
プンタ・ロカ、ラ・リベルタド、エルサルバドル(2025年4月10日木曜日)– ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦、サーフシティ・エルサルバドル・プロが、プンタ・ロカの4~6フィートの波で再開となった。男子ラウンドオブ32は、35分ヒートで現地時間午前6時33分にに開始。女子クオーターファイナルはスタンバイ。
男子ラウンドオブ32H2でコナー・オレアリー(JPN)は 、セス・モニーツ(HAW)と対戦。
エルサルバドルでは2023年に5位となっているコナーは、スローなヒートの中でスタートからバックハンドで太いラインを描き、大きなスプレーを何度も上げて5.17をスコアしてヒートを開始。


さらに中盤に入りコナーはビッグセットをキャッチ。深いボトムターンからバーティカルなリエントリーを決め、7.00をスコア。最後はバックアップを6.20に塗り替えて、素晴らしい試合運びで勝利を掴んだ。
コナーはラウンドオブ16のH1でとヤゴ・ドラ(BRA)対戦する。
「この波は凄くスローですが、セットがあり、乗れる時もあれば乗れない時もあり臨機応変に対応するだけです。そして、それが成功するかどうかというストレスにあまりとらわれないようにしています。
対戦相手のセスは超予測不可能な選手の一人です。ヒートごとに戦略を立てるのは難しいです。自分にとって、それは、あまり試合を意識しすぎないことだと思います。
そのヒートでは、かなりうまくできたと思います。誰もが、完璧なスタートを切って良いスコアを出すことを望んでいます。
最初の波で、夢中になりすぎてしまうことがあります。それが、ある意味で自分の邪魔をしています。だから、ただテイクオフして、波に乗り戻ってくる。それが、自分がここでやってきたことです。
ここでのサーフィンはかなり良い感じで、ボードのフィーリングも最高です。だから、ただパフォーマンスしようとしているだけ。パフォーマンスして、満足のいく結果を出しています。コンテスト全体で最も緊張するラウンドをこなすことができました。その緊張を自信に変えることができたと思っています」
H7で五十嵐カノア(JPN)はクロスビー・コラピント(USA)と対戦。
このヒートもスローな展開となり、クロスビーがオープニングウェイブを掴み4.00でヒートが開始。カノアは優先権を持ち、じっくりと波を待つ。ヒート前半ノーライドのカノア。
後半に入り、優先権を持たないクロスビーがバックアップ3.40をスコアしてリードを広げる。
嫌なヒート展開となり、残り10分でようやく波を掴んだカノアはクリティカルなポケットでレイバックスラッシュを何度も繰り出し、インサイドではエアリバースをメイクして6.83をスコア。リードを続けるクロスビーだが、手痛いワイプアウトを犯しスコアを伸ばせない。


残り6分でカノアは早い波を掴み、トリッキーなセクションでリスクの高いビッグリエントリーを決め、5.00をスコアして逆転。
クロスビーのニードスコアは7.83と一気に追い込まれる。しかしクロスビーは7.60をスコアして、その差を縮める。
最後は優先権を使ったカノアが見事ラウンドオブ16へ勝ち上がったと思ったが、その最後の波でカノアがまさかのインターフェアを取られる。優先権を持っていたはずのカノアはセカンドウェイブがゼロになり、今大会17位でフィニッシュとなった。
コラピントはライトハンド・ポイントの奥深くで波を見つけ、ホーンが鳴る前にテイクオフ。しかし五十嵐は不運にも終了のホーンが鳴ってからのテイクオフだったためだ。

Weird one, but sometimes that’s how it goes.
The @surfcity #ElSalvadorPro is LIVE on https://t.co/ie0ZfMWjFw pic.twitter.com/J37GUTccsN
— World Surf League (@wsl) April 10, 2025
試合後クロスビーは「あと1分くらい残っていて、彼は僕にスペースをくれた。僕はただ、よし全力で突っ走ろうと思ったんです。
波が来て立ち上がれば、彼が僕に譲らなければならない。なぜなら、かなり距離が離れていたんです。そして、結局、その波が来たんです。これは自分にとってヒートを勝ち抜く唯一のチャンスだ、だから行くしかないと思いました。少し醜かったと思いますが、ヒートをうまく切り抜けられたので良しとします。」とコメントした。
詳しくはWorldSurfLeague.comでご覧ください。