波乗りジャパンの中塩佳那と都筑有夢路はリパチャージR2を快勝。ISAワールドサーフィンゲームズ大会4日目

中塩佳那と都筑有夢路  Credit: ISA /Jersson Barboza

サーフシティ・エルサルバドル – 2025年9月9日

2025サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームズ(WSG)4日目は、やや荒れたコンディションとなったが、エルサルバドルの熱気の中で競技は依然として白熱して進行。3~4フィートのスウェルは日中にクリーンアップし、潮の上げにつれて次第にサイズアップが見られた。

 

ラ・ボカーナでは女子リパチャージラウンド1と男子メインラウンド3が終了。エル・スンザルでは男子リパチャージラウンド1と女子リパチャージラウンド2が完了した。

 

 

オーストラリア負けなしでアドバンテージ

 

オーストラリア・チーム Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

ペルーとUSAは初の選手をリパチャージに回す結果となった。一方でオーストラリアは男子3名カラム・ロブソン、モーガン・シビリック、デーン・ヘンリーがメインラウンド4へ進出。メインラウンドで男女6名全員が勝ち上がっている唯一の国となった。

 

男子メインラウンド3の12ヒート中、2ヒートを除く全てを異なる国の代表が制した。フランスは例外で、カウリ・ヴァースト(FRA)とジョーガン・クズネット(FRA)が連続ヒート勝利を収めた。

 

リンピック金メダリストのヴァストは、ソリッドなバックハンド2ターンコンボで7.57点をスコアした。これはこの日の最高シングルウェイブ・スコアの一つだった。しかし次のヒートでクズネットがさらに上を行き、男子唯一のエクセレントスコアを記録した。レユニオン島出身のクズネットは力強いフォアハンドで8.00をスコアし、ヒート勝利を収めた。

 

ジョーガン・クズネット(FRA)Credit: ISA /Sean Evans

 

「カウリ・ヴァストが 7.50 をスコアしたと聞いて、よし、もっと上を目指そうと思ったんです」とクズネットは語った。「ヒート直前に、お互いに確認し合ったんです。よし、一緒にやり遂げよう、頑張ろうって感じですね。ここではチームワークがすべてなんです。チームとして金メダルを獲得したいから、できる限り上を目指したいんです」

 

残り 20 秒でテイクオフしたオリバー・ジーツ(オランダ)は、エキサイティングなブザービーターを決めた。5.10を必要としていたジーツは、バックハンドで 5.73 をスコアし、キアン・マーティン(スウェーデン)に次ぐプログレッションで決勝に進んだ。19歳の彼は、元WSLチャンピオンシップツアーサーファーのフレデリコ・モライス(POR)を、ベネズエラのベテランラファエル・ペレイラ(ベネズエラ)とともにリパチャージへと追いやった。

 

元WSLチャンピオンシップツアーサーファーのマイケル・ロドリゲス(BRA)はラ・ボカーナのライトの波で得意のスピードを駆使し、セクションを駆け抜け、ソリッドなレールワークとエアの両方でスコアを積み重ねた。

2011年以来となるワールドサーフィンゲームズ出場を果たしたロドリゲスは、サーフシティ・エルサルバドルでの時間を楽しんでおり、自国チームの金メダル防衛を率いることを望んでいる。

 

マイケル・ロドリゲス(BRA) Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

「初めての国際大会はパナマでのISAゲームズでしたので、再びここに戻ってこられて本当に嬉しいですね」とロドリゲスは語った。

「全てが当時よりもずっと規模が大きくなっています。まるで故郷に戻ったような感覚です。この場所には独特の雰囲気があります。 ここにいる皆さんが本当に幸せそうなんです。

HEAT前には右側の波を見ていましたが、風がボードに逆らうように吹いていて、パーフェクトなコンディションでした。とても良い気分で、自分のボードにも非常に自信を持っています。チーム全員でここに来ています。私たちはたくさん練習を重ねてきました。早朝に起きて、イベント開始前にここでセッションを行っています。ですから、自信のレベルは確実に上がっています。」

 

中塩佳那  Credit: ISA /Jersson Barboza

 

日本の中塩佳那(JPN)は、エル・スンザルで最高の波を見つけ、14.10 のヒート合計で女子リパチャージラウンド 2 のトップに立った。

アリス・バートン(GBR)とルイーズ・ルプロン(RSA)は、どちらもエクセレントなスコアを記録した。ルプロンは、リパチャージラウンド1でラ・ボカナの巨大なバックハンドエンドセクションをヒットし、8.17を獲得、これはこの日の女子シングルウェイブ・スコア最高得点となった。

2024年ISA U/16ガールズワールド・ジュニア・サーフィン選手権で銅メダルを獲得したルプロンにとって、今日の2つのヒートうち最初のヒート勝利は、大きな自信につながった。

 

2025年の競技レベル向上を示すように、女子出場14人のオリンピック選手のうち半数がリパチャージラウンドに回っている。うち5人が勝ち残り、中国スーチー・ヤン(CHN)が最高スコアを勝ち取った。7人中2人、ドミニク・バローナ(ECU)とアナト・レリオール(ISR)が敗退し、レリオールは負傷が原因だった。

 

競技は明日9月10日(水)午前7時(CST)に再開される。女子メインラウンド3はラ・ボカーナで、男子リパチャージラウンド2はエル・スンザルで行われる。

 

GO !NAMINORI JAPAN!

都筑有夢路  Credit: ISA /Jersson Barboza
都筑有夢路  Credit: ISA /Jersson Barboza

 

本日の波乗りジャパン。

大会4日目は女子リパ2のH8都筑有夢路H9中塩佳那がエルスンザルで登場。リパチャージに回り後がなくなった都筑有夢路と中塩佳那。都筑は5.50と4.83の2ライドで1位通過。中塩佳那は7.10と7.00というハイスコアを叩き出し、ヒートスコア14.10は大会4日目の女子のハイエストトータルとなった。

 

中塩佳那  Credit: ISA /Jersson Barboza
中塩佳那  Credit: ISA /Jersson Barboza
中塩佳那  Credit: ISA /Jersson Barboza
中塩佳那  Credit: ISA /Jersson Barboza

 

明日の大会5日目はラ・ボカナで女子メインラウンド3のH6都築虹帆、

ラ・ボカナで女子リパ3のH4都筑有夢路、H5中塩佳那

エル・スンザルで、男子リパチャージ2のH6西慶司郎、H19稲葉玲王、H22大原洋人。

 

大会5日目スケジュール

– 女子メインR3。@ ラ・ボカナ
– 男子メインR4。@ ラ・ボカナ
– 女子リパチャージR3。 @ ラ・ボカナ

– 男子リパチャージR2。@ エル・スンザル

 

DAY-5ヒート組

Men :El Sunzal

RP-2

H-6 西 慶司郎(23:40)

H-19 稲葉 玲王(4:00)

H-22 大原 洋人(5:00)

Women:La Bocana

R-3

H-6 都築 虹帆 (23:40)

RP-3

H-4 都筑 有夢路(3:40)

H-5 中塩 佳那(4:00)

※(  )は日本時間

エルサルバドルとの時差は日本時間から15時間遅れている。エルサルバドルの朝7時は日本時間で22時となる。

 

 

SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES 2025

(世界サーフィン選手権)

【男子代表】

  • 大原洋人(おおはら ひろと)

  • 西慶司郎(にし けいじろう)

  • 稲葉玲王(いなば れお)

【女子代表】

  • 都筑有夢路(つづき あむろ)

  • 都築虹帆(つづき ななほ)

  • 中塩佳那(なかしお かな)

スタッフ

ディレクター:大石 純也

ハイパフォーマンスアシスタントディレクター(HPAD):岡野宣正

コーチ:田中 樹、大野修聖

カメラマン:緒形清、難波聖

トレーナー:前原優湖

栄養士:近藤知佳

 

https://naminori-japan.org/

 

ISA World Surfing Games(世界サーフィン選手権)

開催地 :エルサルバドル

開催日程:202595日~914

https://isasurf.org/event/2025-isa-world-surfing-games/