サーフシティ・エルサルバドル – 2025年9月12日
2025年サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームズ(WSG)の7日目は、大会期間中最もうねりの少ない日となったが、それでもアクションは絶え間なく続いた。
3~4フィートとやや不安定なうねりの中で、世界トップクラスのサーファーたちにとってウェイブセレクションがより重要になった。
男子リパチャージは4ラウンドが行われ、リパチャージラウンド9に進出する選手が決定。女子リパチャージラウンド7も、メインラウンド5の2ヒートとともに実施された。
オーストラリアが単独でランキング首位に立つ

チーム間の駆け引きが、この日の激戦を多く決定づけた。複数の国のサーファーがヒートを共に勝ち進む場面が目立った。最も衝撃的だったのは、最終ヒートの一つ前でペルーの2名が敗退したことだ。
ルッカ・メシナス(PER)とルーカス・ペレス(PER)がチーム初の敗退者となり、オーストラリアが単独首位に立った。
ペルーは現在 2 位、USA、ブラジル、スペインは順位を争っているが、トップ 5 を維持している。日本は9位に浮上。
ディフェンディングチャンピオンのサリー・フィッツギボンズ(AUS)が6回目のWSG決勝へあと1HEAT

女子メインラウンド 5 の最初のヒートには 2 人のペルー人サーファーが、2 番目のヒートには 2 人のオーストラリア人サーファーが出場した。
ヨランダ・ホプキンズ(POR)が5連勝を勝ち取ったため、アリーナ・ロドリゲス(PER)とダニエラ・ロサ(PER)は分かれた。ロドリゲスは勝ち進み、ロサはオリンピック代表の同僚であるソル・アギレ(PER)とともにリパチャージに進んだ。
このヒートで4位となったミラ・ブラウン(AUS)は、オーストラリアの女子選手の中で最初に敗退した。
次のヒートでは、サリー・フィッツギボンズ(AUS)とエリー・ハリソン(AUS)が組んだ。チームメイトはそれぞれ1位と2位に入り、ホプキンズとロドリゲスとともにメインラウンド6に進んだ。フィッツギボンズは、6度目のWSG決勝まであと1HEATとなった。
「ラインアップにいる時は、非常に落ち着いているように見せようと心がけています」とフィッツギボンズは語った。
「海に出ると、警戒はしつつも慌てず、その20分間を有効に活用し、適切な判断を下すことが大切なのです。それでも攻めの姿勢を保ち、ライディングを完遂し、戦略は完璧でなければなりません。
ですから、オーストラリア人選手二人がその難関を突破できたことは、まさに信じられないような感覚でした。私たちはこの上なく興奮しており、また新たな機会が訪れようとしています

都築虹帆(JPN)はヒートの大半をファーストウェイブを待つことに費やし、女子最高シングルウェイブ・スコアとなる8.17を勝ち取った。しかし2本目の波を見つける時間が足りず、リパチャージに回ることとなった。
同様の状況がカラム・ロブソン(AUS)にも起こった。彼の8.93は男子最高スコアだったが、バックアップがなかったため、ロブソンはオーストラリア選手として最初に敗退した。
この日のハイライトとなったのは、セバスチャン・ウィリアムズ(MEX)、フレデリコ・モライス(POR)、ルーク・グイナルド(USA)らのヒート勝利だ。いずれもエクセレントスコアをスコアしたものの、3人とも日暮れまでに敗退した。
スウェーデンに歴史を刻む、キアン・マーティン(SWE)の勢いはとどまるところを知らない

メインラウンド 5 へ進出し、自国にとって史上最高の結果をすでに勝ち取ったキアン・マーティン(SWE)は、今日もリパチャージで快進撃を続けた。
23 歳の彼は、2 度の WSG 銀メダリストであり、2 度のパンアメリカンゲームズ金メダリストであるルッカ・メシナス(PER)を敗退させ、接戦のヒートを制した。
インドネシアのバリで育ったマーティンは、世界最高の波の中でその技を磨いてきた。2021年に自国の記録を更新して以来、初めてWSGに出場したマーティンの目標は、スウェーデン初のオリンピックサーファーになることだ。
「このまま続けていこう」とマーティンは語った。「まだ余力があると感じているので、実際にさらに上を目指せればと思います。すべてのヒートは決勝戦のようなものです。世界最高のサーファーたちが集まっているのですから、最高の選手たちと一緒にいられることを嬉しく思います。彼らは私の力を最大限に引き出してくれるのです。
「スウェーデンを代表しているのは、さまざまな国籍の選手たちです。ですから、あらゆる場所から少しずつ影響を受けています。初日から、私たちは互いに深い愛情とサポートを注ぎ合いました。
私が聞きたいことはすべて聞き、私が与えることができるものはすべて、お互いを高め合うためにできる限り与えようとしてきました。それがチームのあるべき姿だと思います。これ以上のチームはないと、これ以上ないほど幸せです」
競技は明日、9月13日土曜日、現地午前7時より、ラ・ボカーナにて男子リパチャージラウンド第9ラウンドを再開する。
GO! NAMINORI JAPAN!

日本で唯一メインラウンドを勝ち進んでいる都築虹帆は、ついにメインラウンド5に進出。H2でサリー・フィッツギボンズ、ジャニーレ・エチャバリ、エリー・ハリソンと対戦。ヒートはサリーがライトブレイクで6.50をスコアして開始。エリー・ハリソンもライトで7.17という高スコアを獲得してヒートをリードする。

都築虹帆は、残り2分までノーライド。しかし、ここまで高得点をスコアして勝ち上がって来たレフトの波を見つけ、爆発的なバックハンド・アタックで本日の女子最高得点となる8.17のエクセレントをスコア。しかし反撃を開始するには時間が遅すぎた。そのまま試合終了となり4位で敗退。リパチャージに回った。

リパチャージ8で都築虹帆は、第1ヒートでダニエラ・ロサス(ペルー)ソフィア・メディーナ(ブラジル)イーデン・ウォーラ(アメリカ)という強豪と対戦。ここが正念場となる。
DAY 8 SCHEDULE
Contest
– Location: La Bocana
7AM-7:50AM MEN REPECHAGE R9
7:50AM-8:40AM MEN MAIN EVENT R6
8:40AM-9:30AM WOMEN REPECHAGE R8
9:30AM-10:20AM MEN REPECHAGE R10
10:20AM-10:45AM 1 9 WOMEN REPECHAGE R9
10:45 AM-11:10AM MEN REPECHAGE R11
SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES 2025
(世界サーフィン選手権)
【男子代表】
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大原洋人(おおはら ひろと)(85位)
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西慶司郎(にし けいじろう) (73位)
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稲葉玲王(いなば れお)(73位)
【女子代表】
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都筑有夢路(つづき あむろ)(49位)
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都築虹帆(つづき ななほ)
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中塩佳那(なかしお かな)(33位)
スタッフ
ディレクター:大石 純也
ハイパフォーマンスアシスタントディレクター(HPAD):岡野宣正
コーチ:田中 樹、大野修聖
カメラマン:緒形清、難波聖
トレーナー:前原優湖
栄養士:近藤知佳
ISA World Surfing Games(世界サーフィン選手権)
開催地 :エルサルバドル
開催日程:2025年9月5日~9月14日
https://isasurf.org/event/2025-isa-world-surfing-games/




