カリフォルニア州ハンティントンビーチ(2025年8月1日金曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャレンジャー・シリーズ第3戦「レクサス US オープン・オブ・サーフィン・プレゼンテッド・バイ・パシフィコ」に、ようやくスウェルが到来し、待望のトップシードたちが戦いに臨んだ。
女子では2023年USオープン・オブ・サーフィンの勝者、ソイヤー・リンドブラッドが、素晴らしい1日を締めくくった。またレイラニ・マクゴナグルの素晴らしいパフォーマンスが、この日のヒート合計に14.73点を追加し、コスタリカ出身の2026年CTリクオリファイヤー、ブリサ・ヘネシーがブザービーターで勝ち上がった。

USオープン・オブ・サーフィンで2度の優勝者である、世界ランキング3位の五十嵐カノアは、ヒート合計16.27のスコアで、ハンティントンビーチの偉大なサーファーの一人であることを世界中に再認識させた。


また本日のトップ 5 モーメントには、現世界ジュニアチャンピオン、ブロンソン・メディのエアリアル、キラ・ピンカートンの HB での 8.17 のハンマーがランクイン。

さらに、2023 年のイベント優勝者、イーライ・ハンネマンが素晴らしいパフォーマンスを披露し、サミュエル・プポのブザービーターが 2 位にランクインした。でも今日は3 度目のタイトル獲得を目指す五十嵐の驚異的なパフォーマンスが、圧勝で本日のトップパフォーマーだった。

ラウンドオブ64:ホームで2度のUSオープン・オブ・サーフィン優勝者の実力を発揮する五十嵐カノア
USオープン・オブ・サーフィンで2連覇を達成した五十嵐カノアは、自分が決してヒートから脱落することはないことを世界中に再認識させ、最も必要なときに、ヒート合計16.27という今大会最高のパフォーマンスを披露して、日本の西慶司郎とともに、8.17をスコアした元CTサーファーのイアン・ジェンティルを退けて勝ち進んだ。

- インタビュアー:ここUSオープンで大会を盛り上げてくれることが間違いない選手がいるとすれば、この男です。2度の優勝経験者、ハンティントンビーチのローカル、カノア選手です。ヒート前にお話した時、「これ以上ないくらい最高だ」と言っていましたね。気合十分で準備万端という感じでしたが、そのエネルギーを海の中ではどのように活用したのですか?
- 五十嵐カノア:ええ、そうですね。もしここにいてサーフィンができなかったら、がっかりしていたでしょうね。ハンティントンにしては、かなり楽しい波です。ここ数日はトリッキーでしたけど、今日で本当に報われました。今までのパッとしないコンディションを埋め合わせてくれました。本当に楽しいです。風も良い感じで、ただ地元で楽しんでいるだけです。最高にいい気分ですよ。
- インタビュアー:その楽しさ、喜びは波に乗るたびに伝わってきます。8.5ポイントのライディングについて詳しく教えてください。
- 五十嵐カノア: はい。今リプレイを見ていますが、ボードがすごく良く僕をポップ(跳ね上げ)してくれました。セクションが見えて、最初のターンで少し引っかかってしまったんです。それで「よし、ここでスコアを出すにはエアーをするしかない」と思いました。そして「できるだけ高くポップしよう」と考えたのを覚えています。ボードが僕を跳ね上げてくれて、「オーケー、思ったより少し高いな」と思いました。なんとか持ちこたえようとして、ホワイトウォーターに着地した瞬間、波の力が少し弱まったんです。だから「よし、これをどうにか乗り切らないと」と思いました。以前、140ポンド(約63.5kg)でこの大会に出ていた頃はもっと簡単でした。今は185ポンド(約84kg)なので、少し、少し大変です。ハンティントンにいる間ずっと、まるでウェイトを付けてサーフィンしているような気分です。でも、来週のチョープーでは役に立つでしょう。ここではあまり役立たないかもしれないけど。
- インタビュアー:次のラウンドに進みます。ここビーチにはたくさんの友人やファンがいますが、世界中からも大勢の人が見ています。彼らに何を伝えたいですか?
- 五十嵐カノア:みんなに感謝したいです。地元で戦えることに、とても満足しています。USオープンは僕にとって本当に特別なイベントですし、ありがたいことに、友達の多くがビーチに来てくれていて、地元での素晴らしい夏の日を楽しんでいる感じです。サーフィンをして、自分の時間を楽しんでいます。なぜなら、本当の仕事は来週のタヒチですから。だから、できるだけ地元での時間を満喫しようとしています。これが終わったら、次の試合に集中できますからね。だから、デイバイデイですね。
本日男子ラウンドオブ64の波乗りジャパン。H8に五十嵐カノア、西慶司郎、H10大原洋人、H11加藤翔平、H12伊東李安琉、H15岩見天獅。女子ラウンドオブ32はH4まで行われ、H3松岡亜音、H4都筑有夢路が登場した。




H8の五十嵐カノア、西慶司郎は、西が素晴らしいスタートダッシュを見せてヒートをリード。ブローテールリバースを決めるなどし、エクセレントの8.00と6.77をスコアしてトップを独走。
4位にまで順位を落としたカノアだったが、後半に少しずつエンジンがかかり、サゴにテールハイのエアリバースをメイクして8.50のエクセレントに7.77のスリー7でバックアップ。圧倒的な強さでカノアと西がワンツーで勝ち上がった。

H10には2015年のUSオープンチャンプである大原洋人が登場、スタートからバックハンドで6.50 をスコア。バックアップ5.63をスコアするとトップに躍り出た。最後に長身のウインター・ヴィンセントに逆転されるも2位でラウンドアップ。





H11の加藤翔平は、ケイド・マトソン、ジェット・シリング、ジャクソン・バンチと対戦。リスタート寸前のスローなヒート展開に加藤はスタートから5.50をスコア。セットの波が来ないヒートで、そんな中でも加藤はバックアップを3.67を揃えて1位で勝ち上がった。




H12伊東李安琉、H15岩見天獅は敗退。女子女子ラウンドオブ32はH4まで行われ、H3松岡亜音、H4都筑有夢路も惜しくも敗退となった。
池田美来のH7は明日以降に持ち越しとなった。
男子ラウンドオブ32はH3に西慶司郎、H4に五十嵐カノア、H6に大原洋人と加藤翔平がクレジット。
今回も日本サーフィン連盟強化部からコーチや撮影・分析のためのカメラマンを派遣し、現場で指導を行う。
がんばれ!日本!




