男女ともベスト4が決定。さわかみ S.LEAGUE 25-26 ロングボード第3戦「ALL JAPAN CLIO MANSION CHIGASAKI LONGBOARD PRO」2日目

神奈川県茅ヶ崎市パークで行われているJPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26 《S.ONE/S.TWO》ロングボード第3戦「ALL JAPAN CLIO MANSION CHIGASAKI LONGBOARD PRO」はDAY-2を迎えた。

朝は曇り空、昼過ぎには晴れ。風はサイドオフからオンへと変わり、コンディションは目まぐるしく変化した。朝の波はヒザ〜モモ。午後にはサイズダウンしてヒザ程度となり、波数も減少。

インサイドのショアブレイク中心で、張った波を的確に見つけた選手が勝ち上がる結果となった。試合は波の取り合いでインターフェアも乱発、波乱の展開となった。

台風19号からのうねりはまだ残っていたが、明日以降はさらなるサイズダウンが予測されるため、本日のスケジュールは女子ラウンド2→男子ラウンド3→女子ラウンド3→男子ラウンド4→女子ラウンド4→男子クォーターファイナルまで行い終了。男女ともベスト4が出揃った。

まずアマチュア選手の結果。男子ローカルシードの鈴木頼は波の奪い合いのなかでインターフェアを犯し、惜しくも3位で敗退。一方、女子ローカルシードの中学1年生・内田鈴音はラウンド2、3を突破し、見事JPSA公認プロ資格を獲得した。

女子は吉川広夏、田岡なつみという日本のトップ2に加え、アップカマーの山口晴菜（やまぐち・はな）とプロ公認を取ったばかりの内田鈴音(うちだ・りおん）がベスト4進出。

さらに東実渚海（あずま・みなみ）、原田來愛（はらだ・こあ）ら若手もラウンド4まで進み、新世代の台頭を強く印象づけた。彼女らはスキルの高さと安定感があり、今後はトップ陣への食い込みが期待される。

明日のセミファイナルは吉川 vs 山口、田岡 vs 内田というカード。若手が王者に挑む構図は見逃せない。

男子ベスト4には、王者・浜瀬海に加え、《S.TWO》から瀬筒雄太、櫻井凰太、長谷川漣が名を連ねた。

クォーターファイナルで敗れた長谷川悠もここまで健闘。なかでも櫻井と塚本将也、小熊海ノ介と長谷川漣の対決は、《S.ONE》選手の塚本・小熊を土壇場で逆転する劇的な展開となり、勝負強さが際立った。

男子も女子同様に若い世代の成長を感じさせる今大会となっている。セミファイナルは浜瀬 vs 瀬筒、櫻井 vs 長谷川という組み合わせに決まり、こちらも注目のカードとなった。

今日のハイライトは男子の浜瀬海。セットの波でノーズライドから鋭い切り返し、インサイドでの当て込みまで決めきり、9.00ポイントのエクセレントを獲得。バックアップも7.50を揃え、トータル16.50と今大会最高スコアを叩き出した。

女子では田岡なつみが6.73と8.00をまとめ、トータル14.73でハイポイント。吉川広夏も13.00で続き、両者の安定感は健在だ。

明日DAY-3はいよいよ大会最終日。選手集合は朝8時40分。男女ともセミファイナルからスタートし、ファイナルを経て、それぞれの頂点が決定する。王者に挑む《S.TWO》の選手たちがどんな闘いを見せるのか。期待は高まるばかりだ。

JPSA公認プロ登録資格獲得者
女子：内田鈴音

「小さい頃からずっとプロになりたかったので、めっちゃ嬉しいです。プロになれたのは皆さんのおかげです。これからは大人に負けないような、子供だから凄いとか言わせないサーフィンをしたいです」

選手用テントはあるものの、湘南の大会ならではの観戦スタイル。それぞれテントや椅子を持ち込み、仲間の選手を応援する。

同じROXYチームの田岡なつみと原田來愛。そろってラウンド3を勝ち上がった。

海からはじめるサステナブル・プロジェクト「ReWave」。できることから少しずつ。今大会でも9月28日にビーチクリーンを実施。