吉川広夏、田岡なつみ、井上鷹、森大騎が揃ってR3進出。ISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップ3日目

2025年サーフ・シティ・エルサルバドルISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップは大会3日目。本日は女子のメインラウンド1のH15ー18。その後、男女メイン・ラウンド2が終了した。

ソリッドな4～6フィートの波が、8フィートのセットを伴ってエル・スンザルに押し寄せ、サーフ・シティ・エルサルバドルISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップ（WLC）3日目を迎えた。

朝からパワフルで長い周期のスウェルが入り、世界最高峰のロングボーダーたちが、ノーズやレールできれいなラインを描いて技を披露。

チーム・フィリピンは、マラ・ロペス （フィリピン）が最初のヒートで女子の今日最高となる15.43の2ウェイブ・トータルをスコアしてスタートした。

WLCデビュー戦となったこの14歳は、少なくとも対戦相手の3倍以上の波で長くクリティカルなノーズライドを披露した。

一方、男子では、ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル（フィリピン）の超クリティカルで伸びのあるハングテンで、今大会最高スコアとなる8.83を記録した。7.50と合わせ、2023年の銅メダリストはエクセレントな16.33のHEATトータルを記録し、男子のこの日の最高得点を記録した。

本日はエルサルバドルが３回目という吉川広夏がメインラウンド1のH16で今回初登場。オープニングからクリティカルなノーズライドをメイクし、7.17をスコアした吉川は、終了間際には長いハングファイブを決め、7.13をスコアして、バックアップを上げて危なげないヒート運びで勝ち上がった。

ヒート後のインタビューで吉川は「いつも日本は波が小さいので、オーストラリアやインドネシアで大きな身の練習をしてきました。

波は昨日とは違って、風も合っていて、サイズもあって、本当にいい波だったかなと思います。ファーストヒートだったのでちょっと緊張はしたんですけど、最後にバックアップを揃えられたのでよかったなって思っています。」

吉川広夏は本日の最終ヒートとなった女子のラウンド2のH9で本日２度目の出場。

吉川はハイタイドで緩慢なセクションが多く、コブの多いコンディションに苦戦しながらも6.77と6.07の2本を揃えて、オーストラリアのタリー・ホワイトに次いで２位でラウンド３へ勝ち上がった。

男子のラウンド2が行われ、H3の森大騎は、5.50をスコアし後半までヒートをリードするも、最後に逆転されて、最後にトップスコアを5.93に塗り替え2位でラウンドアップ。

H9の井上鷹は、スタートから5.33をスコアするも、セカンドウェイブでワイプアウトして終盤まで2位を強いられる展開。しかし、終了間際のラストライドで6.33をスコアして逆転トップで勝ち上がった。

「バンピーでライディングをメイクするのが難しかったです。最後の波は小さかったんですが、ノーズライドをメイク出来てラウンドアップ出来てよかったです。」と井上が語った。

女子のラウンド2ではH5田岡なつみが登場。ハイタイドでバックウオッシュの入る難しいコンディションの中でスタートから6.83をスコアしてヒートをリード。後半には7.33をスコアして、強豪レイチェル・ティリーを抑えてトップラウンドアップを決めた。

「レイチェルは素晴らしい選手です。このようなコンディションでは波選びが最も重要だと考えて、いい波だけを選びました。明日はリパチャージラウンドの日になるので、フリーサーフィンなどして次の日の準備をするつもりです」と田岡が語った。

大会4日目は明日、現地時間4月28日（月）午前7時（日本時間4月28日22時）より isasurf.orgでライブ配信。

日本チームは全員がメインラウンド3に進出。明日の大会4日目はリパチャージデイとなるため日本選手はオフとなる。

明後日、ラウンド3が開始されれば、男子のラウンド3、H2森大騎、H5井上鷹、女子のラウンド3ではH4田岡なつみ、H6吉川広夏にクレジット。ある意味ここまでは予選で特に男子はラウンド3からハードルが上がり本当の戦いとなる。がんばれ！日本！

名称　： 2025 ISA World Longboard Championship
主催　：国際サーフィン連盟（ISA）
期間　： 2025年4月25日(金)〜5月1日(木)
開催地：Surf City El Salvador

日本選手：
MEN / 井上鷹、森大騎
WOMEN / 田岡なつみ、吉川広夏

大会スケジュール（現地時間）

4月24日 – 記者会見
4月25日 – 開会式、競技開始
4月25日～5月1日：競技日
5月1日決勝終了後、閉会式

大会ライブはこちらから。

・ISA 大会HP