
ハワイ・オアフ島ノースショアのフィールドを守る『Da Hui』が、1975年の結成以来開催している歴史あるコンテスト「Da Hui Backdoor Shootout/ダ・フイ・バックドア・シュートアウト」。
コンディション不良でレイデイが続いていたが、クリーンなコンディションで大会4日目にしてファイナルデイがオン。ラウンド5と6の最後の2ラウンドが行われた。
チームジャパンはラウンド5では、堀口真平、伊東李安琉、松本浬空 、原田祥吾、松永健新が出場。スタートから松本が物凄いパイプにチャージしてワイプアウトに悲鳴にも似た歓声が上がる。

大会3日目には思うような波に乗れなかったと語っていた松永だったが、そのパワーを蓄積した松永健新がスタートからパイプで素晴らしいバレルをメイクする。
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松本浬空はコンパクトなバレルをコンスタントにまとめいていく。バレルの天井をスタンディングで見上げるようなスタイルで抜けてくるのがリクのスタイル。ジェリー・ロペスを彷彿とさせる。


バックドアに的を絞った堀口は、ヒート終盤に見事なバレルをメイク。今シーズンはパイプのハードチャージとバックドアのバレルメイクと安定したテクニックを披露した。


「バレルをメイクできて嬉しかったです。兄(松永大輝)がパイプでビッグウェイブやっていたんで、自分もやり始めて、すごく尊敬というか影響されていて。姉(松永莉奈)もいつも支えてくれて、一緒にトレーニングとかしていて最高です。この大会は昔からあるハワイの伝統的な大会なので、そんな大会に出れて光栄です。」と松永健新が語った。
ラウンド6では堀口真平、伊東李安琉、松本浬空、原田祥吾、加藤翔平が出場。本日2度目のチームジャパン。
まだクリーンな素晴らしい波がブレイクする中、堀口がサイズの波を掴みバックドア方向に攻めるがバレるにはならない。さらに今度は堀口がパイプで綺麗なバレルをメイクして見せる。



加藤翔平もバックドアでバレルをメイク。好調な原田祥吾は深いポジションからグラブレールでパイプを攻めて綺麗にバレルを抜けていく。

後半に入り、松本と堀口が同じ波にテイクオフ。堀口はバックドア、松本はパイプ。堀口は潰されるも物凄いチャージ、松本はディープなポジションから完璧なスピッツアウトで見事バレルをメイクして、チームジャパンのハイライトともいうべきシーンを演出した。
ここまで素晴らしいライディングを決めてきた日本のエースである伊東李安琉は、スコアを伸ばすためには、これまで以上の波を掴む必要があると考え、じっくりと波を吟味しているようだ。

後半に入り原田祥吾が初日に見せたエクセレントなパイプバレルを上回る、ディープなポジションからのパイプをスピッツアウト。大きな歓声が上がる。松本浬空は再びスタイルを誇示するスタンディングバレルでパイプをチャージ。
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今回素晴らしい活躍を見せたチームジャパンは、素晴らしいパイプのバレルをメイクした原田祥吾が個人で4位に入賞し、6位に伊東李安琉、7位に松本浬空が入り、チームジャパンは見事チーム優勝。
強豪ハワイアンや世界屈指のパイプライナーが集結するこのダ・フイ・バックドア・シュートアウトで、史上初となるチームジャパンの優勝となった。チームジャパン!感動をありがとう!
個人の優勝はコア・ロスマン。大会詳細は後日、更新されます。
チーム優勝:ジャパン
2位:ノースショアボーイズ
3位:96712
4位:ボルコム
5位:ニューアースプロジェクト
6位;スナップ5
7位:ペルー
8位:NSSSオハナ
個人優勝:コア・ロスマン
2位:シェイデン・パッキャロ
3位:ジェイミーオブライエン
4位:原田祥吾
5位:アイバン・フローレンス
6位:伊東李安琉
7位:松本浬空