リベイラ・デ・イーリャス、エリセイラ、ポルトガル(2024年10月2日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2024年チャレンジャー・シリーズ第5戦EDPエリセイラ・プロは大会4日目。
再び濃霧で開始が遅れながらも、4~6フィートのコンディションの中、男子トップシードがラウンドオブ16への出場権を争うソリッドな1日となった。 男子ラウンドオブ64の残りのヒートがH9から開始され、男子ラウンドオブ32がH1-H6まで行われた。
H9には日本の伊東李安琉が登場。レオナルド・フィオラバンティ、ケイド・マトソン、ライアン・ハッカビーと対戦。
ヒートはスローな展開だったが、レオがビッグセットを掴み、素晴らしいコンビネーションを披露し、5.33をスコアしてヒートをリード。伊東もバックハンドでチャージを見せて2位のポジションにつける。
レイバックを決めたハッカビーが後半に入り2本目の5点台をスコアしてトップに。しかしケイド・マトソンが7.50をスコアして逆転トップに躍り出る。
終盤までセットを待ったレオは8.50のエクセレントをスコア。しかしハッカビーがエアリバースをメイクし8.17をスコアしトップをキープ。伊東も最後までチャージを見せたが逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。
H10には日本期待の大原洋人が登場。ウインター・ヴィンセント、スペインのカイ&ハンス・オドリオゾラ兄弟と対戦。今回とブラジルの最後のCS2戦で復活したジェイク・パターソンのスネークテールチーム。
大原洋人もチームに復活してパワー全開。スタートから他を圧倒する素晴らしいパフォーマンスで7.00をスコア。最後はバックアップを 6.17に塗り替えて圧倒的な強さをみせて勝ち上がった。
「完全に波はパンプしてましたね。だから、本当に楽しかったです。波はたくさんあって、いい波もたくさん見えたけど、その中から1つを選ぶ必要がありました。
だから、その1つを待っていたんです。そうすれば6点以上をスコアできるかもと思ってました。最初の波で7点をスコアできてとても嬉しいです。次のヒートが待ちきれません。」
ジェイク・パターソンの復活に関して聞かれると「彼は素晴らしい。一緒にやって来て、2、3年経った頃にコロナが始まったので。彼が戻ってきて、とても嬉しいです。僕たちは一生懸命取り組んできたので、ここで良い結果が出ることを願っています。」
続けてラウンドオブ32がスタートし、H3で五十嵐カノアが、ナット・ヤング(USA)、アフォンソ・アントゥネス(POR)、デビッド・シルバ(BRA)と対戦。
ヒートはシルバがバックハンドのソリッドなターンで6.50をスコアして開始。ポルトガルのアフォンソも7.00をスコアしてヒートをリード。
カノアは4位を強いられるも、レイバック・スラッシュを2発決めて8.77のエクセレントをスコアして一気にトップへ駆け上がる。後半に入り、シルバがトップスコアを6.87に塗り替えて逆転トップに。
誰が勝ってもおかしくないクロスヒートの展開となる中で、ヒート終盤に優先権を持ってセットをじっくりと待ったカノアが、ビッグセットをキャッチ。フローのあるソリッドなターンのコンビネーションで6.57をスコア。トータルを15.34として逆転。
最後はラストウェイブでも8.57をスコアし圧倒的な格の違いを見せつけたカノアが圧勝。ラウンドオブ16へ勝ち上がった。
「ただ、本当に楽しみたいだけだったので、少しトリッキーですが、波の形はとてもいいです。」とカノアが語った。
「ハイタイドでも、まるでポイントブレイクのようでした。このようなCSでサーフィンできるのは本当に気持ちいいです。
ビーチでジェイク(パターソン)やヒロトの仲間たちと友達みんなに会って、彼らが応援してくれたので、とても元気が出ました。」
H5で本日2度目の登場となる大原洋人は、ライアン・ハッカビー、モーガン・シビリック、ジョエル・ヴォーンと対戦。前回のラウンドと同様に大原はじっくりとビッグセットを待つ作戦。
一方でハッカビーはスタートから7.50をスコアしてヒートをリード。ジョエル・ヴォーンは5.83をスコアして2位につける。モーガンはセットの波で6.33をスコアし4.00でバックアップしてトップに。
大原はカーヴィングでインサイドに繋ぎ、エアリバースをメイクして、5.50をスコアしてヒートを開始する。しかし、残り時間10分でワンライドの大原は4位を強いられる展開。
終盤も激しく順位が入れ替わり、モーガン3位、ジョエル・ヴォーンが2位、バックアップを上げたハッカビーがトップに。4位の大原洋人のニードスコアは5.74。残り時間は5分を切った。
終了間際に波を掴んだ大原だったが、技をかけるセクションがなくスコアは4.40と逆転ならず終了。今大会を25位でフィニッシュ。非常に好調なサーフィンを見せていた大原だけに悔しい敗退となった。
ネクストコールは現地時間の10月3日(木)午前7時30分(GMT+1)で、8時5分開始の可能性がある。日本時間の 2024年10月3日15時30分です。
ライブ中継を見る
EDPエリセイラ・プロは、9月29日から10月6日まで、ポルトガルのエリセイラ、プライア・デ・リベイラ・デ・イーリャスで開催される。この大会はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ配信される。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
EDP Ericeira Pro Presented 男子ラウンドオブ64残り結果:
HEAT 9:ライアン・ハッカビー(USA)14.67 DEF.レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.83、ケイド・マトソン(USA)13.23、伊東李安琉(JPN)8.00
HEAT 10: 大原洋人 (JPN) 13.17 DEF. カイ・オドリオゾラ (ESP) 11.07, ウィンター・ヴィンセント (AUS) 10.54, ハンス・オドリオゾラ (ESP) 8.17
HEAT 11: ミゲル・プポ (BRA) 13.94 DEF. ジョエル・ヴォーン(AUS)13.40、ジャクソン・ベイカー(AUS)12.37、チャーリー・キュボーン(FRA)10.40
HEAT 12:ルッカ・メシナス(PER)12.10 DEF. モーガン・シビリック(AUS)11.67、アラン・クレランド(MEX)9.83、フレデリコ・モライス(POR)9.67
HEAT 13: ラファエル・テイシェイラ(BRA)13.10 DEF. マイケル・ロドリゲス(BRA)12.84、リーバイ・スローソン(USA)11.10、カウア・コスタ(BRA)9.93
HEAT 14: 渡部太郎 (USA) 14.53 DEF. マキシム・フスナット (FRA) 13.00, アリスター・レジナート (AUS) 11.90, マルコ・ミニョ (FRA) 10.60
HEAT 15: ジョアン・ドゥル(FRA)12.03 DEF. ガティエン・デラヘイ(FRA)10.46、ダコダ・ウォルターズ(AUS)10.03、コディ・ヤング(HAW)9.37
HEAT 16: マテウス・ハーディ(BRA)16.07 DEF. サミュエル・プポ(BRA)14.30、ジェット・シリング(USA)12.74、ミヒマナ・ブレイ(FRA)8.56
EDP Ericeira Pro Presented 男子ラウンドオブ32結果:
HEAT 1: ジョーガン・クズネット(FRA)13.53 DEF. カルロス・ムニョス(CRC)9.50、ノーラン・ラポーザ(USA)9.30、ルーク・トンプソン(RSA)9.30
HEAT 2 : エドガード・グロッジア(BRA)13.27 DEF. アレホ・ムニーツ(BRA)10.64、ジャスティン・ベクレ(FRA)10.53、オスカー・ベリー(AUS)9.66
HEAT 3:五十嵐カノア(JPN)17.34 DEF. デイヴィッド・シルバ(BRA)13.37、アフォンソ・アンチュネス(POR)12.07、ナット・ヤング(USA)10.56
HEAT 4: カラム・ロブソン (AUS) 15.50 DEF. ルーカス・シルベイラ (BRA) 14.27, ジャクソン・バンチ (HAW) 9.57, ジェイコブ・ウィルコックス (AUS) 4.70
HEAT 5: ライアン・ハッカビー (USA) 12.73 DEF. ジョエル・ヴォーン(AUS)11.23、モーガン・シビリック(AUS)10.33、大原洋人(JPN)9.90
HEAT 6:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)14.10 DEF. ミゲル・プポ(BRA)11.67、ルッカ・メシナス(PER)9.17、カイ・オドリオゾラ(ESP)6.06