インド・タミル・ナードゥ州マハーバリプラムにて、第4回アジアサーフィン選手権が盛大に開幕した。アジア競技大会の予選も兼ねた今大会には、19カ国から127名のトップサーファーが集結。チェンナイ南部に位置する美しい波を舞台に、一週間にわたる熱戦が繰り広げられる。
今大会にはマレーシア、フィリピン、レバノン、日本、サウジアラビア、クウェート、インド、インドネシア、シンガポール、中国、韓国、バングラデッシュ、タイ、台湾、モルジブ、UAE(アラブ首長国連邦)、ミャンマー、ウズベキスタン、アフガニスタンの19カ国が参加。

開会式は、厳かな雰囲気の中で始まり、司会者の「ご列席の皆様、ご起立ください」との呼びかけに続き、州歌「タミライ・ヴァル」の斉唱へ。音楽大学のシンドゥ・ラジェス氏がリードする美しい歌声が会場に響き渡った。
続いて、地元のダンサーたちによる伝統舞踊「バラタナティヤム」が披露され、優雅で華麗なパフォーマンスに、会場からは温かい拍手が送られた。
MCを務めるジアーダ・レガティと和光大は、興奮を隠せない様子で「ついに第4回アジアサーフィン選手権が正式に開幕しました。ここマハーバリプラムの美しいライトハンダーは、今週、素晴らしいサーフィンを見せてくれるでしょう。19カ国から127名ものエントリーがあり、本当に大きな大会です。特にアジア競技大会の予選がかかっているため、選手や国にとって非常に重要な意味を持ちます」と語った。
両氏は、大会開催にあたり尽力したタミル・ナードゥ州政府、SDAT、そしてTTグループへ深い感謝の意を表し、「アスリートたちにこの重要な大会で競う機会を与えてくれたことに感謝します」と述べた。
南インドの豊かな文化に彩られた開会式を経て、アジアの頂点を目指すサーファーたちの熱い戦いの火ぶたが、今まさに切って落とされた。
今大会には男子オープン、女子オープン、U18男子、女子の4ディビジョンで開催。昨年、一昨年の大会で男女とも圧倒的な強さを見せて、アジアサーフィン選手権開始以来、圧倒的な勝利を成し遂げた波乗りジャパン。
波乗りジャパンは今年アジアに転向した小林桂がアジア選手権初出場、アジア選手権3年連続日本代表の渡邉壱孔は3大会連続で表彰台を目指す。
女子は2大会連続出場の松野杏莉、2大会目の佐藤李が出場。佐藤はモルディブの2023年大会でW優勝を果たしており、松野も昨年は準優勝と最強の布陣で挑む。今回日本はU18の出場はなし。
今回は昨年に続き河村海沙プロがコーチとして帯同し、波乗りジャパンをサポートする。がんばれ!日本!


大会初日の8月4日(月)はOPEN MENのラウンド1の16ヒートが行われ、男子ラウンド1のH-13に小林桂が登場し1位通過。H-16の渡邉壱孔は鋭い演技を連発して1位通過でラウンド3へ進んだ。

小林桂がヒート勝利後のインタビューに応じた。彼は今年、人生を変える大きな決断としてアジアリージョンに転向し、今回が日本代表としてのアジアサーフィン選手権初出場であることを明かした。この転向を支えてくれた家族やスポンサーに深い感謝の意を示した。
最初のヒートの緊張で少しナーバスになりましたが、本当に興奮しています。インドに来るのも初めてですし、みんなとても親切で、食べ物も最高。ホスピタリティも素晴らしくて、全体的に本当に良い時間を過ごしています。
今年大きな変化、人生を変える決断をして、アジアリージョンに転向することに決めました。僕のルーツがあり、たくさんのスポンサー、家族が応援してくれています。アジアリージョンに転向し、日本を代表できることをとても感謝し、光栄に思っています。
キャリアで初めてアジアサーフィン選手権に出場できて、本当に興奮していますし、光栄です。最高のスタートではなかったですが、やるべきことはやりました。
次のヒートでは、少なくとも5、6本は波に乗るのが目標です。競技者としては常にチャンスを自分に与えたいものですが、このヒートではそれが十分にできなかったと感じています。
自分が望むようなサーフィンはできなかったと感じていますが、ヒートごとに調子を上げていきたいです。間違いなくベストなパフォーマンスではなかったですが、やり遂げたので嬉しいです。
みんなでゴールドメダルを獲れるように頑張るので応援よろしくお願いします。ありがとうございます。
大会2日目は今日はOPEN WOMENのラウンド1の全12ヒートとGIRLS U-18の4ヒートが行われた(日本はGIRLS U-18は不参加)。

女子ラウンド1では松野杏莉がH-1にクレジット。ファーストウェイブからエクセレントの8.17をマーク。バックアップも7.17をスコアして、トータル15.34で1位通過。

H5には佐藤李が登場。2023年に同会場で開催されたWSL QSイベントで3位入賞の実績を持ち、この波を知り尽くした強みを発揮。緊張したと語るも、インサイドまで繋ぐパワフルなライディングでこちらもエクセレントの8.17ポイントを出し、トータル14.50ポイントで1位通過。
これで日本勢は小林、渡邉、松野、佐藤の男女4名全員がラウンド3へ進出を決め、好調なスタートを切った。
この投稿をInstagramで見る
<日本代表選手>
OPEN MEN 小林桂、渡邉壱孔
OPEN WOMEN 佐藤李、松野杏莉
<スタッフ>
大石純也マネージャー、河村海沙コーチ
ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2025
名称: ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2025
日程: 8 月 3 日(日)~8 月 12 日(火)
会場: インド共和国 タミル・ナードゥ州 マハーバリプラム
主 催: ASIAN SURFING FEDERATION(ASF)
大会ライブ:https://www.youtube.com/@AsianSurfingFederation
大会ライブスコア:https://liveheats.com/events/404396




