
バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2025年6月30日(月))– ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第2戦、バリート・プロ・プレゼンテッド・バイ・オニールが本日スタートし、男子、女子ともにオープニングラウンドが終了した。
女子ラウンドオブ48は、4~6フィートの波と弱い風の中でスタートしたが、男子ラウンドオブ80ではオンショアが強まり、まったく異なるゲームプランが必要となった。
ノア・クラップ、アナト・レリオールが女子をリード


女子のコンペティションが開始すると、波が次々と押し寄せ、選手たちは大きなマニューバーと、巨大なクローズアウトセクションへのコミットメントで高得点を獲得した。バリートでデビュー戦を迎えたカリフォルニアのノア・クラップ(DEU)は、ファーストラウンドで6.83のスコアを獲得し、緊張を吹き飛ばした。
「私はライトハンドのポイントブレイクでサーフィンをして育ったので、ライトハンドの波が来ればとても幸せで、とても快適ですね」とクラップは語った。「今朝、ラインナップを見たとき、緊張はしたけど快適でした。いくつかの良い波に乗ることができたから、満足しています」

アナト・レリオール(WRL)は、バックハンドでリップにコミットし、絶妙なタイミングでターンを決め、自信に満ちたライディングで、この日の最初で唯一のエクセレントスコアである8.33を獲得した。
2025年のチャレンジャー・シリーズへの出場権は獲得できなかったものの、2週間前にバリートへの出場が決まった代替選手、タリア・スウィンダル(USA)は、すぐにフライトを予約した。2日前に到着したスウィンダルは、出場の機会を得て、イーデン・ウォーラ(USA)を抑えてオープニングラウンドを勝ち抜き、ラウンドオブ32に進出できたことを喜んでいた。

「怪我をしてQSに出場できなかったため、チャレンジャー・シリーズへのクオリファイが厳しいスポットに立たされていたんです」とスウィンダルは語った。
「でも、それは結果的には幸運でした。競技におけるメンタル面など、さまざまなことを磨くことができたからです。バリートには以前も来たことがあるので、この場所の雰囲気は知っているけど、今はただ不安を抱え込まず、今この瞬間に集中し、フローに身を任せるつもりです」
元CTサーファーのピーターソン・クリサント、ジョシュ・カーが活躍


バリートは、ピーターソン・クリサント(BRA)にとって特別な場所だ。2018年にここで優勝した後、クリサントはチャンピオンシップ・ツアーの出場権を獲得したが、2021年にツアーから脱落して以来、トップレベルへの復帰を果たせていない。
クリサントは、ブラジルのCTイベントである「VIVOリオプロ」にワイルドカードで出場した後、数日前にバリートに到着し、ツアーに戻りたい理由を改めて実感した。クリサントは、セクションでターンを繰り出し、フロントサイドのエアを決め、7.33でキャンペーンをスタートした。
「リオでのヒートが終わった直後、私は南アフリカ行きの飛行機に乗った」とクリサントは語った。「戦略は変わらない。ヒートを勝ち続けていくだけだ。バリートに戻れて嬉しいよ」とクリサントは語った。


チャレンジャー・シリーズでオルタナティブボードとツインフィンセットアップにコミットしているベテランのジョシュ・カー(AUS)は、オンショアコンディションで4フィンセットアップを選択し、ヒート勝利を収めた。
エアの技で知られるカーは、ランプを見つけてフロントサイドのローテーションを決め、6.50 のスコアを獲得した。彼の娘、シエラも、この日の早い時間にヒートを勝ち抜いている。
「今朝、彼女が勝ち進む姿を見られてよかったです」とカーは語った。「そして午後、波は荒れて不安定でしたが、2、3本のファンな波を見つけることができました。8ヶ月間クアッドに乗っていなかったのですが、このコンディションでは2本余分のフィンが役立つだろうと思いました。波が落ち着くことを願っています。そうすれば、再びツインフィンに戻せるでしょう」
元CTサーファーのフレデリコ・モライス(POR)も、バリートでの戦いをヒート勝利でスタートした。モライスは、ニューカッスルで開催された初戦のチャレンジャー・シリーズで早期敗退を喫しており、今週は挽回を目指す。
ワイルドカードのルック・ルプロン(RSA)は、オープニングラウンドを勝ち抜き、ラウンドオブ64に進出した唯一のローカル選手となった。彼は、次のラウンドで、南アフリカのトップシードであるマシュー・マクギリヴレイ、ルーク・トンプソン、アディン・マセンキャンプと対戦する。



今大会のCS第2戦バリート・プロには、大原洋人、西慶司郎、伊東李安琉、 加藤翔平、安室丈、岩見天獅、田中大貴。女子は中塩佳那、都築虹帆、松岡亜音、池田美来、都筑有夢路、野中美波が出場。
本日の男子ラウンドオブ80には、H2田中大貴、H3安室丈、H5岩見天獅、H6加藤翔平が登場。


加藤翔平がオンショアの厳しコンディションの中で、エアを見せるなど僅差で2位で勝ち上がり、初CSヒート勝利を得た。








女子ラウンドオブ48は、H1池田美来、H2中塩佳那、H4都築虹帆、H7松岡亜音、H8野中美波が登場。
今シーズンCSクオリファイを逃しながらもオートネーで出場している野中はクリティカルなターンを繰り出し、5.80 と5.67をスコアして1位でラウンドアップ。都築虹帆、池田美来も2位で勝ち上がった。
明日は女子ラウンドオブ32がスタートすれば、H2池田美来、H2都築虹帆、H6都筑有夢路、H8野中美波。
男子ラウンドオブ64がスタートとなれば、H1伊東李安琉、H2にはQS準優勝で勢いに乗る西慶司郎、H7大原洋人、H12加藤翔平。
今回も日本サーフィン連盟強化部からコーチや撮影・分析のためのカメラマンを派遣し、現場で指導を行う。映像を見る限りでも日本の選手たちがチーム一丸となり一致団結して試合に挑んでる様子か伺える。
がんばれ!日本!
CS第2戦バリート・プロのネクストコールは、現地時間7月1日(火)午前7時15分(GMT+1)で、スタートは午前7時35分を予定している。日本時間の7月1日(火)14時35分。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。