【速報!】五十嵐カノアがSFでジュリアンに敗れるも3位入賞。CT第6戦 Bonsoy ゴールドコースト・プロ大会最終日

バーレーヘッズ、ゴールドコースト、クイーンズランド州、オーストラリア(2025年5月10日土曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦「Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM」の本日がファイナルデー。

 

バーレーヘッズは、3~5フィートの非常にクリーンな波が押し寄せ、女子クオーターファイナルから競技が開始された。その後、男子クオーターファイナル、ミック・ファニング vs. ジョエル・パーキンソン ヘリテージヒート、女子および男子のセミファイナル、ファイナルが行われる。

 

 

男子クオーターファイナルのH 4では、昨日素晴らしいパフォーマンスを披露した五十嵐カノア(JPN)が、エルサルバドルで優勝しベルズでも 5 位という今シーズン絶好調のジョーディ・スミス(RSA) と対戦した。カノアとジョーディのCT勝率は6戦中ジョーディ4勝カノア2勝と、カノアにとっては手強い相手である。

 

五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder
ジョーディ・スミス(RSA)WSL / Beatriz Ryder

 

しかし、今シーズン好調なカノアはスタートから6.67をスコアし、アドバンテージを取る。続けて小さいバレルを見つけ、クローズセクションではフィンフリーのリエントリーをメイク。バックアップ5.37をスコアしてリードを取る。

 

スロブエアを決めた五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

じっくりとセットを待つジョーディに対して、間髪入れずに波を掴むカノアは、ミドルから掴み、昨日のジュリアンにインスパイヤーされた高さのあるストレートのスロブエアを見事メイク。7.67でトップスコアを塗り替え、リードを広げていく。

 

不気味なほど波に乗らなかったジョーディだったが、度肝を抜くブローテールエアとインサイドのエアリバースをメイク。8.17をスコアして、ニードスコアを6.17まで縮める。

 

そして、ヒート終盤に起死回生のスーパーマンエアーを試みたジョーディだったが逆転ならず。カノアが見事セミファイナルへ勝ち上がった。

 

 

五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

 

「ジョーディは本当に危険な対戦相手で、毎年成長しているように感じます。」とカノアが語った。彼がエアしているのを見ました。とても緊張していて、自分のスコアを向上させようとしていましたが、ラインナップでちょっと見とれてしまいました。どちらの方向に進めばいいのか、よくわからなかったのです。本当にひどい状況になり始めていました。

 

彼は、ブザービーターのエアで2回も僕を打ち負かしたんです。だから、ある種のトラウマのようなものが残っていました。よく覚えています。

 

昨日、ジュリアンのヒートを見ていました。彼が大きなスラブエアをやっているのを見て、すごく最高だと思いました。まさに、昔のジュリアンそのもので、すごく興奮しました。昨夜は一晩中そればかり考えていました。

 

すごいと思ったんです。誰もそんなことはしないでしょう。彼だけですね。それで、自分のヒートでもやってみようと思いました。そして、それが自分のスコアのひとつになりました。ジュリアン、インスピレーションをありがとう。

 

ジュリアンとの対戦。これまでで最高のパフォーマンスを見せてくれるでしょう。しかし、僕は自分のゲームに専念し、良い波が来ることを願っています。

バーレーは、あらゆるものを与えてくれています。バレル、インターセクション、ターンなどです。しかし、ヒートがどのように展開しても、きっと楽しいものになると思います。楽しみにしています。」

 

 

 

セミファイナルでは、今回、奇跡の復活を見せているジュリアン・ウィルソンと対戦することになった五十嵐カノア

 

ジュリアン・ウィルソン WSL / Beatriz Ryder
五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

ヒートはジュリアンがディープバレルとアリウープのコンビネーションで8.33をスコアして開始。直ぐにバックアップを5.00として開始早々にヒートをコントロール。

 

五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

カノアもそれに応えてディープバレルで7.50をスコアして応戦する。さらにカノアはバックアップを6.33として逆転に成功する。

 

しかし試合は激しいデッドヒートの展開となり、再び波を掴んだジュリアンはブローテールリバースをメイクするなどし、6.50をスコア。トップポジションをカノアから奪い取る。

 

五十嵐カノア

 

ニード7.34と追い込まれたカノアは優先権を持って波を待ち、残り8分でテイクオフ。ダブルアップする波を掴み、クローズセクションではフィンフリーのリエントリーを試みるもメイク出来ず。

 

優先権はジュリアンに移り、掘れたビッグセットをジュリアンが掴む。ここぞというときにジュリアンはエアをメイク。7.27をスコアしてバックアップを塗り替えて、リードを広げる。

 

 

カノアもエアで応戦し、6.77をスコアするもニードスコアは8.11と広がる。ジュリアンは完全にゾーンに入っているようにエアを連続でメイクして行く。カノアはラストでビッグエアリバースをメイクするもスコアは7.40と僅かに足らず。

 

 

好調なカノアをもってしても、今回のジュリアンの勢いを止めることは出来なかった。それでもカノアはベルズの準優勝、バーレーで3位となり、ライブランキングでは4位までアップ。

またオーストラリアの3戦(ベルズ、バーレー、マーガ)の合計点で競い合うオージートレブルでは現在トップにランキングされている。次のマーガレットリバーでの活躍に期待したい。がんばれ!カノア!

 

 

Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWMのハイライトはWorldSurfLeague.comをご覧ください。