さわかみ S.LEAGUE 25-26 S.1開幕戦「さわかみ 北海道プロ」西慶司郎、川合美乃里、河野正和、浜瀬海、田岡なつみが優勝

JPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26 S.1開幕戦「さわかみ 北海道プロ」はDAY-4の本日が最終日。会場は雲りだったが昼前から晴れ。風はサイドオン。波はヒザモモでセットでコシというサイズ潮が上げて波がある時間帯を狙い、7時からスタート予定とコールされた。

西慶司郎
金沢呂偉

 

まずは男子ショートボードのセミファイナル。ヒート1は西慶司郎と金沢呂偉の対戦。今大会好調の金沢は先に仕掛けて主導権を握ろうとするが、思うように点差を広げられず。試合終了間際に西が逆転し、そのまま決勝へ駒を進めた。

 

松原渚生
増田来希

 

ヒート2は増田来希と松原渚生。増田は正面の波でリズム良くスコアを重ねる。一方、松原は離れた右のライトブレイクを狙う作戦で、得意のバックサイドを決めてしっかりと加点。後半には正面に移動し、増田を振り切って決勝進出を決めた。

 

西慶司郎
松原渚生

 

決勝は西慶司郎と松原渚生。松原はセミファイナルと同じように右側でポジションを取るが、潮が引いて再び上げ込み始める時間帯で波数が減少。

 

狙いの波がなかなか入らない間に、西は正面に入る数少ないセットを確実にものにしてスコアを積み重ねる。松原も後半に正面へ移動したものの時すでに遅く、ニード8.33を埋められずタイムアップ。西が嬉しい優勝を飾った。

 

西慶司郎
西慶司郎

 

「ホッとしています。」と笑顔の西慶司郎が語った。「今大会で7点台のスコアが出ていなかったので、最後に良い波を拾えて2ターン入ったので手応えがあった」とハイスコアのライディングを振り返った。

 

 

「ミスはあったが自分の中で修正しながらバックアップを1本取れたのは大きな収穫。小波での戦い方においても今後に活かせる部分があって、逆転に次ぐ逆転で勝ち上がれて、最後まで諦めない気持ちも再確認できてよかった。今後は韓国の6000。USオープンとこの勢いを崩さずに行きたいです」と西慶司郎が語った。

 

中塩佳那
松野杏莉

女子ショートボードは、ヒート1で中塩佳那と松野杏莉が対戦。勢いのある松野は積極的に波を攻めるが、中塩は波選びと確実性で上回り決勝へ駒を進めた。

 

川合美乃里
野中美波

 

ヒート2は川合美乃里と野中美波先に仕掛けた野中は小波にも的確に対応し、スピードと技数でリードを奪う。しかし、川合は小さな波でも持ち前のパワーを活かしてスプレーを飛ばし、僅差ながらここは川合が決勝に進んだ。

 

川合美乃里
中塩佳那

 

決勝は中塩佳那と川合美乃里の対戦。引き潮いっぱいの10時半に一度オンホールドし、潮が上げに転じたタイミングで試合を再開。

しかし波の厳しい状況は続き、川合が少ないチャンスをものにしてしっかりとスコアを伸ばす。中塩も最後まで粘って波を待ったがポテンシャルのある波は入らず、川合がこの試合を制した。

 

川合美乃里

 

「めっちゃ嬉しいです。」と川合美乃里が笑顔で語った。「オンショアの予報で波が小さくて自分には厳しいコンディションになると覚悟をしていた。でも最後は波周りも良くてよかったです。」

 

川合美乃里

 

S1のロングボード第2戦の鉾田に出場する事が決まった川合美乃里「楽しみだが、ロングの練習ができずに本番になりそうなので少し不安」とコメント。「去年は1度も優勝出来なくて、今年は初戦で優勝できて嬉しいです。QSも回っていく予定なので応援お願いします」

 

田岡なつみ
吉川広夏

 

ロングボード女子の決勝は田岡なつみと吉川広夏。序盤から勢いに乗ったのは吉川で、プライオリティを活かして積極的に波を掴み大きくリードを築く。

後半で田岡はニード9.49とされ苦しい展開が続くが、残り時間が1分を切ったところでテイクオフ。ハングファイブからハングテンを長く引っ張り、板を切り返してインサイドまでしっかり乗り切ると、このライディングに9.90がつき劇的な逆転勝利となった。

 

田岡なつみ

 

「最後まで諦めないで良かったなって思っています」と大逆転勝利の田岡が語った。

「ラスト1分切った時に沖にカレントが入りはじめて、前半にもっと攻めておけば良かったと後悔していたんですが、最後はこの1本で全力を出して、9.4というエクセレントを出さなければ勝てないのは分かっていたので、その波でやれることをやりました。

 

田岡なつみ
田岡なつみ

 

実際、波のクオリティも良くなかったかなって、自分では逆転できてないって思っていたんですが、ビーチにたくさんの人が応援に来てくれていて、皆さんの前で優勝できて本当に嬉しいです。

今後は韓国のLQS、USAオープンがあるので今年は世界一を目指して頑張っていきます。」

 

浜瀬海
中山祐樹

 

男子決勝は浜瀬海と中山祐樹のマッチアップ。浜瀬は波のスケールを的確に読み、ノーズでのソウルアーチなど多彩なマニューバーを見せて9.00、続けて8.10をマーク。中山もノーズだけでなく、スラッシュバックなども織り交ぜるも逆転には至らず。浜瀬が貫禄の優勝を果たした。

 

浜瀬海
浜瀬海

 

「やっぱり優勝は気持ちいいです。いつもと変わらずリラックスして北海道と浜厚真を思い切り楽しもうと思っていました。

目の前のフェイスで何をやるか考えて、フェイスに合った動きをしようかなと思っていました。」

優勝賞金120万円の使い道を聞かれると「いつも応援してくれる奥さんや家族に感謝の気持ちを込めて、美味しい食事に行きたい」と語った。

 

河野正和
牛越峰統
山田桂司
米川佳祐

 

最後はマスターズの決勝。牛越峰統、河野正和、山田桂司、米川佳祐が顔を揃えた。牛越はまず積極的に仕掛け、優先権を使い切るとすぐに離れた場所で波を掴む超ポジティブな戦術。これに山田、米川も隙を突いて演技を重ねるが、牛越のリードは揺るがない。

 

しかし、ここで追い上げを見せたのが河野。持ち味のスピードを活かし、止まらず流れるようなライディングでジャッジの評価を引き上げ、牛越を逆転。牛越もタイムアップ寸前に再逆転を狙ったがわずかに届かず、河野が優勝を決めた。

 

河野正和

 

「嬉しいです。最高です。ヒートの時間内は良い波に乗ろうと心掛けていたんですが、最初は波を見つけられなくて、10分ぐらいウエイティングしちゃったんですけど、そのあと自分の中でも切り替えて、相手の選手が乗っている波を見ながら、動いたのが良かったと思います。

最初のラウンドの時はオンショアで、どの波乗ったら良いかわからなかったんですが、昨日今日と風も弱くて、形の良い波がきていたので肩の張った波に乗るように心掛けてました。応援ありがとうございました」

 

S.LEAGUE 25-26 ツアー。
S.1ロングボード第2戦は、7/26-27に茨城県鉾田市トップサンテで開催。また、S.1ショートボード第2戦は、8/20-22まで静岡県牧之原のウェイブプール「静波サーフスタジアム PerfectSwell®」で開催。

引き続きS.LEAGUEの動向は下記からチェック!

 

S.LEAGUE:HP
https://sleague.jp/

JPSA:HP
https://www.jpsa.com/

 

 

JPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26 S.1開幕戦
「さわかみ 北海道プロ」

日程:7/10-13(予備日14)
場所:北海道 勇払郡 厚真町 浜厚真海岸

 

ショートボード

優勝:西慶司郎、川合美乃里
2位:松原渚生、中塩佳那
3位:金沢呂偉、増田来希、松野杏莉、野中美波

 

男子
優勝:西慶司郎(¥1,200,000+さわかみ特別賞¥100,000)
2位:松原渚生(¥450,000+さわかみ特別賞¥100,000)
3位:金沢呂偉、増田来希(¥230,000 +さわかみ特別賞¥100,000)

 

女子
優勝:川合美乃里(¥450,000 +さわかみ ブースト賞¥750,000)
2位:中塩佳那(¥220,000 +さわかみ ブースト賞¥230,000)
3位:松野杏莉、野中美波(¥120,000 +さわかみ ブースト賞¥110,000)

 

マスターズ男子

優勝:河野正和(¥200,000)
2位:牛越峰統( ¥150,000)
3位:米川佳祐( ¥100,000)
4位:山田桂司(¥ 50,000)

 

ロングボード

優勝:浜瀬海、田岡なつみ
2位:中山祐樹、吉川広夏
3位:増山翔太、堀井哲、市川梨花、菅谷裕美

男子
優勝:浜瀬海(¥600,000 +さわかみ ブースト賞¥600,000)
2位:中山祐樹(¥270,000 +さわかみ ブースト賞¥180,000)
3位:増山翔太、堀井哲( ¥120,000 +さわかみ ブースト賞¥110,000)

女子
優勝:田岡なつみ( ¥ 300,000 +さわかみ ブースト賞¥900,000)
2位:吉川広夏( ¥140,000 +さわかみ ブースト賞¥310,000)
3位:市川梨花、菅谷裕美(¥120,000 +さわかみ ブースト賞¥110,000)

 

 

プレゼンター
宮坂尚市朗 厚真町長
さわかみグループ代表 澤上龍 氏
ディーツフードプランニング 専務取締役 安部克彦 氏
イベント総合プロデュース 笠置元 氏

 

日曜日ということもあり、浜厚真海岸の会場には多くの人が集まった。

大会がオンホールド(中断)の時にスタッフや選手、観客の皆さんとビーチクリーンを実施。

プラスチックごみに限らず、さまざまなゴミが大量に回収された。

出場選手によるサイン会も行われ、ポスターやTシャツにサインを求める長蛇の列ができた。