WSLシフン・コリア・オープンは男女QS6000のオープニングラウンドから開幕。イエロージャージの松岡亜音もラウンドアップ

松岡亜音   WSL / Cait Miers

韓国、京畿道、シフン(2025年7月18日金曜日) –ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)6000 Siheung Korea Open のオープニングラウンドで大会がキックオフした。

 

アジア・パシフィック地域で最も有望な若手サーファーたちが、韓国最高のサーフィン施設であるシフンウェイブパークで、女子ラウンドオブ32、男子ラウンドオブ64のヒート1~9を戦った。

 

アジア・パシフィック地域で唯一のウェイブパークで開催されるシフン・コリア・オープンは、各ヒートで4本の波を乗り、2本のスコアの合計でヒートの勝者を決定し、次のラウンドに進むという、選手たちのスキルと精神力を試すイベントだ。運や海の読みはまったく必要とされないため、このイベントには他のイベントにはないプレッシャーがある。

 

 

QS女子ラウンドオブ48からスタート。H2石井有紗、H4馬庭彩、太田 絢、H5清水ひなの、川合美乃里、H6清水ひなた、H7松山黎音、畑ハイネ、平田咲帆、H8松野杏莉が登場。馬庭彩、清水ひなの、川合美乃里、清水ひなた、松山黎音が次のラウンドへアップ。

 

ラウンドオブ32からは早くもトップシードが登場。H1松岡亜音、H3都築虹帆、鈴木莉珠、H4野中美波、H5池田美来、H6松田詩野、H7脇田紗良、佐藤李、H8中塩佳那がクレジット。

 

松岡亜音   WSL / Cait Miers

 

ボンソイ・アジア・スーパーシリーズのカレントリーダーでイエロージャージを着用した松岡亜音は1本目からクリティカルなポジションでのパワフルターンをメイクし、7.83をスコア。

3本目でも多様なレパートリーを披露し、クリエイティブでパワフルなコミットしたラインで7.17をスコア。安定感のある力強いサーフィンを見せ、圧勝した。

 

松岡は、2025年も絶好調を維持し、2ウェイブ・トータルで15.00ポイント(最高スコアは20ポイント)を獲得して、初日の最高スコアのひとつを記録した。

松岡のフロントサイドのアタックは、深いボトムターンとリップからのさまざまなアグレッシブなムーブを組み合わせた、別次元のレベルのものだった。先月のクルイ・プロで優勝し、ボンソイ・アジア・スーパーシリーズで現在ランキングトップに立つ松岡は、今回も同様のアプローチを見せた。

 

「波に乗る前は少し緊張していましたが、プールは波がパーフェクトなので、選手たちのスキルだけで競うという非常にシンプルな状況に挑戦できることに興奮していました」と松岡は語った。

「今日のヒートを振り返ると、もちろん改善すべき点はたくさんありますが、練習してきたサーフィンを披露することができ、何よりも楽しかったです。今日のパフォーマンスで、間違いなく自信がつきました。今日のヒートは良いスタートが切れたと思います。適切な緊張感とチャレンジ精神を持って、勝利を目指して頑張りたいです」と語った。

 

H3では都築虹帆バックハンドで難しいセクションで、リスクの高いクリティカルなマニューバーのコンビネーションを見せ、8.50と7.67をスコア。トータルスコア16.17というハイエストトータルをマークした。鈴木莉珠も2位でアップ。

 

H4でも馬庭彩と野中美波がバックハンドでクリエイティブでパワフルなコミットしたラインで各セクションのスコアリング・ポテンシャルを最大限に引き出して、ワンツーで勝ち上がった。

 

松田詩野

 

H6では松田詩野が、ページ・ハレブ、川合美乃里、清水ひなたと対戦。松田は2本目でスピード、フローがコントロールされたランディングをコンプリートしヒートベストの6.00をスコア。4本目では大きなスプレーをあげるビッグターンで7.00をスコアしトップ通過。川合美乃里もラストライドで逆転2位で勝ち上がった。

 

脇田紗良  WSL / Cait Miers

 

H7では脇田紗良、佐藤李が登場。脇田はクリエイティブでパワフルなコミットしたラインで6.00をスコアしてトップに躍り出る。アイラ・ハパッツに逆転されるも5.57をスコアして再びトップを取り戻して1位で勝ち上がった。

 

中塩佳那

 

H8の中塩佳那はヒート1本目から力強いバックハンドを見せ、6.50をスコア。アニー・ドス・サントスにトップの差を奪われるも、スピードとパワーを途切れることなくコントロールし2位で勝ち上がった。

 

清水ひなの   WSL / Cait Miers

 

 

女子QSがレフトブレイクで行われている中、反対側のライトブレイクでは男子ラウンドオブ96が行われた。

 

 

 

H1上山キアヌ久里朱、H2大住唯斗、松野太郎、H3岡野漣、H4西優司、佐藤利希、H5和氣匠太朗、H6藤本世音、小栗 碧壬、小林桂、H7山中海輝、小松凛輝、H8本郷拓哉、井上龍一、米山珠波瑠、H9森友二、野呂海利、H10萩田泰智、西田陽登、H11三輪紘也、金沢太規、刑部樹真、H12酒井仙太郎、 窪田栞太、H13長沢侑磨、岡村晃友、H14木下波希、H15岩瀬裕哉、H16増田来希、堀越力、宇野雅志、友重リキが出場。

 

そのうち松野太郎、岡野漣、西優司、佐藤利希、小林桂、山中海輝、米山珠波瑠、森友二、萩田泰智、三輪紘也、金沢太規、長沢侑磨、増田来希、堀越力がラウンドアップ。

 

ブレイクタイムを経て、レフトサイドを使って男子ラウンドオブ64が再開。H9までが行われ、H2に鈴木仁、H3新井洋人、佐藤利希、H4安室丈稲葉玲王、岡野漣、西優司、H5小林桂、H7金沢呂偉、米山珠波瑠が登場。

 

その中で鈴木仁は6.33 と5.73というハイスコアを揃えるも3位で敗退。新井洋人は5.93と5.33をスコアして1位通過。日本人ヒートとなったH4では西優司、稲葉玲王がワンツーでラウンドアップ。

 

米山珠波瑠  WSL / Cait Miers

 

H5では小林桂がエクセレントに迫る7.33と6.57を揃えてヒートトータル13.90で1位通過。H7の金沢呂偉も後半の2本で6.33と6.0をスコアして大逆転トップ通過を果たした。16歳の米山珠波瑠も6点台をスコアし大健闘したが惜しくも敗退。

 

 

明日はH10に須田喬士郎、H11伊東李安琉、H12岩見天獅、H13西慶司郎、H14大音凛太、H15渡邉壱孔にクレジットされている。

 

カノア・ヒージェ(KOR)  WSL / Cait Miers

 

男子ラウンドオブ64のヒート8では、韓国のカノア・ヒージェ(KOR)が素晴らしいパフォーマンスを披露した。彼は、ジャービス・アール(AUS)に次ぐ2位でヒートを勝ち抜き、ラウンドオブ32への出場権を獲得した。

 

ヒージェは、レールでの素晴らしいテクニックと印象的なエアを繰り出し、7.43 のシングルウェイブ・スコアを含む 12.43 のトータルスコアを記録し、世界トップクラスの選手たちに挑んだ。

 

「素晴らしかった」とヒージェは語った。「ジャービス(アール)は私が本当に尊敬している選手なので、彼とヒートできたことは本当に楽しく、光栄だった。世界中からみんなが韓国に集まって競い合うのは素晴らしいこと。とても特別なことです。」

 

ジャービス・アール(AUS)WSL / Cait Miers

 

ジャービス・アール(AUS)は、ラウンドオブ64で2本の7.00ポイントのライドを決め、次のラウンドに進出。元WSLワールドジュニアチャンピオンは、そのスムーズなスタイルと軽やかなエアゲームで、地元の期待の星、ヒジェを制してトップの座を獲得した。

 

「カノア(ヒージェ)とは数年前にインドネシアで開催されたイベントで会ったことがあるので、彼の故郷で再び対戦できることはとてもクールです。彼は私と同じグーフィーフッターなので、グーフィー同士で、このような楽しい波で対戦するのはいつも楽しい。とても楽しかったです」

 

今日、最初に海に入った男子トップシードは、現 WSL ワールドジュニアチャンピオンの ブロンソン・メイディ(INA)で、早い段階でその意気込みを明らかにし、ソリッドな勝利でラウンドオブ 32 への出場権を獲得した。メイディはバックハンドで落ち着いてスムーズな動きを見せ、フィンを駆使して 13.07 の 2 ウェーブ合計スコアを獲得し、ヒートを勝ち抜いた。

 

「気分は最高ですね」とメイディは語った。「最初の波で転んで少し緊張しましたが、2 本目は少し良くなったので、自信を持つことができました。プールでみんなと波を共有するのは本当に楽しいです。エキサイティングなイベントで、この場所が大好きです」

 

小林桂(JPN)、アリスター・レジナート(AUS)、ザビエル・ハックスタブル(AUS)も、1日目にソリッドなスコアを記録し、ラウンドオブ32へのスポットを獲得した。ボンソイ・アジア・スーパーシリーズリーダーのディラン・ウィルコクセン(INA)は、ヒートで僅差の勝利を収め、大会再開時にラウンドオブ32への出場権を獲得した。

 

 

このイベントは、韓国の主要テレビ局MBCとOBSで生中継され、www.WorldSurfLeague.comWSL YouTubeチャンネル、およびWSLアプリで世界中にストリーミング配信される。

2025年のSiheung Korea Open QS 6000およびLQS 1000は、2025年7月18日から20日まで、Siheung Wave Parkで開催される。詳細については、www.WorldSurfLeague.comをご覧いただくか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。