連覇を狙うディフェンディング・チャンピオンのハワイが素晴らしいスタートを切る。ISA世界マスターズ初日

サーフシティ・エルサルバドル – 2024年10月20日

国際サーフィン連盟(ISA)が主催する、第7回『2024 ISA 世界マスターズサーフィン選手権大会」が、サーフシティ・エルサルバドルのエル・スンザルで開幕。

2024年サーフシティ・エルサルバドルISAワールドマスターズ・サーフィン選手権(WMSC)の開幕初日には、ワールド・サーフ・レジェンドを含む40歳以上の世界トップサーファーたちが、久しぶりに国際大会の舞台でパフォーマンスを披露した。

 

 

 

終日、3~4フィートのきれいなスウェルが続き、エルサルバドルのサーフシティのエル・スンザルには長いライトの波が押し寄せた。 理想的なコンディションにより、6つの部門のうち5つの部門でメインラウンド1が完了し、その中には女子のカフナ(60歳以上)やグランドマスター(50歳以上)の部門も含まれていた。

 

 

ベッキー・ベンソン(HAW) Photo: ISA Jersson Barboza

 

1976年、ベッキー・ベンソン(HAW)は、プロサーフィンのツアー初開催の大会に参戦した6人の女子選手の1人で、道を切り開いたサーファーである。2024年、ベンソンは今もなお先頭に立ち、60歳以上の女子選手を対象とした国際大会で初となるヒート勝利を収めた。

 

67歳になるベンソンは、今大会最初の波で、新設された女子カフナ部門における最高シングルウェイブ・スコアを記録。ラインを滑るように駆け抜け、フェイスを切り裂くように滑るベンソンの滑らかなスタイルは、ハワイのオアフ島ノースショアのホームで60年近く輝き続けている。

 

 

ベッキー・ベンソン(HAW)Credit: ISA / Pablo Franco

 

「ここにいられてとても幸せで、とても光栄です。素晴らしいの一言です」とベンソンは語った。「この気持ちを言葉で表現するのは難しいです。6人の女子プロサーファーの最初の一人になれて誇りに思います。1976年のことですが、今ではどうなっているでしょう。

当時、私が競技を止めた理由の一つは、お金がなかったからで、ツアーを続けるのは難しかった。今では女子も生計を立てることができ、旅をしてサーフィンをし、好きなことをすることができていますね」

 

トム・カレン、チームUSA / 写真:ショーン・エヴァンス
トム・カレン、チームUSA / 写真:ショーン・エヴァンス
トム・カレン、チームUSA / 写真:ショーン・エヴァンス

 

ゲイリー・ヴァン・ウィーリンゲン(RSA)は、ヒートトータル18.26という大差をつけて、今日男子のトップに輝いた。51歳の南アフリカ人選手は、2011年のマスターズ銀メダルを獲得したエルサルバドルに戻って、グランドマスターズ(50歳以上)部門で2つのベストウェイブをスコア、9.43と8.83を獲得した。

 

現在はハワイで発行されているフリーペーパー雑誌. ”フリーサーフマガジン”を主査するマイク・ラトーニック(HAW)Credit: ISA / Jersson Barboza

 

マスターズ世界チャンピオンのトム・カレン(USA)、ロシェル・バラード(HAW)、ロドニー・ボールドウィン(AUS)、マイク・ラトーニック(HAW)、ヘザー・クラーク(RSA)が全員大会に復帰し、彼らがこれほどまでに称賛されている理由を証明した。彼らは、プロとしてのキャリアを定義し、10年以上前にWMSCで個々の勝利を収めた独特なラインとアプローチを披露した。

 

トム・カレン、チームUSA / 写真:ショーン・エヴァンス

 

トム・カレンのトレードマークともいえるスタイルは、長いライトのポイントブレイクで存分に発揮された。ジュニア、オープン、マスターズの3つのカテゴリーでISAゴールドメダルを獲得した唯一のサーファーであり、WSLチャンピオンに3度輝いたサーファーは、エルサルバドルで再び試合ができることに興奮していた。

 

トム・カレン、チームUSA / Credit: ISA / Pablo Franco
ブラックビューティで参戦するトミー、チームUSA / Credit: ISA / Pablo Franco
トム・カレン、チームUSA / Credit: ISA / Pablo Franco

 

「チームの一員としてここにいられるのは本当に素晴らしい」とカレンは語った。「金メダルを獲得するにはまだ長い道のりだが、最初のヒートを勝ち上がれて嬉しい。とても気分がいいよ」

 

ヘザー・クラークは、ISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)のファイナルで入賞した5人の女子選手のうちの1人でもある。1992年のWSGファイナリストであるパトリシア・ロッシ(TAH)と、2004年のWSG銅メダリストであるアンドレア・ロペス(BRA)はすでにWMSCでメダルを獲得しており、両者ともそれぞれのヒートで勝ち上がっている。

 

一方、WSGで何度もメダルを獲得しているメラニー・バーテルス(HAW)とジャクリーン・シルバ(BRA)は、WMSCデビュー戦となる連続ヒートで非常に優れたパフォーマンスを見せた。

 

そして、バーテルズは8.90から9.43へとスコアを伸ばし、ヒート・トータル18.33でこの日のトップに立った。42歳の彼女は、この日最も大きな2つの波でライトアップし、女子サーフィンの進化の先駆者の一人としての名声を裏付けるような素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

 

連覇を狙うディフェンディング・チャンピオンのハワイが素晴らしいスタートを切る

 

ロシェル・バラード(HAW)Credit: ISA / Sean Evans
糟谷修自 Credit: ISA / Sean Evans
チームハワイで出場している糟谷修自。変わらないスタイリッシュなカットバックを披露して1位通過。Credit: ISA / Sean Evans

 

ハワイチームは、2012年と2013年の2つのイベントでチーム金メダルを連覇した勢いで、今大会に臨む。

今日出場した5人のハワイアン全員がメインラウンドを勝ち抜いてきた。その中には、2012年マスターズ金メダリストのロシェル・バラード(HAW)、2013年カフナ金メダリストのマイク・ラトーニック(HAW)、ベッキー・ベンソン(HAW)、糟谷修自(HAW)、メラニー・バーテルス(HAW)が含まれる。チームの残るメンバーであるシバッツことジェイソン・シバタ(HAW)は、明日競技が再開された際に競技に参加する。

 

ロシェル・バラード(HAW)Credit: ISA / Sean Evans

 

バラードは金メダル獲得の勢いのまま、今回の試合に臨んだ。2004年のWSLワールドタイトル2位の彼女は、力強くフローなターンを連続して披露し、イベント最初のエクセレントなスコアとなる9.00をマークした。7.17のバックアップスコアを獲得した53歳の彼女は、ヒートトータルで16.17というエクセレントなスコアを獲得した。

 

「素晴らしい時間だった」とバラードは言った。「私たちはチームワークとアロハの精神、そして互いを支え合うことを大切にしています。一緒に料理を作り、一緒に食べ、一緒にサーフィンをし、一緒に映像を見ました。それがまさにチームスピリットです。私たちは皆、互いを鼓舞し、支え合い、コーチし合うためにそこにいるのです。」

 

坂本尚應 Credit: ISA / Sean Evans
久野孝 Credit: ISA / Sean Evans
久野孝 Credit: ISA / Sean Evans

 

日本チームは、男子50歳以上のクラスで坂本尚應はトム・カレンに次いで2位でラウンド2進出。60歳以上の久野孝は、糟谷修自と同じヒートで3位でリパチャージ1へ。

 

清永亜希子 Credit: ISA / Jersson Barboza
大江なぎさ Credit: ISA / Jersson Barboza

 

女子40歳以上の清永亜希子は、メラニーと同じヒートで3位でリパチャージ1へ。50歳以上の大江なぎさは、ヘザー・クラークに次いで2位でラウンド2進出。男子40歳以上のクラスの友重達郎は明日ヒートが行われる予定。

 

ネクストコールは現地時間の明日午前7時15分に予定されており、男子マスターズ本戦第1ラウンドが午前7時30分に開始される予定。がんばれ!日本!

 

日本チーム  Credit: ISA / Sean Evans

日本選手

男子
40歳以上:友重達郎
50歳以上:坂本尚應
60歳以上:久野孝 

女子
40歳以上:清永亜希子
50歳以上:大江なぎさ
60歳以上:派遣なし

スタッフ:大石純也、大村奈央

 

■2024 ISA WORLD MASTERS SURFING CHAMPIONSHIP

名 称  2024 ISA WORLD MASTERS SURFING CHAMPIONSHIP
主 催  国際サーフィン連盟(ISA)
期 間  2024年10月18日(金)~10月24日(木)※現地時間
開催地  El Sunzal El Salvador(エルスンザル/エルサルバドル)

大会URL     https://isasurf.org/event/2024-isa-world-masters-surfing-championship/