JPSAはさわかみグループとS.LEAGUEのトップカテゴリー”S.ONE”のツアーパートナー契約を締結

さわかみグループ代表 澤上龍 氏とS.LEAGUE チェアマン 大野修聖氏

一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA)は2025年7月に開幕する国内最高峰のプロサーフィンツアー「S.LEAGUE」のトップカテゴリー “S.ONE” において、さわかみグループとのツアーパートナー契約を正式に締結したことを発表した。

 

この提携により、S.LEAGUE25-26 “S.ONE”ツアー戦の中で、既に告知されている開幕戦「さわかみ 北海道プロ」を含むショートボード、ロングボード各3戦が「さわかみ S.ONEシリーズ」として開催されるほか、サーフィン界の長年の課題であった賞金格差の是正を目指す画期的な特別賞「さわかみ ブースト賞」が新設される。

 

■ 全選手が平等に挑戦できる舞台へ。「さわかみ ブースト賞」

 

今回の発表で最も注目されるのが、特別賞「さわかみ ブースト賞」の創設だ。

これまで、エントリー数や試合数の違いから、女子選手やロングボード選手の賞金は、男子ショートボードに比べて低く設定されることが一般的だった。この格差は、選手の遠征費や活動資金の負担となり、大会への出場をためらわせる一因にもなっていた。

 

「さわかみ ブースト賞」は、この構造的な課題に正面から向き合うものだ。

賞金額が最も高い「ショートボード男子」の優勝・準優勝・3位の賞金額を基準とし、それに満たない「ショートボード女子」「ロングボード男子/女子」の同順位の選手に対し、その差額分を特別賞として授与する。これにより、対象カテゴリーの入賞者は、実質的に男子ショートボードと同額の賞金を手にすることになる。

 

さわかみグループの澤上龍代表は、この取り組みについて次のようにコメントしている。

「女子選手の賞金額が小さい、ショートボードに比べロングボードは…という声は常にありました。この差は選手の負担となり、参加者の伸び悩み、ひいては賞金構造の固定化という悪循環につながります。私たちはこの賞を通じて、すべての選手が前向きに挑戦できる舞台を整えたい。それが競技全体の盛り上がり、さらにはサーフィン業界の活性化につながると信じています。」

 

■ 「さわかみ S.ONEシリーズ」として6戦を開催

 

S.LEAGUE男子ショートボード 初代チャンピオンの稲葉玲王
S.LEAGUE ショートボード女子初代チャンピオンの中塩佳那
S.LEAGUE ロングボード男子初代チャンピオン浜瀬海
S.LEAGUE ロングボード女子初代チャンピオン田岡なつみ

 

このパートナーシップにより、S.LEAGUE 25-26シーズンの “S.ONE” ツアーの中で、ショートボード・ロングボード各3戦が「さわかみ S.ONEシリーズ」として開催される。

開幕戦となる「さわかみ 北海道プロ」や、シーズンを締めくくる「さわかみ S.LEAGUE GRAND FINALS」などが対象となり、年間を通じてトップ選手たちの熱戦が繰り広げられる。

 

【さわかみ S.ONEシリーズ 開催スケジュール】

  • ショートボード (3戦)

    • 2025年7月10日~14日:さわかみ 北海道プロ

    • (25-26シーズン中 1戦、スケジュール調整中)

    • 2026年4月:さわかみ S.LEAGUE GRAND FINALS 25-26 一宮

  • ロングボード (3戦)

    • 2025年7月10日~14日:さわかみ 北海道プロ

    • 2025年7月24日~25日:さわかみ 鉾田プロ

    • 2026年4月:さわかみ S.LEAGUE GRAND FINALS 25-26 一宮

 

この新たな取り組みは、選手のモチベーション向上だけでなく、未来のプロサーファーを目指す子どもたちにとっても大きな希望となるだろう。さわかみグループとの強力なパートナーシップで、日本のプロサーフィン界が新たなステージへと進化する。さわかみ S.ONEシリーズ に注目したい。

 

 

「S.LEAGUE」
https://sleague.jp/

JPSA:HP
https://www.jpsa.com/