ヒートまでがクリーンな2~3フィートの波で行われた。
ネクストコールは10月1日(水)午前7時30分(GMT+1)日本時間10月1日(水)15時30分。
H 6では、伊東李安琉、 加藤翔平の二人が、CSトップランカーのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、ルーク・トンプソン(RSA)と対戦。
ヒートはトンプソンがプライオリティを活かしてラインナップを縦横無尽に駆け巡り、波を捉えるたびにスコアを伸ばし、開始から6点台を2本揃えてリード。南アフリカ出身の彼はレーザーのように集中したアプローチで、力強いターンでラインナップを沸かせた。


加藤は緩慢なセクションを上手く乗りこなし5.50というスコアでヒートを開始。小波でテールハイのエアリバースを決めるなどし、バックアップを5.20として2位で食い下がる。


伊東とウィルコックスのグーフィーフッターは前半調子が上がらず後半へ。伊東はラストに起死回生の波を掴むも6.63とハイスコアをなるも僅かに逆転ならず。
加藤もラストライドでスコアを伸ばして2位でラウンドアップし見事ラウンドオブ32進出。
ランキングトップのウィルコックスは今季最悪の結果に終わり、トンプソンはCT進出の夢を繋ぐ極めて重要なヒート勝利を掴んだ。

「ポルトガルは競技を始めた頃からずっと自分のお気に入りの場所の一つです」とトンプソンは語った。「今日はホールド(試合中断)が多くて少し変な一日でしたが、それは自分では完全にコントロールできないことですから、心配しても仕方ありません。
今朝はフリーサーフィンで大失敗して、その後すごく腹が立っていたんです。でも、自宅にいるパフォーマンスコーチと話したら、リラックスして家族と一緒にこの美しい場所を楽しむようにとアドバイスされました。そのあと本当にリラックスできて、ほぼ一日中、コールの合間に昼寝をして過ごしました。」
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H8では、日本期待の五十嵐カノアと 安室丈が、イアン・ジャンティル(HAW)シオン・クロフォード(HAW)というハワイアン二人と対戦。
ヒートは波数が少なく、スローペースで進んだが、終盤にドラマが起きた。元CTサーファーのイアン・ジャンティル(HAW)がスタートから6.33をスコアしてリード。

安室丈も得意のカービングターンのコンビネーションで5.50というハイスコアでヒートを開始した。バックアップを揃えた安室はそのままヒートをリード。

ヒート終盤、カノアはクリティカルなビッグターンでヒートベストの6.90をスコア。カノアはトップとなり安室が2位で残り2分。
しかし終了間際にセットが入り、スコアを上げるため長い間待ち続けたイアンとシオンの二人が波を掴み逆転。カノアと安室は惜しくもここで敗退となった。
明日以降に開催予定の男子ラウンドオブ64では、H15大原洋人、H16西慶司郎、男子ラウンドオブ32のH4加藤翔平。
女子ラウンドオブ32のH2中塩佳那、池田未来、H3都筑有夢路、H8野中美波が登場する。がんばれ!日本!
EDPエリセイラ・プロ男子ラウンドオブ64結果:
HEAT 1:ジョージ・ピター(AUS)12.87 DEF。 ノーラン・ラポーザ(USA)12.74、フレデリコ・モライス(POR)10.54、カルロス・ムニョス(CRC)10.46
HEAT 2:フィン・マクギル(HAW) 11.30 DEF. ジョーダン・ローラー(AUS) 10.90、リーバイ・スローソン(USA) 10.50、ライアン・ハッカビー(USA) 9.70
HEAT 3:ケイド・マトソン(USA)15.93 DEF. ルーカス・ヴィセンテ(BRA)14.23、ダコダ・ウォルターズ(AUS)11.83、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)8.50
HEAT 4:サミュエル・プポ(BRA)15.23 DEF。ジャスティン・ベクレ(FRA)12.00、ルーカス・シルベイラ(BRA)11.70、マキシム・フスナット(FRA)10.23
HEAT 5: ルッカ・メシナス(PER)14.17 DEF。カラム・ロブソン(AUS)10.33、ジャクソン・バンチ(HAW)9.00、ディラン・モファット(AUS)5.00
HEAT 6: ルーク・トンプソン(RSA)14.00 DEF。加藤翔平(JPN)11.73、伊東李安琉(JPN)10.46、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)9.53
HEAT 7:エドガード・グロッジア(BRA)12.70 DEF。ウィンター・ヴィンセント(AUS)12.63、ピーターソン・クリサント(BRA)9.97、オリバー・ジーツ(オランダ)8.26
HEAT8:イアン・ジェンティル(HAW)10.16 DEF。 シオン・クロフォード(HAW)9.83、五十嵐カノア(JPN)9.00、安室丈(JPN)8.47
EDPエリセイラプロ男子ラウンドオブ64 残りのマッチアップ:
HEAT 9:マシュー・マクギリヴレイ(RSA)vs. ジョーガン・クズネット(FRA)vs. ザビエル・ハックスタブル(AUS)vs. カウリ・ヴァスト(FRA)
HEAT 10:デイヴィッド・シルバ(BRA)vs. ディミトリ・プーロス(USA)vs. ケオニ・ラサ(EUK)vs. ジャドソン・アンドレ(BRA)
HEAT 11:イアン・ゴウベイア(ブラジル)vs. 渡部太郎(USA)vs. チャーリー・キュボーン(FRA)vs. アドゥア・アマトリアン(EUK)
HEAT 12:マイケル・ロドリゲス(BRA)vs. オスカー・ベリー(AUS)vs. フランコ・ラジウナス(アルゼンチン)vs. ラファエル・テイシェイラ(ブラジル)
HEAT 13:マテウス・ハーディ(BRA)vs. イーライ・ハンネマン(HAW)vs. ブロンソン・メイディ(INA)vs. ホセ・フランシスコ(BRA)
HEAT 14:ライアン・カリナン(AUS)vs. マイキー・マクドナー(AUS)vs. カイアス・キング(AUS)vs. ルーク・テマ(HAW)
HEAT 15:大原洋人(JPN)vs. モーガン・シビリック(AUS)vs. アディン・マセンキャンプ(RSA)vs. アフォンソ・アントゥネス(POR)
HEAT 16:リアム・オブライエン(AUS)vs. 西慶司郎(JPN)vs. ジャクソン・ベイカー(AUS)vs. タリー・ワイリー(AUS)
EDPエリセイラ・プロ女子ラウンドオブ32マッチアップ:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)vs. ゾーイ・ベネデット(USA)vs. ティーア・ゼブロウスキー(FRA)vs. アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)
HEAT 2:ソフィー・マカロック(AUS) vs.キラ・ピンカートン(USA) vs.中塩佳那(JPN) vs.池田美来(JPN)
HEAT 4:フランシスカ・ベセルコ(POR) vs. テッサ・タイセン(FRA) vs. ノア・クラップ(DEU) vs. レイラニ・マクゴナグル(コスタリカ)
HEAT 5:ヨランダ・ホプキンズ(POR) vs. サラ・バウム(RSA) vs. エウェレイウラ・ウォン(HAW) vs. ダニエラ・ロサス(ペルー
HEAT 6:アリッサ・スペンサー(USA) vs. ラウラ・ラウプ(BRA) vs. アリーナ・ロドリゲス(ペルー) vs. ルイーズ・ルプロン(RSA)
HEAT 7:ソフィア・メディーナ(BRA)vs. エリー・ハリソン(AUS)vs. エデン・ウォーラ(USA)vs. ソル・アギレ(ペルー
HEAT 8:ナディア・エロスターベ(EUK)vs. インディア・ロビンソン(AUS)vs. サノア・デンプフル・オリン(CAN)vs. 野中美波(JPN)
ライブ中継を見る
EDPエリセイラ・プロは2025年9月29日から10月5日まで、ポルトガル・リベイラ・デ・イーリャスで開催される。大会はWorldSurfLeague.comと無料WSLアプリでライブ配信される。全結果、写真、ハイライト動画、プレスリリースはWorldSurfLeague.comで閲覧可能だ。
詳細情報はWorldSurfLeague.comを参照のこと。




