
DAY-4の2/28、JPSAさわかみS.LEAGUE 24-25 ショートボード第4戦「STワールド クラマス ムラサキプロ」は、本日が最終日。
朝一は潮が引ききっていたため、潮が乗るのを待ち、7時30分から男子のファイナルがスタート。会場のコンディションは晴れ、風は無風。波のサイズはコシハラだが、セットが入ればムネぐらいの波もも入る。

まずは男子ファイナル。決勝に進出したのは大原洋人、稲葉玲王、小林桂、須田喬士郎の4名。
稲葉が最初に仕掛け、2発のターンで4.33ポイントを獲得し、試合が動き出す。

小林は得意のエアーを絡めて6.17ポイント。そのままアンダープライオリティの状態で波を狙い続ける。これも小林のいつもの作戦だ。
次のエアーで7.17ポイントをマークした小林がリードを広げるかと思われたが、稲葉がパワフルなフルレールのターンでスプレーを飛ばし、8.17ポイントを獲得。



これで稲葉がリードを固める。大原はスピードを生かした素早い切り返しで技を重ね、須田は好調なバックサイドでテンポ良く攻めるものの、波が続かず点数は伸び悩んだ。


時間が経過する中、アンダープライオリティだったものの稲葉がセットの波を掴むとフルで2発決め、インサイドまでつないでフィニッシュ。
このライディングが試合を決定づける一撃となったことを確信したのか、稲葉は手を挙げてアピール。結果、6.23ポイントを獲得し、バックアップを上げての完全優勝。おめでとう!
稲葉玲王が圧勝。クラマスで初V。

「あのメンバーのファイナルなんで、優勝できたのはすごく嬉しいです。ありがとうございます。
やっぱりクラマスは潮の動きによって、波の本数が減ったりするんで、できるだけスタートで点数作って後半はプライオリティ持ってコントロールしたいなっていうのが自分の作戦でした。」
2本目の8.17の素晴らしいエクセレント・ライディングについて。
「アンダープライオリティだったんですけど、奥でちょっとスペースが空いたんで、そこを狙っていって。2発フルに入ったんで、これは出たなと思ったんでガッツポーズしました。」
「やっぱりフロントの方がちょっと奥から差し込んでスピードをつけて抜けていけるんですけど、バックサイドは難しいんです。前半ヒロト(大原洋人)ケイ(小林桂)は絶対奥を取るだろうなと思ったんで、できるだけ近くに行ってプレッシャーかけながら、手前の波を探すっていう感じでした。
今回一番感謝しないといけないのは奥さんなんです。バリに来る前にハワイで怪我しちゃって、試合に出れるか分からない状況だったんです。でも奥さんが毎日テーピングと毎ヒート・アイシングといろいろ処置してもらったんで、感謝しかないです。」

続いて女子のファイナル。脇田紗良、中塩佳那、川合美乃里、宮坂麻衣子の4名が出場。

試合序盤は宮坂と脇田が積極的に波を掴み、リードを奪う展開。一方、川合と中塩は波を選んで待つ作戦を取った。脇田のダイナミックなサーフィンは高く評価され、小柄ながらそのサーフィンは大きく見える。

宮坂はその長身を活かし、バックサイドで大きなスプレーを飛ばす。同じく川合もフロントサイドで際どい攻めを見せ、高得点を狙う。試合経験豊富な中塩はバリエーション豊かなライディングを披露し、なんとチューブも絡めての演技でアピール。ただ、その後の演技が続かず点は伸びず。



宮坂がリードを守る形で試合が進み、各選手が最後までライディングを続ける。結果はポイントコールを待つ接戦となったが、僅差で宮坂が逃げ切り、2019年に続く6年ぶりのクラマスでの優勝を果たした。おめでとう!
宮坂麻衣子、6年ぶりのクラマス優勝


「バグース! 最初に乗った波(6.33)がすごい自分の中の自信に繋がって、その後やっぱ30分の長いヒートだったのでなんか今までヒートのクォーターファイナルからセミファイルもそうだったんですけど、やっぱり何か自分のサーフィンができないっていうところがあったんです。
それをまず最初の1本で自信つけて、どんどんどんどん調子に乗って自分らしいサーフィンができるようにっていうビルドアップできるように、そういう調整をできたのかなと思います。
「なんか絶対いい波が来る保証はないクラマスだったんで今回は。でも試合の前から結構大きな波のときとか練習させてもらって、日本の選手たちが多くなってきてる中でメンズが多いとやっぱり乗れないかなっていうのはあったんですけど。
それでも、ピークの奥の方ってなってセットを乗れるように、もうそこはプロの意地を見せて。みんながGO! GO!って言ってくれたりとか、でかい波でもチャージしようと思ってたんで、そういうのが今回の自信に繋がりました。
そんな絶対自分ならできるっていう気持ちと、あとやっぱり、こんな良い波を4人で貸し切れて楽しいしかなかったんで、ヒート中も、もう超楽しいっていう気持ちになれたんで、それが良かったんだと思います。
今回乗ってたのはチリサーフボードなんですけど、ラウンドテールのボードでちょっと早い波でもスピードが出やすい、本当にクラマスに合う板でした。
今回ずっと全部の試合で使っていたんですけど、波がちっちゃくなってきたりとか、ちょっと風食らってきたりとか、そのときはまた違う板乗って練習してて、でもやっぱりそのラウンドの板の方が自分の調子も良かったし、波とも合ってたんで、その板をチョイスしました。
いやもう本当に嬉しいです。クラマスで勝てて本当に嬉しいです。本当にもう本当に応援してくれて、ありがとうございます。」
稲葉玲王と小林桂がランキングで同率首位に。中塩佳那は初代王者が確定。
昨日お伝えしたとおり、グランドチャンピオン争いは女子が4月の最終戦を待たずに決着し、中塩佳那がS.リーグ初代タイトルを獲得。
一方、男子は今大会の結果を受け、稲葉玲王と小林桂が同点1位となり、タイトル争いは最終戦へともつれ込むこととなった。
https://sleague.jp/24-25/ranking.php
このランキング男子36位、女子は18位までが最終戦のグランドファイナルへと進む。2025年4月16日(水) ~ 4月19日(土)予備日:20日千葉県長生郡一宮町 釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で開催。全てがここで決まる。
BALI JAPAN FRIENDSHIP MATCH



試合終了後、秀吉内装プレゼンツの親善試合「BALI JAPAN FRIENDSHIP MATCH」が開催された。日本からはS.LEAGUEランキング上位の小林桂、増田来希、稲葉玲王が参戦し、スポンサーシード枠で田中英義が加わった。

一方、バリからはBSA(BALI SURFING ASSOCIATION)の推薦選手として、I Made Ariyana(Pajar)、I Wayan Darma Putra、I Ketut Agus Aditya Putra、I Ketut Juliartaの4名が出場した。





大会では、本戦では見られなかったチューブの波が割れるコンディションとなり、会場はエキサイティングなライディングに沸いた。
セミファイナルを勝ち上がったのは、日本勢のチューブを決めた田中英義、稲葉玲王に増田来希に加え、バリニーズのI Wayan Darma Putraの4名。


決勝ではそれぞれ1本目に増田が7.00ポイント、I Wayan Darma Putraが8.17ポイント、田中が6.83ポイント、稲葉が8.67ポイントを記録し、バックアップスコアの勝負となった。

しかし、次第にセットの間隔が長くなり、波の選択が勝負の鍵に。そんな中、本戦さながらにプライオリティを巧みに使った稲葉が、決めるべき場面できっちりと技を決め、見事優勝を果たした。これにより、本戦と親善試合のW優勝という快挙を達成! おめでとう!
稲葉玲王がW優勝。

「最高ですね。親善試合も本気でやろうと思って頑張ったんで、勝ててよかったです。最初ちょっとミステイクで全員に1本目行かれて、全員8点7点6点とハイスコアだったんで、自分はとにかく待つしかないなと思ってました。
でも待った中の1本で同じぐらいのスコアを出せれば、まだ勝てるなと思ったんで出せてよかったです。
先制されて焦りはなかったという問いに対して稲葉は「やっぱ波が来れば波にさえ乗れれば、点数出せる自信があるんで、本当に波が来ることを信じて待つだけっていう感じですね。
バリ・ジャパン・フレンドシップマッチということについて「やっぱローカルはすごいレベルも高いし、1本目でチューブで8点出されたんで、やっぱさすがだなと思いました。
自分たちに見えてない波が見えてたりとか、そういうところが凄く勉強になるんで、本当にこういう大会ができるのは自分たちにとって有り難くて、もう感謝しかないですね。
応援ありがとうございました。Sリーグと親善試合の両方で優勝できて、皆さんの応援のおかげだと思っています。これからも頑張るんで応援よろしくお願いします。
ムラサキチームチャレンジ



スペシャルヒートの「ムラサキチームチャレンジ」は各チームが男女1名ずつにコーチを加えた3名体制。
チームムラサキスポーツからは大原洋人(男子)、野中美波(女子)。チームJPSAからはDAY-3でベストライディングスコアを獲得した西優司(男子)、脇田紗良(女子)。チームBSAはKomang Putra Hermawan(男子)、Kailani Johnson(女子)が対戦した。
本大会では、特別ルールとして「同じチームの2人が同時にテイクオフし、一人の選手が前の選手を追い越すことができれば、それぞれの演技に+2点が加算される」という方式が採用された。




試合序盤、チームBSAのKailani Johnsonが波を掴んで6.17ポイント。チームムラサキの野中が7.00ポイント、大原が7.83ポイント、チームBSAのKomang Putra Hermawanもこのヒートでのベストスコアとなる8.67ポイントで得点を重ね、ここでチームBSAがリード。
チームJPSAは最初から特別ルールを積極的に活用したものの、2人の演技がかみ合わず、脇田が5.33、西が3.00ポイントで得点は伸びず。

試合が進むにつれ、セット間が長くなり、残り時間も少なくなっていく。ここで、チームJPSAのコーチ・高橋健人、チームムラサキの大橋海人が「新ルールを使え!2人で攻めろ!」と檄を飛ばす。

しかし、最後までポテンシャルのある波が訪れることはなく、そのままチームBSAが逃げ切って優勝を決めた。優勝おめでとうございます!

S.LEAGUE 24-25 ツアーもいよいよ大詰
さて、S.LEAGUE 24-25 ツアーは残すところあと2戦。まずは 3/14-15でロングボード第3戦「さわかみ千倉プロ」が千葉県千倉で開催。
そして、最終戦となるグランドファイナルが4/16-19でショートボード、ロングボード、マスターズ、ボーディーボードのカテゴリーにて、千葉県一宮町 釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で開催される。
最終戦はタイトル争いだけでなく、この結果で25-26シーズンのS1、S2の選手が決まる。
ショートボード男子ランキング
ショートボード女子ランキング
S1ツアーに出場する規定順位は下記のとおり。
ショートボード 男子:29位以内、女子:13位以内
ロングボード 男子:22位以内、女子:10位以内
→規定順位外の選手は、25-26シーズンはS2ツアーへ
初代S.リーグのタイトルは誰の手に?また25-26ツアーのS1へ進むのは?あるいはS2に降格してしまうのは誰なのか?今後のS.リーグから目が離せない!
「S.LEAGUE / 大会ページ」 https://sleague.jp/2025/4th_bali.php
「S.LEAGUE」 https://sleague.jp/
JPSA:HP
https://www.jpsa.com/
JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ショートボード第4戦
「ST ワールド クラマス ムラサキプロ」




男子
優勝:稲葉玲王(¥1,000,000)
2位:小林桂(¥400,000)
3位:須田喬士郎 (¥230,000)
4位:大原洋人(¥200,000)
女子
優勝:宮坂麻衣子(¥300,000)
2位:川合美乃里(¥130,000)
3位:脇田紗良(¥70,000)
4位:中塩佳那(¥60,000)
( )は賞金額
秀吉内装プレゼンツ「BALI JAPAN FRIENDSHIP MATCH」
男子
優勝:稲葉玲王(¥100,000)
2位:増田来希(¥50,000)
3位: I Wayan Darma Putra(¥30,000)
4位:田中英義(¥20,000)
( )は賞金額
「ムラサキチームチャレンジ」
優勝:BSA:Komang Putra Hermawan、Kailani Johnson / I Made Sadiartha(¥100,000)
2位:ムラサキスポーツ:大原洋人、野中美波 / 大橋海人
3位:JPSA:西優司、脇田紗良 / 高橋健人
( )は賞金額
プレゼンター
ムラサキスポーツ取締役社長 金山 洋一氏
ディーツフードプランニング 専務取締役 安部克彦氏
秀吉内装 代表取締役社長 新相秀樹氏
試合前には地元バリの環境保護活動の皆様とReWaveのビーチクリーン。選手、スタッフ総出でプラスチックのゴミを拾う。
たくさんのゴミを集めた川合美乃里。
壊れたビーチサンダルを拾う脇田紗良。