JPSA「S.LEAGUE24-25」はDAY-4。茨城大洗は曇りから晴れに変わり、ムシムシとした暑い一日となった。磯場ポイントは風はサイドオフ。波のサイズはモモコシで、サイズダウン。
今日のスケジュールはショートボード男子R-6からスタートして、続いてショートボード女子R-4→ロングボード女子クォーターファイナル→ロングボード男子クォーターファイナル→ロングボード女子セミファイナル→ショートボード男子クォーターファイナル→マスターズ男子セミファイナルの22ヒートを消化して、終了した。
これでショートボード男子、女子ともベスト4。ロングボードは男子がベスト8、女子がベスト4。マスターズもベスト4が出揃い、明日のファイナルデイを残すのみとなった。
試合については、ロングボードの女子から。今回、クォーターファイナルのヒート2でアクシデント発生。試合開始2分で、鮫が海岸近くまで接近したためオンホールドとし、ウォーターパトロールがジェットスキー2艇を繰り出し、追い払うことに。
安全確認が取れたことで、試合は30分後に残りの18分からスタート。ヒート中もジェットスキーが見守る形で進行した。女子はクォーター、セミファイナルまで行い、決勝進出の4人が決まった。
まずは吉川広夏と田岡なつみの日本を代表する2トップの二人。バラエティーに富んだノーズにマニューバーと安定した演技で文句なしのファイナル進出。ただ、田岡がクォーターファイナル終了後、熱中症になって安静を強いられる。
それでも、本人はセミファイナルに出ると決め、キャップをかぶりヒートへ。結果、それでも最後には逆転1位で勝ち上がったのは、お見事と言うしかなかった。今日は水分とってゆっくり休んでください。お大事にです。
残りのファイナリストは、今日のコンディションを攻略した榊原頼子と調子を上げてきた大橋寛子という顔ぶれ。この二人が田岡、吉川をどこまで追い詰めることができるか。楽しみな決勝となった。
続いて、ロングボードの男子。こちらはクォーターファイナルの4ヒートまで行って、セミファイナルは明日へ。よって、今日で8人まで絞られた。メンバーは今日のシングル、トータルとハイエスト(8.25+9.00=17.25)を叩き出した浜瀬海。
僅差の戦いを制した石井乃亜、堀井哲、田岡遼平に、逆転ラウンドアップを決めた森大騎。ノーズをひっぱるだけ引っ張って会場を沸かした田沼亮。こちらもノーズだけでなく多彩な演技を見せた中井晴と安定の武川慎という選手が勝ち残った。R-1から出場していた秋本祥坪は決めきれず、クォーターファイナルで敗退という結果。
ショートボード女子はR-4の2ヒートだけ行って、ラウンドアップの4人が確定。その4人は2022年JPSAツアーを全勝してグランドチャンピオンとなった中塩佳那。最後の最後で逆転ラウンドアップとなった2023年JPSAグランドチャンピオンの川合美乃里。ここ一年で成長著しい川瀬心那と勝負強い宮坂麻衣子の4人。
ショートボードはマンオンマンになるため、明日はセミファイナルで、中塩 対 宮坂、川合 対 川瀬のマッチアップとなった。
ショートボード男子はR-6を3人ヒートでの戦いの後、マンオンマンでクォーターファイナルまで進行してベスト4が決まった。
まずは試合で波を待つことができる西慶司郎。クォーターファイナルの試合終了間際の大逆転は素晴らしい。待つだけでなく、緊張する場面でも最後までコケずにきっちり決めることができるメンタルの強さも身につけた。
もう一人は今大会の注目の的の稲葉玲王。波が小さいコンディションでもノートリムで当ててくるから、スプレーも飛ぶ。さらにエアーを絡めることができる器用さもあるから、波さえあれば、盤石な戦いができるから、間違いなく優勝候補だろう。
そして、今大会でも調子の良さを見せている田中大貴。波のセレクトが良いし、試合運びも上手い。ここまで勝ち上がってくるのは順当の結果。
最後は西三兄弟の末っ子の西優司。西兄弟の中でも、天才的な技量を持つ優司。このコンディションで今日のシングルハイエストの8.25ポイントは3発当てての演技。ハマれば、強いという実力を見せた。
明日のヒートは西慶司郎 対 稲葉玲王。田中大貴 対 西優司という組み合わせ。こちらも見逃せない。
最後にマスターズ。波が小さいから心配であったものの、何の問題もなくフルスロットルでの戦いを見せてくれた。僅差だったことで、1本乗るたびに順位が入れ替わる展開。このセミファイナルを勝ち上がったのは、牛越峰統、河野 正和、原田正規、今村厚の4人。
こちらも明日の決勝が楽しみとなった。
明日はショートボード男女、ロングボード男女、マスターズの選手は7時に会場集合。
大会最終日で全カテゴリーの優勝者が決まる。
ライブ中継はこちらから!
https://abema.app/VVxe
特別協賛:さわかみグループ
協賛:株式会社 R.surfer
協力:I.S.U 茨城サーフィンユニオン
「S.LEAGUE」 https://sleague.jp/
「S.LEAGUE / Tour」 https://sleague.jp/tour.php
JPSA:HP
https://www.jpsa.com/
鮫が出たことで、石塚晃コンテストディレクターとヒートの選手(田岡なつみ、小栗瑞恵、市川梨花、吉川未来)と緊急ミーティング
「こんな大きい鮫だったのよー」と説明してくれた小栗瑞恵。素早い退避行動で、何も事故にならず、良かったです。
試合10分前には選手紹介とともに、花道から一人一人登場する演出も行われた。(写真は西慶司郎、鈴木仁)
会場には選手エリアとVIPエリアを設置。高さがあるので、ビーチを一望できる。
JPSAのリーグパートナーとなったディーツフードプランニングからはDeatsを販売。こんにゃくをベースにおからを掛け合わせた、アップサイクルフードが実際に食べられる。
地元からのブースには、大洗町やISU(茨城サーフィンユニオン)のブースも出店。大洗ブランド認証品の展示も行われている。
お昼にはフードコートさながらのキッチンカーも多く並んで、来場者のお腹を満たした。
「SURFES OARAII SAUNA」のイベントでは、熱波テントサウナが設置。また、サウナカーもあって、贅沢薪サウナが楽しめる。
「チャリティー大洗ライブ」は若手お笑いタレント(えびす、ガンリキ佐橋大輔、アマレス兄弟、こいでまほ)出演。
「Rewave」がゴミ袋を提供して、会場のビーチクリーンが行われた。
今大会のジャッジの面々。暑い中、ありがとうございます!