
プンタ・ロカ、エルサルバドル、ラ・リベルタド(2025年4月4日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦サーフシティ・エルサルバドル・プロは大会3日目。男子と女子のエリミネーション・ラウンドが終了し、最初の6名のサーファーが敗退した。
本日の試合ではプンタ・ロカで、3~4フィートのクリーンな波が用意され、男子ラウンドオブ32と女子ラウンドオブ16のマッチアップが決定した。
イベントのワイルドカードで出場したブライアン・ペレス(SLV)、リーバイ・スローソン(USA)、アリッサ・スペンサー(USA)は、エルサルバドルで存在感を示し、ワールドタイトル候補を破って次のラウンドに進出した。
ソイヤー・リンドブラッド(USA)は、女子イベントで最初のエクセレントスコアをスコアし、ヒートを勝ち上がり、ラウンド・オブ・16への切符を手に入れた。一方、アラン・クレランド・ジュニア(MEX)とサミュエル・プポ(BRA)は、ともに自信に満ちたヒート勝利を収め、今シーズン最高の成績を収めるべく勢いに乗っている。
ワイルドカードが波乱を巻き起こす

4人のワイルドカードは全員が敗退の危機に直面したが、次ラウンドへの出場権を獲得するために必死に戦い、結果を残した。
男子エリミネーション・ラウンドでのミゲル・プポ(BRA)、エドガード・グロッジア(BRA)、ブライアン・ペレス(SLV)のヒートはスロースタートとなった。イベントワイルドカードのペレスは、地元プンタ・ロカのブレイクで、その知識とパワーを存分に発揮した。


最初の波はエクセレントに近い7.33(10点満点中)で、その後6.80をマークして勝利を収め、プポとともにラウンド32に進出した。3位だったCTのベテランであるプポは、終了まであと数分のところで、ルーキーのグロッジアに対して7.10をスコアして逆転しラウンドアップを決めた。

「自分はただ海で楽しみたいだけなのです。ただ自分の時間を楽しみ、波に乗って、何もかも忘れて楽しむだけです。」とペレスは語った。「私は家族やコーチ、そして応援に駆けつけてくれる人たちと一緒にここにいます。それは素晴らしい光景です。」


南カリフォルニア出身でCT出場権を獲得する可能性が高いと目されている選手の一人、リーバイ・スローソン(USA)は、エリミネーション・ラウンドで大勝し、エルサルバドルでのワイルドカード・ウォッチリストに名を連ねた。
スローソンのフォアハンド・アタックは、アレホ・ムニーツ(BRA)とリアム・オブライエン(AUS)を破り、7.00という素晴らしいスコアを記録した。 ムニーツは2位で勝ち進み、オブライエンを敗退させた。
「ジェイク(・マーシャル)やアリッサ(・スペンサー)と一緒にここでサーフィンするのは、本当に特別なことです」とスローソンは言った。
「CTで3人のエンシニータス出身者が揃うことは、これまで一度もなかったと思います。私はただ、このすべてを吸収しようとしているだけです。
ワイルドカードを手に入れたと知らされた日に、フリーサーフィンに出かけたら足首の靭帯を断裂してしまったんです。 実際には足首を折るところだったから、乗る波はどれもが痛みを伴うものです。 ジェイクはいつも何かを自分に言おうとしてくれるんです。 彼は経験豊富で、素晴らしいサーファーだから、自分の直感に従いつつも、知識は吸収しなければならないと思っています。」

女子エリミネーション・ラウンド第2ヒートでは、ワイルドカード出場のアリッサ・スペンサー(USA)が2位となり、CTベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)を下し、ラウンドオブ16に進出した。そのヒートでは2024年の世界ジュニアチャンピオンのルアナ・シルバ(BRA)が勝利し、7.00と6.00の2本の波で合計13.00(20点満点)を記録した。

イベントワイルドカードで2018年ワールドジュニアチャンピオンのキラ・ピンカートン(USA)は持ち前のパワーを見せつけ、ソイヤー・リンドブラッド(USA)とCTのリプレースメントサーファーのナディア・エロスターベ(スペイン)を抑えてトップをキープ。最後は逆転されるも2位でラウンドアップを決めた。
19歳のリンドブラッドがエクセレントなパフォーマンスでラウンドオブ16に進出


2024年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたソイヤー・リンドブラッド(USA)は、プレッシャーのかかる状況下で本来の力を発揮し、女子でこれまでに記録されたシングルウェイブ・スコアの最高得点をマークした。
19歳の彼女は、ピンカートンとエロスターベとの緊迫した戦いの終盤で、10点満点中8.17をスコアした。 彼女の鋭いバックハンドアタックがプンタ・ロカ・ジェムをえぐり、エリミネーション・ラウンドのヒートで勝利を決めた。


2022年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたサミュエル・プポ(BRA)は、今シーズン、まだ期待通りの結果を出せていない。プポは、オープニングラウンドでのパフォーマンスをリセットし、今日、今シーズン最高の14.07のヒートトータルスコアを獲得した。
「そこにはストレスがあったと思いますが、私はそれをイベントの最初のヒートだと考えるようにしていました」とプポは語った。「私はただリセットして、まだ最初のヒートだと自分に言い聞かせようとしていました。そして、それはうまくいったと思います。ようやく、自分のサーフィンをより見せられるコンディションになりました。
ここ2回のイベントでは、自分のサーフィンを見せることができず、自分にとってストレスの多いものでした。しかし、最後のヒートにはとても興奮しました。残念ながら、自分にとってこのような状況は初めてではありません。ですから、その仕組みは理解しています。このイベントと次の3つのイベントは、自分にとって本当に楽しみなイベントです。

2024年CTルーキーのアラン・クレランド・ジュニア(メキシコ)にとって、これは彼にとって重要なビッグ・モーメントだった。敗退を免れ、エルサルバドル・プロのキャンペーンを続けることになったのだ。
コンディションはチャンスが少ないものだったが、クレランドのブザービーターが、コール・ハウシュマン(USA)とイアン・ジェンティル(HAW)を追いやり、最終的にジェンティルをコンペティションから消去した。
クレランドは、中米のファンを大会の決勝まで導き、2025年のCTシーズンで躍進する結果を残したいと考えている。


「波はかなりスローだった」とクレランドは語った。「波は2セットしかなく、コール・ハウシュマンが乗った波に乗ってしまったのが自分のミスだった。かなり小さい波だったけど、いいラインだったと思った。 ただ、そこを修正する必要がありました。
最後に3つの波がセットで来たので、本当にラッキーでした。3つの波がセットで来ることは滅多にないので、それが一番最後の波で最高のものになったのです。 そう、何回か良いターンができて、トップに立てたのは気持ちが良かったです。
コナーはH2、カノアはH7


サーフシティ・エルサルバドル・プロもいよいよブラケット・ステージに突入。ラウンドオブ32のH2でコナー・オレアリー(JPN)は セス・モニーツ(HAW)と対戦。H7で五十嵐カノア(JPN)はクロスビー・コラピント(USA)と対戦する。頑張れ!日本!
サーフシティ・エルサルバドル・プロのネクストコールは、現地時間の明日4月5日(土)午前6:15(日本時間の4月5日21時15分)で、午前6:33 (日本時間4月5日21:33)に開始する可能性あり。
本日のハイライトはWorldSurfLeague.comでご覧ください。
サーフシティ・エルサルバドル・プロ女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1: ソイヤー・リンドブラッド(USA)13.37 DEF. キラ・ピンカートン(USA)13.10、ナディア・エロスターベ(スペイン)11.64
HEAT 2: ルアナ・シルバ(BRA)13.00 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)11.33、サリー・フィッツギボンズ(AUS)10.00
サーフシティ・エルサルバドル・プロ・メンズ・エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1: ブライアン・ペレス(SLV)14.13 DEF. ミゲル・プポ(BRA)13.10、エドガード・グロッジア(BRA)10.90
HEAT 2: リーバイ・スローソン(USA)13.10 DEF. アレホ・ムニーツ(BRA)11.47、リアム・オブライエン(AUS)10.33
HEAT 3: アラン・クレランド(MEX)13.84 DEF. コール・ハウシュマン(USA)12.46、イアン・ジェンティル(HAW)11.17
HEAT 4: サミュエル・プポ(BRA)14.07 DEF. ライアン・カリナン(AUS)13.07、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)11.47
サーフシティ・エルサルバドル・プロ・ウィメンズ・ラウンド16の対戦カード:
HEAT 1:ケイトリン・シマーズ(USA)vs. ルアナ・シルバ(BRA
HEAT 2:ソイヤー・リンドブラッド(USA)vs. レイキー・ピーターソン(USA
HEAT 3:ガブリエラ・ブライアン(HAW)vs. アリッサ・スペンサー(USA
HEAT 4:エリン・ブルックス(CAN)vs. ベラ・ケンワージー(USA
HEAT 5:モリー・ピックラム(AUS)vs. キラ・ピンカートン(USA)
HEAT 6:ブリサ・ヘネシー(CRC)vs. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
HEAT 7:キャロライン・マークス(USA)vs. イザベラ・ニコルズ(AUS)
HEAT 8:タイラー・ライト(AUS)vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
サーフシティ・エルサルバドル・プロ・メンズ・ラウンドオブ32の対戦カード:
HEAT 1:ヤゴ・ドラ(BRA)vs. サミュエル・プポ(BRA)
HEAT 2:コナー・オレアリー(JPN)vs. セス・モニーツ(HAW)
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)vs. マシュー・マクギリヴレイ(RSA)
HEAT 4:リオ・ワイダ(IND)vs. マルコ・ミニョ(フランス)
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)vs.リーバイ・スローソン(USA
HEAT 6:ジョアオ・チアンカ(BRA)vs. ジョエル・ヴォーン(AUS
HEAT 7:五十嵐カノア(JPN)vs. クロスビー・コラピント(USA
HEAT 8: ジャック・ロビンソン(AUS) vs. ジョージ・ピター(AUS)
HEAT 9: イタロ・フェレイラ(BRA) vs. ブライアン・ペレス(SLV)
HEAT 10: ラムジ・ブーキアム(MAR) vs. ジャクソン・バンチ(HAW)
HEAT 11: ジョーディ・スミス(RSA) vs. デイヴィッド・シルバ(BRA)
HEAT 12:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)vs. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 13:バロン・マミヤ(HAW)vs. アレホ・ムニーツ(BRA)
HEAT 14:ジェイク・マーシャル(USA)vs. コール・ハウシュマン(USA)
HEAT 15:ミゲル・プポ(BRA)vs. イアン・ゴウベイア(BRA)
HEAT 16:フィリッペ・トリード(BRA)vs. アラン・クレランド・ジュニア(MEX)
ライブ中継を視聴
サーフシティ・エルサルバドル・プロは、2025年4月12日(土)まで開催期間中。本イベントはWorldSurfLeague.comおよび無料WSL Appにてライブ中継される。
サーフシティ・エルサルバドル・プロは、サーフシティ、レッドブル、イエティ、コロナ・セロ、I-SEA、サーフライン、トゥルーサーフ、ボディグローブ、ヴィスラのサポートを受けている。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。