静岡県下田市多々戸浜で開催で行われている JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 「さわかみ IZU SHIMODA PRO」」は今日はDAY-3。昨日できなかった男子のR-3の残りの10ヒートがあるため、ダブルバンクで進行するとコールされた。
今日はショートボード男子はR-3、R-4、R-5まで消化して、ベスト8。女子はR-2、R-3まで行なって、ベスト4。マスターズはクォーターファイナルまで終了して、ベスト8が出揃った。
会場の波はヒザモモとサイズは変わらないものの、ウネリの向きが変わったか。昨日よりは波が割れている感じ。とはいえ、このコンディションは波の選択とポジショニングが大事。男子は一発逆転を狙い、エアーをチャレンジする選手も多く見られた。
まずは女子から。セミファイナルに進出したのは、川瀬心那、松野杏莉、中塩佳那、川合美乃里の4人。
順当な結果ではあるものの見事だったのは中塩。R-2では最後の最後で逆転ラウンドアップ。波を待つことができる選手ではあるものの、きっちりメイクしてR-3へ。その勢いのままぶっち切って、セミファイナル進出とメンタルの強さを見せつけた。
また、松野もR-3で危うかったものの諦めずに攻めて、こちらも逆転で勝ち上がった。福島の大会で準優勝と悔し涙を流した経験が、この試合に活きているのか。吹っ切れたことで一回り成長した試合運びとなった。
あとR-3で敗退したものの、鈴木莉珠はR-2ではシングルハイスコアの7.00ポイントを叩き出してR-3へ。スキルも上がって、ここぞという強いところを見せつけた。ただ、まだ波次第なところが課題。それでも経験を積めば、必ず上位陣に食い込んで来るのは間違いないだろう。
女子のトータルハイスコアは中塩佳那の12.86ポイント、続いて川合美乃里の11.50ポイント、松野杏莉の11.27ポイントと続く。シングルハイスコアは川合美乃里の7.33ポイント、鈴木莉珠の7.00ポイントと続く。
続いてマスターズ。勝ち上がったのは河野正和、原田正規、今村厚、牛越峰統と前回大会のファイナリスト。そこに今日のハイスコアの浦山哲也が入り、マスターズプロの資格を獲得した山田桂司、佐藤千尋、脇田貴之の3人もセミファイナルに進出となった。
ヒザモモの厳しいコンディションながら、攻める姿勢を見せた3人がシード陣を倒してラウンドアップ。チャレンジしてくるだけに、明日の試合でも十分勝つ可能性もあるだろう。
そして、男子。こちらは川俣海徳、西修司、足立海世、鈴木仁、小林桂、三輪紘也、森友ニ、古川海夕の8人が、明日のクォーターファイナルにてマンオンマンで戦う。
前回の茨城大会で優勝した西優司に競り勝ったのは、西三兄弟の長男の修司。久々の大会参戦ながらサーフィンのキレは健在。
そして、WSL QS御前崎で優勝した小林桂も安定した試合運びで、静岡の大会に強い実績どおり。
また、今年のWSL QS宮崎に福島の特別戦の大会も優勝した鈴木仁も、勝負所を押さえた勝ち方でラウンドアップ。
そして、ローカルナレッジと大応援団がついている足立海世はホームだけに負けられない戦いとなる。
川俣海徳、三輪紘也、森友ニ、古川海夕も個性あふれる選手だけに、誰にもチャンスはあるだろう。波も若干、上がる予想なので、さらに面白い展開となるだろう。
今日のトータルハイスコアを出したのが大場玲遥で11.84ポイント。試合運びもポジショニングもマイペース。テールハイのエアーリバースもコンプリートと好調だっただけに残念な敗退。
明日はショートボード男女、マスターズの選手は6:30AMに会場集合。大会最終日で全カテゴリーの優勝者が決まる。
ライブ中継は Abema から
https://abema.app/1mi8
「S.LEAGUE」 https://sleague.jp/
「S.LEAGUE / Tour」 https://sleague.jp/tour.php
JPSA:HP
https://www.jpsa.com/
会場では「アダプティブサーファーによるデモンストレーション」も行われ、世界大会で活躍している勝倉直道選手、藤原智貴選手、伊藤建史郎選手が素晴らしい演技を魅せてくれた。
エキジビションの後は、障害を持った子供たちのサーフィン体験をプロサーファーがバックアップ。スタッフ、ライフセーバー、地元関係者が見守る中、笑顔で波に乗る子供たちにこちらも笑顔。
砂の上にシートを張って、ビーチまで車椅子で移動できるようにしました。
今大会は観客席も用意。日差しも気温も上がり、絶好の観戦日和となった。令和6年 能登半島地震被災 被災者支援として、ちばてつやの「あしたのジョー」デザインOCEAN BLUE DAYチャリティーTシャツも販売。