五十嵐カノアとコナー・オレアリーがベスト16進出。ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ

マーガレット・リバー、ウエスタン・オーストラリア、オーストラリア(2025年5月20日火曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロが、マーガレット・リバーのメイン・ブレイクで8~12フィートの波でビッグ・デーを迎えた。

 

大会は現地時間の午前7時32分(AWST)に男子のエリミネーション・ラウンドでスタートし、続いて女子のエリミネーション・ラウンドが35分のヒートで開催。続けて男子のラウンドオブ32が40分ヒートのオーバーラッピング方式で行なわれた。

 

男子のラウンドオブ32では、H5で五十嵐カノアがワイルドカードのウインター・ヴィンセントと対戦。H6でコナー・オレアリーはリアム・オブライエン(AUS)と対戦する。両者が勝ち上がるとラウンドオブ16でカノアとコナーの対戦となる。

 

 

H5で五十嵐カノアは、今大会をワイルドカードで出場しているウインター・ヴィンセント(AUS)と対戦。カノアはヒート後半に7.33をスコア。ヴィンセントをニード9.06と追い込み圧勝した。

 

 

「ただコーチを信頼して、コーチの言うことを聞きました。」とカノアが語った。「ヒート中はほとんどウインターの姿を見なかった。ばらばらになって、セットをかわしていたからですね。

彼とのヒートはあまり戦略を立てないヒートでしたね。 むしろ、やってみるという感じでした。正直なところ何でもテイクオフしていました。波を見て、波を読むのに5秒くらいしかないんです。 たぶん5,6本くらい乗って、そのうちの3本はすごく悪かったけど。 」

 

五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder
五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

オージー・トレブルをリードして、この勢いを維持するためには何が必要ですか?と言う問いに関してカノアは

 

それを狙うにしろ、そうでないにしろ、ここで大きな結果を残したいんです。とにかくタイトなので、これは本当に重要なイベントですね。今年の終わりに向けて、このイベントにはいろいろな意味があるような気がします。

今年はありがたいことにミッドカットは逃れましたが、それでもこのイベントには、普段よりもポイントの重みがあるような気がします。

 

今日は波もちょっとデカくて、長めの6’4″に乗って、CTのハイパフォーマンスでこのサイズに乗ることは滅多になくて、波もパワーがあって、難しいコンディションの中で、どうにか点数が出る波を見つけることができて良かったです」

 

 

H6でコナー・オレアリーはリアム・オブライエン(AUS)と対戦。今回のビッグコンディションでバックハンドが冴えているコナーは、再びクリティカルなバックハンド・アタックを見せてエクセレントの8.50をスコア。

しかし、バックアップが足りず最後までリアムにリードをされていたコナー。最後に逆転して強敵リアムを抑えて見事ラウンドアップを決めた。

 

「まるで猫と犬のような戦いでした。」とコナーが語った。「セットの波との戦いのようでした。最初の 20 分は、かなり混乱していました。リアムも似たような状況だったと思います。

 

自分にとってリセットして、またやり直すことは難しくはありませんでした。ただ、ゲームに集中し、集中力を維持し、モチベーションを高く保つ。適切なスポットにいれば、最終的には1つはキャッチできると信じていました。

 

コナー・オレアリー(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

ミッドカットのライン上にいたコナーは、「ただ、本当に緊張していました。この 1 ヒートに多くのことがかかっているし、ここ数日は休みがあったので、考え込む時間が多かったです。」と続けた。「緊張すると、いつもそうなんです。ただ、頭の中を空っぽにして、ただただ頑張ろうとするんです。頭の中で起こっているミスをコントロールする、ただそれだけなんです。

 

自分はスポーツ心理学者であるマーク・サーガと連携しています。ポジティブな感情もネガティブな感情も、すべてごくごく自然なことで、頭の中で考えるのはごくごく自然なことです。

それを認識し、受け入れて、「これはゲームの一部だ」と受け入れることが大切なのです。このことについては多くのことが書かれています。緊張してもいいのです。不安になっても構いません。

 

リアム・オブライエンは特にこのようなコンディションではベストの一人です。自分にとって、ナーバスになると後手に回って守りに入ってしまうんです。

まあ、緊張しているときはもっと身を乗り出してアタックする、というようなことを自分に教えているようなものです。そうやってサーフィンをしたいし、パフォーマンスもしたい。だから、それをやっているだけ。でも、常にマインドバトルなのは確かです。

 

 

コナーはこのラウンドを勝ったことで、4つ順位を上げて15位となり、ミッドカットのクリアーが確定。

また世界ランキング4位でオージー・トレブルのランキングリーダーのカノアとコナーの両者が勝ち上がったことで、ラウンドオブ16ではカノアとコナーの対戦となる。楽しみなヒートだ。

 

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ、今日の大会の詳細とハイライトについては、WorldSurfLeague.comをご覧ください。