リベイラ・デ・イーリャス、エリセイラ、ポルトガル(2024年9月30日月曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャレンジャー・シリーズ第5戦EDPエリセイラ・プロPresented by Estrella Galiciaは、一晩で4~6フィートまでサイズアップする中で、ノンストップのアクションが繰り広げられた。
リベイラ・デ・イーリャスは、素晴らしいパフォーマンスを披露するのにパーフェクトな舞台を提供し、さらに、ランキングに波紋を投げかけるような大番狂わせも起こった。
Highlights from Day 2 of the EDP Pro Ericeira presented by Estrella Galicia
女子トップシード選手がエリセイラでキャンペーンを開始
チャレンジャー・シリーズのランキング首位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、エリセイラでの最初のヒートを終始コントロールし、バンピーなコンディションをうまく操り、8.00というエクセレントなスコアを出し、ラウラ・ラウプ(BRA)を抑えて勝利した。
フィッツギボンズは、2023年にツアーにリクオリファイしたのと同じイベントであるポルトガルで、チャンピオンシップツアーの座を獲得できる可能性がある。
「私は、気持ちをリセットするのが得意だと思う」とフィッツギボンズは言った。「新しいイベントのエネルギーが大好きだ。ポルトガルに来ることは、まるで今年最初のイベントのように感じられる。
自分のサーフィンがそのポジションにまで高められたことは誇らしい気持ちだけど、まだやるべきサーフィンはたくさんある。結果は常に変動するが、私のエネルギーと意欲は変わらない」
昨年このイベントで優勝したアリッサ・スペンサー(USA)は、昨年の経験を頼りにヒート勝利を重ね、CT資格カットラインに1歩近づいた。
「去年ここで勝ったことで、間違いなく自信を得ることができたと思う」とスペンサーは言った。「波は今日と似ていたので、パドルアウトしながら、ここに来たことがあるし、できると自分に言い聞かせました。
いくつかプライオリティでミスをしたので、ヒートから学ぶことは常に何かある。プレッシャーに負けそうになることもあるけど、夢を生きているんだ、そしてそれをとても楽しんでいるんだ、と自分に言い聞かせ、人生の特別なこの時間を本当に楽しみたいと思っています。」
トップ5の座をキープしたナディア・エロスターベ(EUK)とベラ・ケンワージー(USA)は、ラウンド16への進出を決めたが、4位のエリン・ブルックス(CAN)は早々に敗退した。
オリンピック選手で現在CSランク8位とクオリファイまであと一歩のところまで迫っている、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)は、この日の最後のヒートで勝利を収め、ソル・アギーレ(PER)を抑えてソフィア・メディーナ(BRA)とエウェレイウラ・ウォン(HAW)を敗退させた。
ルーク・トンプソンが躍進、元CTのフレデリコ・モライスとジャクソン・ベイカーが勝ち上がる
ルーク・トンプソン(RSA)は、エリセイラでのキャンペーンを素晴らしい8.00と7.43でスタートし、ヒート合計は15.43(20点満点中)となった。トンプソンの長い弧を描くターンとパワフルなスナップは、セクションからセクションへとフローし、他の選手たちを圧倒し、次のラウンドへと進んだ。これは、彼にとってエリセイラでのこれまでの最高成績である。
「これは私が今まで見た中で最高のコンディションだと思います」とトンプソンは語った。「以前ここでショッキングな経験をしたことがあるので、とにかく全力でどこまでやれるか試してみたかったんです。オープニングラウンドはいつもとても緊張するので、勝てて本当に嬉しいです。
ハイタイドによりコンディションはさらに難しくなったが、元チャンピオンシップ・ツアーのサーファーであるジャクソン・ベイカー(AUS)とフレデリコ・モライス(POR)は、今年初のチャレンジャー・シリーズのヒートを勝ち抜いた。
「これまで波乱万丈だった」とモライスは振り返った。「年初めにツアーに参加し、その後は予選落ち、チャレンジャー・シリーズで苦戦し、ようやく地元ポルトガルでヒートを勝ち抜くことができた。予報は楽しそうなので、次のラウンドに進めることをとても嬉しく思っている」と語った。
オリンピック金メダリストのカウリ・ヴァースト(FRA)にとっては、残念な一日となった。彼は、シドニーのチャレンジャー・シリーズの勝者であるジョーダン・ローラー(AUS)とともに、オープニングラウンドで敗退。ローラーが来年のCT出場権を得てトップ10入りを狙うには、ブラジルで結果を残す必要があるだろう。
日本女子はここで惜しくも敗退。
R32のH2脇田紗良と野中美波が、アリッサ・スペンサーとブロンテ・マコーレーと対戦。ヒートはスペンサーがバックハンドの凄まじいオフザリップで7.17をスコアして開始。スペンサーはバックアップを5.00として、リードを広げて独走していく。
タフなコンディションの中で脇田は食い下がり、4.67をスコアして2位につける。マコーレーはインサイドのビッグリエントリーで6.33をスコアして3位、野中はチャージを続けるがウェイブセレクションに苦戦する。
ヒート終盤に入り、脇田はバックアップを4.23まで上げて2位のポジションをキープ。3位のマコーレーのニードスコアは2.57。ラストライドで3.00をスコアして逆転。脇田3位、野中4位で惜しくも敗退となった。
H3で都築虹帆は、ナディア・エロスターベ、ヨランダ・ホプキンス、ルイーズ・レプロンと対戦。ウェイブチョイスに苦戦しながら都築はインサイドのクリティカル・セクションでリエントリーを決めて5.00をスコア。パワフルなサーフィンを見せるホプキンスは7.83をスコアしてトップに躍り出る。
後半に入り、5.83のワンライドだったエロスターべがバックハンドでリエントリーを決めて5.67をスコアし2位に浮上。4位となり都築はニード6.50と追い込まれる。優先権を持って波を待ったが波は来ず。都築虹帆もここで敗退となった。
都筑有夢路は、H4でエリン・ブルックス、エリー・ハリソン、ノア・クラップと対戦。スタートからノアがバックハンドで7.67をスコア。エリー・ハリソンもフォアハンドで7.43というエクセレント・レンジのスコアを叩き出し、クラップはバックアップを4.67としてリードする。
後半に入り波を掴んだ都筑は、カーヴィングでインサイドに繋ぎ、リエントリーを決めて4.73をスコア。ブルックスは、全く波を掴めずに精彩を欠き、コンビネーションに追い込まれる。3位の都筑は終盤にビッグセットを掴み、リエントリーを決め5.43をスコアするも逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。
ここで日本女子は全員敗退。男子ラウンドオブ80では、安室丈、大音凛太が僅差で敗れる結果となった。男子ラウンドオブ64からH8五十嵐カノアと西慶司郎、H9伊東李安琉、H10大原洋人が登場する。がんばれ!日本!
ネクストコールは現地時間10月1日火曜日の午前7時30分(GMT+1)で、試合開始時刻は午前8時5分、日本時間の 2024年10月1日16時5分の可能性。
EDPエリセイラ・プロ 女子ラウンドオブ48の結果:
HEAT 5: ゾーイ・ベネデット(USA)10.13ポイント 対 ソル・アギーレ(ペルー)9.63ポイント、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(スペイン)9.26ポイント、アネット・ゴンザレス・エチェバリ(スペイン)8.33
HEAT 6: エウェレイウラ・ウォン(HAW)13.66 DEF. サノア・デンプフレ・オリン(CAN)11.30、カミラ・ケンプ(DEU)10.53、ロージー・スマート(AUS)10.14
HEAT 7: マファルダ・ロペス(ポルトガル)12.70 DEF. ニッキー・ヴァン・ダイク(オーストラリア)12.04、ヒナ・マリア・コンラディ(フランス)9.37、レイラニ・マクゴナグル(コスタリカ)8.94
HEAT 8: ティーア・ゼブロウスキー (FRA) 13.26 DEF. タイナ・ヒンケル (BRA) 11.56、フランシスカ・ベセルコ (POR) 11.50、ジェシー・ファン・ニッケルク (RSA) 6.63
EDP エリセイラ・プロ女子ラウンドオブ32結果:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.67 DEF. ラウラ・ラウプ(BRA)13.53、テレサ・ボンバロ(POR)9.93、ケアラ・トモダ・バナート(HAW)7.37
HEAT 2: アリッサ・スペンサー(USA)12.50 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)9.33、脇田紗良(JPN)8.90、野中美波(JPN)6.00
HEAT 3: ヨランダ・ホプキンス (POR) 11.50 DEF. ナディア・エロスターベ (EUK) 11.50, ルイーズ・レプロン (RSA) 8.56, 都築虹帆 (JPN) 7.73
HEAT 4: ノア・クラップ (DEU) 15.67 DEF. エリー・ハリソン(AUS)13.13、都筑有夢路(JPN)10.16、エリン・ブルックス(CAN)7.80
HEAT 5: キラ・ピンカートン(USA)10.06 DEF. ベラ・ケンワージー(USA)10.00、サノア・デンプフレ・オリン(CAN)8.17、ゾーイ・ベネデット(USA)8.03
HEAT 6: ヴァヒネ・フィエロ(FRA)13.17 DEF. ソル・アギーレ(PER)11.83、エウェレイウラ・ウォン(HAW)8.13、ソフィア・メディーナ(BRA)7.20
EDP エリセイラ・プロ 男子ラウンドオブ80結果:
HEAT 1: カルロス・ムニョス(CRC)11.87 DEF. タリー・ワイリー(AUS)11.87、カウリ・ヴァースト(FRA)10.70、エイトン・オズボーン(USA)10.03
HEAT 2: ルーク・トンプソン(RSA)15.43 DEF. ジョーガン・クズネット(FRA)12.33、ジョン・メル(USA)11.73、キアン・マーティン(SWE)9.80
HEAT 3:オーウェン・モス(USA)11.56 DEF. ジョアキン・シャベス(POR)10.90、カイ・マーティン(HAW)9.77、ギレルメ・リベイロ(POR)4.67
HEAT 4: アフォンソ・アントゥネス(POR)10.33 DEF. ダニエル・エムスリー(RSA)8.50、大音凛太(JPN)8.20、ジョーダン・ローラー(AUS)7.57
HEAT 5: ライアン・ハカビー(USA)12.07 DEF. ハンス・オドリオソラ(ESP)10.14、ディラン・モファット(AUS)9.97、ロバート・グリリョ(HAW)5.33
HEAT 6: ジャクソン・ベイカー(AUS)12.47 DEF.フレデリコ・モライス(POR)11.47、レオ・ポール・エティエンヌ(FRA)8.67、ルエル・フェリペ(BRA)5.60
HEAT 7:カウア・コスタ(BRA)13.27 DEF. タロウ・ワタナベ(USA)10.87、安室丈(JPN)10.34、ガブリエル・クラウセン(BRA)8.43
HEAT8:コディ・ヤング(HAW)11.60 ミヒマナ・ブレイ(FRA)10.30、ルーク・ルプロン(RSA)8.60、タイド・リー・アイルランド(RSA)8.47
詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。
ライブ中継
EDPエリセイラ・プロは、9月29日から10月6日まで、ポルトガルのエリセイラ、プライア・デ・リベイラ・デ・イーリャスで開催される。この大会はWorldSurfLeague.comおよび無料のWSLアプリでライブ配信される。