さわかみS.LEAGUE 24-25 ショートボード第4戦「ST WORLD クラマス ムラサキプロ」がバリ島クラマスで開幕

2月25日から28日(予備日3月1日)の日程で、JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ショートボード第4戦「ST ワールド クラマス ムラサキプロ」が、インドネシア・バリ島クラマスで開催される。

2023年7月には「さわかみ Asia Challenge Bali」が同地で行われたが、JPSA / Sリーグとしては2019年以来6年ぶりの開催となる。

 

 

今大会には男子72名、女子25名の合計97名がエントリー。前回の鴨川大会に比べ、男子は22名、女子は5名減少し、全体で27名減となった。これは開催地が海外であることに加え、第4戦となる本大会でグランドファイナル進出が厳しい選手が辞退した可能性も考えられる。

 

 

第3戦までの結果を踏まえ、グランドファイナルへの出場が確定しているのは、男子36名中ランキング19位までの20名、女子18名中8位までの8名。残る男子16名、女子10名は、今大会の結果次第で最終戦への出場が決まる。

 

S.リーグ/ショートボードランキング
https://sleague.jp/24-25/ranking.php

 

 

初代チャンピオン争いは混戦模様。

 

S.LEAGUE 24-25ショートボードの初代チャンピオン争いは混戦模様だ。男子1位に西優司(茨城優勝)3,720点、2位小林桂(伊豆優勝)3,440点、同率3位で増田来希と鈴木仁が3,440点、5位にはオリンピアンの稲葉玲王が3,160点と、僅差の接戦が続く。

 

稲葉は1戦欠場しているものの、今大会と最終戦がフルカウントとなるため、タイトル争いに十分な位置につけている。

 

女子では、中塩佳那が3戦連続優勝を果たし、6,000点でトップを独走。2位の川合美乃里(4,600点)、3位の川瀬心那(4,440点)が追いかける展開となっている。

 

しかし、たとえ川合と川瀬が残り2戦を優勝したとしても、中塩が今大会で2位以上に入れば、グランドチャンピオンが確定する。

 

今大会のヒート表には、WSL CSシード枠で、S.リーグ第3戦鴨川大会で優勝した大原洋人に加え、女子では野中美波、脇田紗良がエントリー。

 

また、CS選手でもある西慶司郎はSリーグ6位のシード枠で出場する。さらに、アジアQSランキング2位の加藤翔平、5位の岩見天獅(怪我のため欠場)。スポンサーシード枠では、大橋海人(男子)、馬庭彩(女子)がクレジットされている。

 

アマチュアシード選手としては、スポンサーシード枠で白井翔(男子)、平田咲帆(女子)、NSSAシード枠で久保杏奈(女子)が挑戦。本大会では、男子はR-3、女子はR-2を勝ち上がると、JPSA公認プロ資格が与えられる。

 

また、最終日となる28日には、秀吉内装プレゼンツ「BALI JAPAN FRIENDSHIP MATCH」およびスペシャルヒート「ムラサキチームチャレンジ」も開催予定。熱戦が期待される。

 

森下波瑠

 

波に対してどれだけ攻めた演技ができたかが評価の鍵となる。

 

クラマスの会場は朝から晴天に恵まれ、風も弱いオフショア。波はクラマス本来の姿とは異なるものの、うねりがヒットすれば形の良い波が割れる。サイズはハラムネ。ただし、満潮の10時過ぎにはオンショアに変わり、波のサイズもコシハラまでダウン。

 

松野太郎

 

潮が動いている時間帯の方が波が割れやすいが、カレントの影響もあり、波をどうつなぐかが技数を左右する。ただし、現在のジャッジ基準では単につなぐだけでは高得点にはならず、波に対してどれだけ攻めた演技ができたかが評価の鍵となる。そのため、積極的に攻めた選手たちが勝ち上がった。

 

本日は男子R-1からスタートし、続いて女子R-1、男子R-2、女子R-2までが行ってスケジュールを終了。まずはアマチュアシードの女子の結果から。

 

平田咲帆
久保杏奈

 

スポンサーシードの平田咲帆(女子)はR-2も勝ち上がり、見事JPSA公認プロ資格を獲得。一方、NSSAシード枠の久保杏奈(女子)はR-1を勝ち上がるも、惜しくも敗退という結果となった。

 

鈴木莉珠
馬庭彩
登坂祐妃
石井有沙
大村奈央
清水ひなた
清水ひなの

 

女子R-2で特に攻めのサーフィンを見せたのは、追い込まれながらも自分のスタイルを貫き逆転した鈴木莉珠馬庭彩。さらに、登坂祐妃、石井有沙、大村奈央、清水ひなた、ひなの姉妹も難しい波をうまくコントロールし、見事な演技を決めて明日へとつなげた。

 

白井翔
白井翔

 

続いて男子のアマチュア結果。スポンサーシード枠の白井翔(男子)は臆せず先攻し、R-2を2位でラウンドアップ。明日のR-3で勝ち上がればプロ公認となるため、勝負の一日となるだろう。

 

平原颯馬

 

本日のトータルハイエストスコアはR-2の平原颯馬が出した12.63ポイント。シングルハイエストは森下波瑠の7.50ポイントだったが、惜しくもニード7.57に届かず試合では敗退。セカンドハイエストは松野太郎の7.00ポイントと続く。

 

田中透生

 

R-1から目立っていたのは、現在オーストラリアでワーキングホリデー中の田中透生。セオリーにとらわれず、手前の波でもチャンスがあればすかさずテイクオフし、技を決めるスタイルが印象的で、今大会の注目選手の一人となりそうだ。

 

石井天使

 

また、R-1から勝ち上がっている石井天使は、波を的確に読み、試合でものびのびとサーフィンを楽しんでいる。そして、逆転で勝ち上がった強矢凛太郎も、このまま勢いに乗れるかが鍵となるだろう。

 

強矢凛太郎
荒木陸叶
小笠原由織

 

さらに、試合の中で調子を上げてきているのが、荒木陸叶と小笠原由織。明日の活躍が期待される。各選手のパフォーマンスに注目したい。

 

JPSA公認プロ資格獲得者
女子:平田咲帆

今回スポンサーシードで出場の平田 咲帆がプロ公認を獲得。「とにかく嬉しいです。戦略はほぼ立ててなくて、ちょっとグーフィーも割れていたのでグーフィーも行ってみようかなとチャレンジした感じでした。今まで以上に一番緊張して手もガクガク震えていたけど、一発決めちゃったら安心して良い試合運びができて良かったです。」

 

明日のDAY-2の選手集合は朝の6:30AM。ショートボード女子R-3、男子R-3、R-4の予定。

 

DAY-2 ライブは、Abemaにて放送。
https://abema.app/vLJX

「S.LEAGUE / 大会ページ」
https://sleague.jp/2025/4th_bali.php

「S.LEAGUE」
https://sleague.jp/

JPSA:HP
https://www.jpsa.com/

 

選手のチェックイン時には、選手カードの提示が義務付けられている。持参しない場合、ゼッケンを受け取る際に毎回身分証明が必要となる。このルールは海外でも同様である。

今年度のS.リーグでは、試合開始前に「ファーストライドセレモニー」を実施している。これは、地元にゆかりのあるレジェンドサーファーがライディングを披露するセレモニーであり、今回はBSA(BALI SURFING ASSOCIATION)のチェアマンであるイダ・アグース・ライ氏が素晴らしいサーフィンを見せてくれた。


また、2023年の「さわかみ Asia Challenge Bali」で優勝したフェブリ・アンサー(ビアワ)が、WSL QS5000台湾大会へ遠征中に不慮の事故で亡くなったことを受け、追悼式「ワンミニッツメモリアル」を執り行い、故人を偲んだ。

試合終了後には選手会が開かれ、田中樹コンテストディレクターが、来年度の二部リーグ制(S1、S2)に関する質疑応答を行った。また、現在の選手会長(男子:高橋健人、小嶋海生/女子:川合美乃里、宮坂麻衣子)も、現行ツアーに関する選手たちの要望や質問を受け付けた。

高橋みなとプロの今回の任務はビーチマーシャル。選手のチェックイン業務に加え、試合でのゼッケン受け渡しなど、試合進行に欠かせない業務を担当。ありがとうございます。

ゼッケン掛けもその場所にあるものを使う、バリスタイル。

毎朝、供え物「チャナン(=「美しくありますように)」がビーチにも置かれる。今日一日を平和に過ごせますようにと神様にお供えするという。

平原颯馬
バリとオーストラリアで1ヶ月半トレーニングを積んできた平原は絶好調。「ピークも2つあって選べて朝よりもやりやすかったです。焦らず冷静に波を待っていました。」田中透生
オーストラリアを拠点とし、サーフィンのスタイルに更に磨きをかける田中透生。「最初は試合感覚忘れている感じで緊張しながらやっていたんですけど、でも今のヒートでちょっとずつ感覚取り戻せているのかなって思っています。」松野太郎
「(7.0というハイスコアに)手応えはあったんですけど、フィニッシュのターンがちょっと引っかかったので、そんなにスコアは出ないと思ったんですけど、でも出て良かったです。」と待つ場所と悪い波には乗らないというゲームプランで挑んだ松野が言った。

石井天使
「昔かららここに居たので波の事とか良く分かっています。ハイスコアが出たなって思いました。6.33めっちゃ最高です。ありがとうございます。」と父親がバリニーズで、母親が日本人のハーフである石井。

ホームの一つでもあるこの場所で6.33というハイスコアを叩き出した。「12月の頭からバリに来ていて、3月の頭には帰って、クラマスやウルワツなどで練習してました」

Keramas Murasaki Pro Tour画像

「パブリックビューイング開催」

「ST WORLD クラマス ムラサキプロ」はパブリックビューイングも開催。2/28(金)10:30AMから試合終了までをムラサキスポーツ鵠沼湘南店にて観戦できる。こちらにはゲストにS.リーグアンバサダーの佐藤三兄弟を招き、MCをガンリキ佐橋、解説に久米大志プロでお送りする。また、プレゼント企画として「大橋海人プロ使用サーフボード」がその場で当たる抽選会」も行う予定。


総額100万円以上! 優勝者を当ててウェットスーツをGET!! 「優勝するのは誰だ!? キャンペーン」がスタート。

https://surfmedia.jp/2025/02/22/murasaki-pro-who-will-win-campaign/