オリンピアン同士のファイナルで大原洋人が稲葉玲王を抑えて優勝。中塩佳那が3連勝。S.LEAGUE第3戦鴨川プロ

優勝:中塩佳那、大原洋人

JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ショートボード第3戦「さわかみ KAMOGAWA PRO」はDAY-3で本日が最終日。千葉県鴨川市マルキポイントの会場は雲もあるが、おおむね晴れ。昨日の暑さはどこへやら。朝から北まじりのサイドオフが強く吹いて、気温もダダ下がり。

波はというとサイズダウンのヒザモモ、セットでコシ。満潮に合わせ若干サイズアップでセットでハラ。ただ、ワイドで速い波は変わらず。今日もキレた波の選択を求められるコンディションとなった。

 

まずは女子から。セミファイナルに進出は昨日の予想通りで、中塩佳那、野中美波、川合美乃里清水ひなの

 

中塩佳那
清水ひなの

ヒート1は中塩佳那 vs 清水ひなの。清水は波を攻めあぐねてポイントが伸びず。ここは経験の差で中塩に軍配でファイナル進出。

 

川合美乃里
野中美波

 

ヒート2は川合美乃里 vs 野中美波。先攻で川合が3発入れて、7.33ポイントで優勢に試合を運ぶ。対する野中はキープビジーで積極的に攻めて、試合終了間際に逆転と意地を見せる。これで決まりかと思った矢先に、川合がラストライドで再度、逆転してそのまま試合終了。川合がファイナルへ。

 

女子ファイナルは中塩佳那 vs 川合美乃里。

 

中塩佳那
川合美乃里

 

先手は中塩で、早めに2本揃える展開。川合は1本乗って、波を待つ。しかし、試合中盤から波がパタッと来ない状況に。タイムアップが刻々と迫る中、川合のニードは4.74ポイント。セミのように最後のライディングで逆転にかけるも3.57ポイントで終了。

 

これで中塩佳那はS.LEAGUEツアーを3連勝。しかも、鴨川大会も3連覇とおまけつき。また、今日のシングル及びトータルのハイエストはその中塩。R-4で7.83、8.33でトータル16.16ポイントは男女合わせての結果。文句なしの優勝となった。

 

中塩佳那、S.LEAGUE負けなしの3連勝

 

中塩佳那

 

「この鴨川で3年連続優勝できて、Sリーグ3連勝できて嬉しいです。最後は全く波が来なくて、もちょっと良いライディングがしたかったなってモヤモヤしてます。最初に5点出せて、もう1本で3.9出せたんですが、もう少し波が来ていたら、それを塗り替えるっていうプランでいつもやっているので、ちょっとドキドキしました。

 

 

戦略としては、とにかく来た波に乗って、良いライディングをしてスコアして行くっていうのが大前提で、前半で決められたので、後半でそれを塗り替えてリードを広げるだけでした。

 

今回は初日からいい波で試合やっていて、自分は初日はなかったんですけど、自分も早く試合したいなって思っていました。

昨日の夕方ようやく試合ができて、今日の朝もサイズは下がったんですけど、波の形は良かったので、楽しいイベントでした。グランドチャンピオンもあるので、バリも最終戦も気を引き締めて頑張るので応援よろしくお願いします。」

 

 

 

続いて男子。準決勝に進んだのは、増田来希、大原洋人、稲葉玲王小林桂の4人。

 

西慶司郎

優勝候補の一角だった西慶司郎はクォーターファイナルで小林桂と対決。一進一退の戦いの中で、西が試合終盤に逆転するも、小林がタイムアップ寸前の演技で再逆転。西は為す術もなく、そのまま終了。

 

セミファイナルヒート1は増田来希 vs 大原洋人。

 

大原洋人
増田来希

 

これまで緩急つけたサーフィンでスプレーを飛ばしまくっていた増田が、なぜか空回りでワイプアウトの繰り返し。気負いがあったのか。ここは大原の独断場で勝ち上がり。

 

ヒート2は稲葉玲王 vs 小林桂。

 

稲葉玲王

 

稲葉が波を選んでポイントを重ねてリード。小林はQSの御前崎、S.LEAGUEの伊豆の優勝の時のように、右に左に動き回ってポイントを重ねる作戦。点差はなく、時間が7分を切った時、小林の直前の演技が逆転できなかったことを確認すると稲葉が小林のそばに移動。

 

小林桂

 

クォーターで西を逆転して勝ち上がったことを知る稲葉が、優先権を持ってプレッシャーをかける。タイムアップ寸前のセットで優先権が小林に変わるものの、ポテンシャルある波は入らず試合終了。ここは稲葉が逃げ切ってファイナルへ。

 

そのファイナルは大原洋人 vs 稲葉玲王。

 

大原洋人

 

昨日までのサイズある波から、今日の小波とすべての波に対応ができる日本のサーフィンを代表する2人。オリンピアンであり、千葉をホームとするライバル同士でもある対決は、誰もが見たかったはず。

 

稲葉玲王

 

先攻は大原が立て続けにセットをつかんで6.00、7.33でトータル13.33ポイントとリード。稲葉は前半、波のセレクトに苦しむものの、後半に挽回。コンボを解いて、ニードを6.67ポイントまで追い上げる。

 

しかし、女子の決勝と同じく、波が来ないことに焦れたか。稲葉は左に移動してレフトの波狙いに作戦変更。そこに入ったセットで渾身の演技を見せて、ポイントコールを待つ。大原も左に動いて、稲葉のそばに。ジャッジのコールは5.97ポイントで逆転ならず。そのまま波は入らず、ここで大原洋人の優勝が決まった。

 

オリンピアン・ファイナルで大原洋人が稲葉玲王を抑えて優勝。

 

大原洋人

「優勝できて嬉しいです。ファイナル以外の3回のヒートはレギュラーしか見ていなかったんですけど、ファイナルは、女子のファイナルではみんなレフトに手を出していたんで、波数は少ないと思っていたんですが、グーフィーは来る予想をしておこうと思いました。

 

最後はレオ(稲葉玲王)と出来て、見てる人たちもオリンピアン同士のファイナルみたいな感じで楽しめたんじゃないかなって思いましたし、最初自分がスコアを重ねて、そこからレオがスコアを重ねて行くみたいな状況になったと思うんですけど。

 

大原洋人

 

今日の試合を見ていたり、自分が戦った選手とかを見ていると、最初に点を出されちゃうと気持ち的に折れかけてるかなって見て思っていたんですけど。レオは全然そんなことなかったし、最後に逆転されるかされないかというところまで追い込まれたし、ワクワクどきどき気持ちが追い込まれる感じが良かったです。

 

今年は海外で戦えるなって実感できる1年でした。どの大会も今までの中で一番自分のサーフィンに自信を持ってやれていて、今回は特に日本開催で鴨川は自分の自宅からも近いので自信を持ってサーフィンができたかなって思います。」

 

 

S.LEAGUE 24-25 ツアーは今年はこれで終了。ショートボード第4戦は2025年の2月にバリはクラマスで行われる。ロングボード第3戦は2025年3月に千葉は千倉で開催予定だ。

 

「S.LEAGUE / 大会ページ」
https://sleague.jp/2024/3rd_kamogawa.php

「S.LEAGUE」
https://sleague.jp/

JPSA:HP
https://www.jpsa.com/

 

明日は「さわかみ チームチャレンジ 鴨川」を開催。

選手、コーチの集合は6:30M。明日もライブ中継が、Abemaにて行われます。ぜひ、ご覧ください!

https://abema.app/o79d

 

「さわかみ チームチャレンジ 鴨川」大会ページ

https://sleague.jp/2024/3rd_kamogawa_tc.php

 

JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ショートボード第3戦
「さわかみ KAMOGAWA PRO」結果

優勝:中塩佳那、大原洋人
2位:川合美乃里、稲葉玲王
3位:野中美波、清水ひなの、小林桂、増田来希

ショートボード男子
優勝:大原洋人(¥1,000,000)
2位:稲葉玲王(¥400,000)
3位:増田来希、小林桂 (¥225,000)

ショートボード女子
優勝:中塩佳那(¥300,000)
2位:川合美乃里(¥130,000)
3位:清水ひなの、野中美波(¥65,000)

※ ( )は賞金額

プレゼンター

さわかみグループ代表 澤上 龍 氏
ディーツフードプランニング株式会社 専務取締役 安部克彦氏

クォーターファイナルから試合開始10分前には、それぞれ選手紹介が行われる。

稲葉玲王も特製のオリジナル大漁旗で登場。

試合が終われば、ノーサイドで笑顔。

大会終了後にはReWaveのビーチクリーン活動。特に問題となっているプラスチックのゴミをメインに選手、スタッフ、来場の方々とゴミ拾い。

サイン会は優勝の大原洋人、中塩佳那。準優勝の稲葉玲王、川合美乃里の4人が今大会のポスターにサインして、ファンとの交流を深めた。

「ディーツフードプランニング」では、こんにゃくとおからを掛け合わせたヘルシーで環境にも優しいアップサイクルフード「Deats」の紹介。常温保存&電子レンジで簡単調理できる「OK-DELI」特別販売や、コレステロール・プリン体ゼロの「まるで明太子」を無料配布していました。

「南の街の焼肉弁当」では焼肉弁当、ユッケジャンスープが人気でした。