今年で21回目となる「いすみ市サーフタウンフェスタ」が5月25日(日)より3週に渡って土日開催された。

今年も太東海岸にキッズサーファーが集まった

写真・文/米地有理子

 

今年で21回目となるいすみ市サーフタウンフェスタが5月25日(日)より3週に渡って土日開催された。

 

5月25日は「5th SURF TOWN FESTA KIDS CONTEST」が開催され、今年は毎年人気のプッシュクラスとオープンクラスの2クラスのコンテストとなり、サーフィンを始めたばかりの子どもたち、さらに上を目指す子どもたちが集まった。

 

キッズコンテストの先輩からインタビューを受ける選手
キッズサーフィンコンテストに参加していたジュニア世代の選手たちやプロ選手が運営スタッフとして活躍した

 

そしてこのキッズサーフィンコンテストに参加していたOBの選手たちが、今回初めての試みで、コンテストMCやゼッケンカウンター、ジャッジなどを大人たちの中で見事にこなしており、子どもたちの成長に感心するばかり。

若いサーファーたちを育てていく機会としてもこのようなコンテストは非常に有意義であると感じた。

プッシュクラス優勝のイシヅカカイ
コンテスト初めの一歩のプッシュクラスは子どもたちにとっても大切な思い出に

 

特に子どもたちのコンテストは天候や波に左右されるが、今年も子どもたちのコンテストに相応しい波が大会会場の太東海岸に現れ、各々日頃の練習の成果となるライディングを見せていた。

 

今年もキッズコンテストに相応しい波が子どもたちを待っていた

表彰式前には今春アメリカで行われた世界選手権大会で優勝した(International部門 U16 Level2)「外房チアリーディングクラブ コースターズ’99」が素晴らしい凱旋ステージを披露し、コンテストに華を添えていた。

オープンクラス優勝のオカノヤサクラ

 

入賞した子も、入賞を逃した子も一生懸命な姿が海にキラキラ輝き、何よりも宝物のように映っていた。今年もまた太東海岸は親子の笑顔で平和に満ち溢れていた。

 

前日のハードなコンデイションが少し落ち着き、開催となった太東海岸

 

5月31日、6月1日は太東海岸で「TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2025」の予定であったが、あいにくの荒天で5月31日は中止となり、6月1日のみで行われた。

 

【IMG_1819】三軒屋海岸ではJPBAの第1戦を開催
WOMENSクラス優勝の山下海果

 

三軒屋海岸では両日、「JPBA ツアー 第1戦『SURF TOWN FESTA 2025 ISUMI PRO』」が行われ、5月31日もハードな波が押し寄せる中、プロロングボーダーがハードな波にに挑み、翌日は好天に恵まれ、選手たちが見事なライディングを見せて各カテゴリーの優勝者が決まった。

 

WOMENSクラス優勝の山下海果

 

6月1日の「TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2025」は、プロロングボーダーたちがコンテストをサポートし、全国から集ったロングボーダーたちが、前日の風や波が収まりつつもパワフルな波が打ち寄せる中で、果敢にノーズライディングやマニューバーを見せていた。

 

全国から熱きロングボーダーが集結
ショートボードのトッププロである川合美乃里がウィメンクラスでロングボードの大会で初優勝
ウィメンクラスのファイナリスト

 

ショートのプロである川合美乃里選手はロングボードの大会初出場であったが、見事に優勝を手にした。また、地元の田中英義プロ(ショート)も参戦、ショートボードから受け継ぐ力強いマニューバーを見せたものの敗退となったが、ご子息がビギナークラスで優勝を手にした。

レジェンドクラスでは今や世界で活躍する田岡なつみプロの父が優勝をし、サーフファミリーでステージが盛り上がった。

 

メンクラス優勝は浜瀬海

6月7日、8日は「TAITO BEACH CLUB『 Log pro Invitational 』」が行われ、名だたるスタイリッシュなプロロングボーダーが勢揃い。

両日ともに波は太東海岸らしいロングボードがロングライドできるコンディション。プロたちの素晴らしいライディングは観戦者を魅了していた。

 

吉川広夏がウィメンクラス優勝を手にした
マスタークラス優勝の阿隅寛典

 

日本を代表する選手、浜瀬海がメンクラス初優勝し、本人も「この大会では初めて優勝できて、本当に嬉しい」と語っていた。

ウィメンクラス優勝はこちらも日本を代表する選手の吉川広夏で、美しいノーズライディングを披露していた。マスタークラスはこちらも初優勝の阿隅寛典、ロングノーズライドを見せていた。

 

マスタークラスのヒートではこんな場面も
フェスタ初のインクルーシブサーフィン体験会を実施

 

7日はフェスタ初の試みでNPO法人ノーマークアダプトによる、インクルーシブサーフィン体験会を開催。みんなが楽しめるサーフィンを目指して、障害のある人たちとサーフィンを楽しむことの体験だ。

 

参加された人の海が大好きだという情熱や笑顔、若いサーファーたちも率先してサポートしたり、地元大原高校の生徒さんも初めて海でボランティアの体験ができてよかったと感想を寄せてくれたり、サーフィンがここまで進化したのだと実感をした。

 

南相馬市がサーフタウンをPR

また、サーフタウンを推進している南相馬市を来場者に知ってもらおうというブースが出店し、波が豊富な南相馬市の魅力をPRしていた。今後サーフタウン同士の交流も新たな価値を生み出すかもしれない。

ビーチにドッグランが出現

今年のサーフタウンフェスタでは砂浜にドッグランドを仮設して、たくさんのわんちゃんたちも一緒に楽しみ、ライブステージ、出店ブースやキッチンカーなどもあり、今年もまたたくさんの笑顔溢れるサーフイベントとなった。

 

「5th SURF TOWN FESTA KIDS CONTEST」

プッシュクラス入賞者
オープンクラス入賞者

 

「TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2025」ビギナークラス入賞者
レジェンドクラス入賞者
ウィメンクラス入賞者
マスタークラス入賞者
メンクラス入賞者

 

「JPBA ツアー 第1戦『SURF TOWN FESTA 2025 ISUMI PRO』」MENSクラス入賞者
WOMENSクラス入賞者
DKクラス入賞者

 

「TAITO BEACH CLUB『 Log pro Invitational 』」マスタークラス入賞者
ウィメンクラス入賞者
メンクラス入賞者

 

各大会の結果は以下をご参照下さい。

▶︎5th SURF TOWN FESTA KIDS CONTEST

https://surftown.jp/5th-surftownfesta-kids-contest_results/

▶︎TAITO BEACH CLUB CLASSIC 2025
▶︎TAITO BEACH CLUB『 Log pro Invitational 』

http://taitobeach.jp/

▶︎JPBA ツアー 第1戦『SURF TOWN FESTA 2025 ISUMI PRO』

JPBAオフィシャルサイト http://www.jpba.org/