
アメリカ、カリフォルニア州サンクレメンテ(2025年6月10日火曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦、レクサス・トレッスルズ・プロ・プレゼンテッド・バイ・アウターノウンで、世界トップクラスのサーファーたちが、4~6フィートのソリッドなコンディションと、午後から強まった風を乗り越え、ハイパフォーマンスなスペクタクルなサーフィンを披露した。
大会初日は、男子と女子のオープニングラウンドが終了し、世界タイトル争いの候補たちがトレッスルズで素晴らしいデビューを飾った。
その中には、現在の世界ランキング1位のガブリエラ・ブライアン(HAW)とジョーディ・スミス(RSA)も含まれている。2人は、マーガレット・リバー・プロでの勢いを維持し、次のラウンドに進出した。
一方、地元ヒーローのグリフィン・コラピント(USA)とコール・ハウシュマン(USA)、そしてカリフォルニア出身のレイキー・ピーターソン(USA)は、ヒートで勝利を収め、好調なスタートを切った。
ネクストコールは、現地時間で明日 6 月 11 日(水)午前 7 時 45 分、スタートは午前 8 時を予定している。日本時間では6 月 11 日(水)午後 11時 45 分.
トレッスルズでのハイパフォーマンスな開幕戦で、世界タイトル争いのトップランナーたちが躍動


世界ランキング1位のガブリエラ・ブライアン(HAW)が、ローワー・トレッスルズでのCTデビュー戦で圧倒的なパフォーマンスを披露し、選手たちにその存在を印象付けた。
スタートからフィニッシュまでパワーを存分に発揮したブライアンは、8.17(10点満点)と7.00のエクセレントスコアをマークし、ヒート合計15.17(20点満点)で、ローカルワイルドカードのキラ・ピンカートン(USA)と2024年世界ジュニアチャンピオン、ルアナ・シルバ(BRA)を下した。

「このイエロージャージと世界 No.1 の座は、これまでの努力の成果だと自分に言い聞かせてきました。だから、この努力を続けていけば、何も変える必要はありません。」とブライアンは語った。
「ヒートで、他の女子たちがセットの最初の波に向かってパドルしているのを見て、2番目の波が後ろからやってくるのを見ました。セットをキャッチして、大きなカービングができれば、かなり良いスコアになるだろうと思いました。
2回目のターンで少し引っかかってしまいましたが、この波では、量より質、そして忍耐が自分にとって重要なポイントだと思います。」
ジョーディ・スミス(RSA)は、ローワー・トレッスルズで2度の優勝(2014年、2016年)を経験しており、偶然にも前回この大会に出場したときもイエロー・リーダー・ジャージを着用していた。
現在の世界ランキング1位のジョーディは、ラインナップをコントロールし、絶妙なタイミングで攻撃を仕掛ける能力を発揮して、サンクレメンテ出身のクロスビー・コラピント(USA)とワイルドカードで出場したディミトリ・プーロス(USA)を相手に、ソリッドなヒート勝利を収めた。スミスは、この勢いをラウンドオブ16でも維持したいところだ。
ブラジル出身の世界チャンピオン、イタロ・フェレイラとフィリッペ・トリードがローワーズに帰って来た


世界トップクラスのパフォーマンスは、現在の世界ランキング2位のイタロ・フェレイラ(BRA)が、彼のシグネチャーであるプログレッションとエアリアルでラインナップを席巻し、ヒート合計15.17(最高点20)という素晴らしいスコアを記録して、さらに次のレベルへと上がった。
フェレイラは、2024年にローワーズで世界タイトル2位を獲得して以来、この地での未完の使命を果たすために戻ってきた。31歳の彼は、11度の世界チャンピオンで、ローワーズで6度の優勝を誇るケリー・スレーター(USA)と、2025年CTルーキーの注目選手マルコ・ミニョ(FRA)を下し、その存在感をアピールした。
「グーフィーにとっては、両サイドでサーフィンできることはとても良いことだ」とフェレイラは語った。「すべてのサーファーはライトの波を探している。そうすれば、私はレフトもライトも好きなように乗ることができ、自分のサーフィンと組み合わせることができる。それが本当に好きなんだ。
ここではいつも楽しい時間を過ごしている。特に、フリーサーフィンでは100人ものサーファーが参加するので、2人だけでサーフィンをする時は特に楽しいね。良い波を見つけるのはかなり難しいけど、フローを保つようにしている。トレッスルズでの過去2回のイベントでは2位だったから、今年は違うやり方で挑戦したいと思っているよ。
カリフォルニアのサーファーたちがホームウォーターで実力を発揮


地元ヒーローのグリフィン・コラピント(USA)は、ホームウォーターで勝利のフォームを掴み、ヒート合計 15.40(最高 20 点)という男子最高のパフォーマンスを披露した。26 歳のコラピントは、オーストラリアのイーサン・ユーイング(AUS)とジョエル・ヴォーン(AUS)を制した。
1 ヶ月半近くオーストラリアを旅していたので、ホームに帰って友人や家族に会えたことは、本当に素晴らしい気分ですね。その上にコンテストも開催され、まさにパーフェクトストームです」とコラピントは語った。
「本当に楽しい時間を過ごしていますし、エネルギーの変化も感じています。オーストラリアでは、もちろん、誰もがオーストラリア選手を応援しています。故郷のような雰囲気で、ビーチにいる全員があなたを応援してくれます。
それは間違いなく大きな力になりますが、そのせいで少し緊張したことに気づきました。皆のためにどうしても良いパフォーマンスをしたいと思うし、ローワーズは、私が世界で最も好きな波のひとつなので、少し緊張しますが、でも、楽しんでいます。」


コール・ハウシュマン(USA)は、現在世界ランキング4位で、ファイナル5圏内の五十嵐カノア(JPN)と、プログレッシブなスタンドアウト和井田リオ(INA)を破り、男子オープニングラウンドをキックオフした。
ハウシュマンは、ローワーズのレフトを活かし、フォアハンドのパワーを発揮して7.00と6.80のバックアップを獲得し、自身とビーチの地元サポーターのためにヒートを大差で勝利した。


ハウシュマンとのオープニングラウンドの試合後、五十嵐カノアはエリミネーション・ラウンドで、ワイルドカードの脅威であるディミトリ・プーロス(USA)と対戦し、現在のランキング 4 位を維持した。
ハンティントンビーチのハイウェイで才能を磨いたカノアは、その執拗なフォアハンドでプーロスを圧倒し、ラウンドオブ16へのスポットを獲得した。
「今日みたいなロウワーズは大好きです」とカノアが語った。「大きすぎず、小さすぎず。ちょうどいいですね。ミディアムで乗りこなしやすいリッパブルなサイズなんです。そうですね、今朝は波が炸裂していて、今も波はいい感じです。ロウワーズの2つの違う顔ですね。今は少し風があって、実はその方が少しサーフィンしやすいかもしれません。
結局のところ、どの大会も10,000ポイントですから。パイプでの初戦だろうと、タヒチでのファイナル前の最終戦だろうと、その10,000ポイントを獲得しようとしています。
だから、どの大会も同じように臨もうとはしているんですが、シーズンの後半になると、ポイントの重みが増すように感じますね。
でも、僕にとっては、地元で戦うこと、そして友達の前でいいショーを見せたいという気持ちがあります。なので、そのプレッシャーの方が、僕にとっては実際のランキングのプレッシャーよりも大きく感じますね。」
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ノース・シェリー・ボードライダーズのピックラムとヴォーンが存在感をアピール

世界タイトルを常に狙うモリー・ピックラム(AUS)も、ブライアンに続き、トップ 5 選手の中で唯一、ラウンドオブ16に進出した。
一方、現世界チャンピオンのケイティ・シマーズ(USA)、2016 年の優勝者タイラー・ライト(AUS)、そして現在の世界ランキング 4 位のイザベラ・ニコルズ(AUS)は、いずれもエリミネーション・ラウンドに進出することになった。

また、ルーキーのジョエル・ヴォーン(AUS)も、男子エリミネーション・ラウンドのヒート 2 でミゲル・プポ(BRA)を破り、ラウンドオブ16に進出。ヴォーンは、オープニングラウンドでグリフィン・コラピント(USA)とイーサン・ユーイング(AUS)に敗れたものの、2 本の 6 ポイントのライディングで勝ち上がった。
最初の敗退者が決定。ケリーがここで破れる。


バロン・マミヤ(HAW)は、このスポーツの最高峰であるケリー・スレーター(USA)を破り、5位のランキングを維持するという大逆転を果たした。
厳しい午後のバトルで、マミヤは11度の世界チャンピオン、6度のローワーズ・トレッスルズ勝者であるスレーターにリズムを掴まれ、敗退の危機に陥った。しかし、残り3分を切ってマミヤは反撃し、ヒートベストの6.10をスコアして、スレーターを下した。
イーサン・ユーイング(AUS)は、2023年のWSLファイナルで驚異的なパフォーマンスを披露して以来、ローワー・トレッスルズとの縁は絶やさない。エリミネーション・ラウンドを勝ち抜いたユーイングは、その好調さを取り戻すことを目指している。ユーイングは、ブラジルのCTベテラン、アレホ・ムニーツ(BRA)を、得意のスタイルで下し、次のラウンド進出を決めた。
レクサス・トレッスルズ・プロ・プレゼンテッド・バイ・アウターノウンの今日の競技の詳細およびハイライトについては、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
レクサス・トレッスルズ・プロ男子オープニングラウンド結果
ヒート 1:コール・ハウシュマン(USA) 13.80 DEF. 五十嵐カノア(JPN) 13.20、和井田リオ(INA) 10.24
HEAT 2:ヤゴ・ドラ(BRA) 11.54 DEF. コナー・オレアリー(JPN) 10.93、アレホ・ムニーツ(BRA) 9.63
HEAT 3:イタロ・フェレイラ(BRA) 15.17 DEF. マルコ・ミニョ(FRA) 8.77、ケリー・スレーター(USA) 7.53
HEAT 4: ジョーディ・スミス (RSA) 11.86 DEF. クロスビー・コラピント (USA) 11.84, ディミトリ・プーロス (USA) 9.53
HEAT 5: ジェイク・マーシャル (USA) 13.24 DEF. バロン・マミヤ (HAW) 12.90, セス・モニーツ (HAW) 8.20
HEAT 6: グリフィン・コラピント (USA) 15.40 DEF. ジョエル・ヴォーン (AUS) 11.04、イーサン・ユーイング (AUS) 10.10
HEAT 7:フィリッペ・トリード(BRA) 12.40 DEF. ミゲル・プポ(BRA) 11.77、ジョアオ・チアンカ(BRA) 11.13
HEAT 8:ジャック・ロビンソン(AUS) 11.74 DEF. アラン・クレランド(MEX) 10.33、レオナルド・フィオラバンティ(ITA) 6.87
レクサス・トレッスルズ・プロ男子エリミネーション・ラウンド結果(ヒート 1~5):
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN) 13.73 DEF. ディミトリ・プーロス(USA) 10.50
HEAT 2:ジョエル・ヴォーン(AUS) 12.13 DEF. ミゲル・プポ(BRA) 6.27
HEAT 3:バロン・マミヤ(HAW) 11.97 DEF. ケリー・スレーター(USA) 10.40
HEAT 4:ジョアオ・チアンカ(BRA) 12.93 DEF. 和井田リオ(INA) 11.70
HEAT 5: イーサン・ユーイング(AUS) 14.93 DEF. アレホ・ムニーツ(BRA) 14.37
レクサス・トレッスルズ・プロ男子エリミネーション・ラウンド・マッチアップ(ヒート 6-8):
HEAT 6: コナー・オレアリー(JPN) vs. アラン・クレランド(MEX
HEAT 7: レオナルド・フィオラバンティ(ITA) vs. セス・モニーツ(HAW
HEAT 8: マルコ・ミニョ(FRA) vs. クロスビー・コラピント(USA
レクサス・トレッスルズ・プロ女子オープニングラウンド結果:
HEAT 1: レイキー・ピーターソン(USA) 15.53 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS) 10.70、タイラー・ライト(AUS) 10.50
HEAT 2: ガブリエラ・ブライアン(HAW) 15.17 DEF. キラ・ピンカートン(USA) 12.77、ルアナ・シルバ(BRA) 9.27
HEAT 3:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) 14.47 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA) 13.80、ケイトリン・シマーズ(USA) 10.50
HEAT 4:モリー・ピックラム(AUS) 12.67 DEF. エリン・ブルックス(CAN) 12.26、キャロライン・マークス(USA) 11.80
レクサス・トレッスルズ・プロ・エリミネーション・ラウンド・マッチアップ:
HEAT 1:ケイトリン・シマーズ(USA) 対 キラ・ピンカートン(USA
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS) 対 エリン・ブルックス(CAN
HEAT 3:イザベラ・ニコルズ(AUS) 対 ソイヤー・リンドブラッド(USA
HEAT 4:キャロライン・マークス(USA) 対 ルアナ・シルバ(BRA
ライブで観る
レクサス・トレッスルズ・プロ・プレゼンテッド・バイ・アウターノウンは、2025年6月17日まで開催される。このイベントは、WorldSurfLeague.comおよび無料のWSLアプリでライブ配信される。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。