17歳のエリン・ブルックスが、CTイベントで優勝した初のカナダ人選手として歴史に名を刻む。WSLファイナル5確定。

ファイナリスト4名 Credit: © WSL / Matt Dunbar

クラウドブレイク、フィジー(2024年8月24日土曜日)- 本日、エリン・ブルックス(CAN)とグリフィン・コラピント(USA)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第9戦、コロナ・フィジー・プロ・プレゼンテッド・バイ・ボンソイで優勝した。

 

CTがフィジーで開催されるのは2017年以来となったが、期待を裏切ることなく、クラウドブレイクはエリートステージに属する理由を世界に知らしめた。

 

 

ファイナル・デイはスウェルが落ちたものの、コンペティターはパーフェクトでクリーンな3~4フィートの波で素晴らしいパフォーマンスを披露した。

フィジーでのエピックな3日間を終え、男子と女子のWSLファイナル5が決定し、今後はカリフォルニアのサンクレメンテにあるローワー・トレッスルズでレクサスWSLファイナルズが開催され、そこで2024年のワールドチャンピオンが決定する。

 

 

17歳のエリン・ブルックス、チャンピオンシップ・ツアー・イベントで優勝した初のカナダ人として歴史に名を刻む

 

エリン・ブルックス(CAN)Credit: © WSL / Matt Dunbar
エリン・ブルックス(CAN)Credit: © WSL / Matt Dunbar

 

17歳の新星エリン・ブルックス(CAN)は、本日フィジーで開催されたイベント・ワイルドカードで歴史的勝利を飾った。キャリア初のCT出場となったブルックスは、その驚異的なフロントサイド・テクニックとチューブ・ライディングで大会最高得点を記録し、スタートから際立った存在感を示した。

 

エリン・ブルックス(CAN)Credit: © WSL / Matt Dunbar

 

現在チャレンジャー・シリーズランキング4位のブルックスは、2025年のCTクオリファイに向けて態勢を整えている。

今日、世界で最もパーフェクトでありながらチャレンジングな波のひとつで行われた大会において、ワイルドカードで優勝したことで、彼女は世界最高峰に挑む準備が十二分に整っていることを示した。

このティーンエイジャーは、CTが2025年のファイナル開催地としてフィジーに戻る来シーズン、世界タイトルを争うことになるかもしれない。

 

エリン・ブルックス(CAN)Credit: © WSL / Matt Dunbar
エリン・ブルックス(CAN)Credit: © WSL / Matt Dunbar

 

「この勝利にとても感謝しています」と語ったブルックス。「このコンテストに来て、ワイルドカードで出場する機会さえも本当に感謝しています。スタートは自分にプレッシャーをかけていましたが、リラックスしてヒーロー達とサーフィンを楽しみたかったんです。みんなファイナル5進出のために集中していて、自分はただ楽しんで良い波を掴むことだけに集中すれば良かったんです。」

 

ファイナルでブルックスはタティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)と対戦し、2人のグーフィー・フッターはイベント最後のヒートで顔を合わせる運命となった。今やベテランのウェストン-ウェブは、10年前の2014年にワイルドカードで出場し、エリートレベルでは今回が2度目の出場。レフトハンドのリーフブレイクでは世界最高の選手の一人と見られている。

 

 

ウェストン-ウェブは、ファイナル序盤から主導権を握り、ヒートの大半を僅差でリードした。両サーファーとも速いスナップとカーブを連発し、ミッドレンジのスコアをマーク。そして残り時間10分を切ったところで、ブルックスはグッドセットを見つけてテイクオフし、リーフで超高速ターンを連発して7.34(10点満点)をスコアしてリードを奪い、カナダにとって初のWSL CT優勝を決めた。

 


「ファイナルでタティ(ウェストン-ウェブ)と対戦できて、とてもクールだった」とブルックスは続けた。「ツアーで唯一のグーフィー・フッター・ガールの一人として、私はいつも彼女を尊敬していたし、彼女とファイナルを共にすることはとても特別なことだった。この日のことは一生忘れないし、CTに進むのが待ちきれないです。」

 

 

タティアナ・ウェストン・ウェブはファイナル5進出を決めた。

 

タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA) Credit: © WSL / Aaron Hughes

 

オリンピックの銀メダル獲得から間もないタティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)は、クラウドブレイクでクラッチ・パフォーマンスを披露し、ファイナル進出を決め、WSLファイナル5へのスポットを決めた。

彼女の素晴らしいラウンドアップは、ランキングを7位から5位に押し上げ、今シーズン初のファイナル出場をスコア。ウェストン-ウェブは今後、キャリア3度目、2022年以来の世界タイトルをかけてトレッスルズで対戦する。

 

「メイクできて心から感謝しています。」とウェストン-ウェブは準決勝を終えて言った。「とても幸せで、この経験全てが好きです。ヒート前にジェシー(・メンデス)と話したんだけど、「緊張しているんだ 」って。朝4時に目が覚めて、眠れなかったんです。

でも、自分には絶対できるという自信があったから、その自信を持ち続け、神の計画と神の意志を信じました。このような粘り強い女子グループの一員になれて光栄です。

今年は女子サーフィンにとってとても楽しい年だったと思いますし、私にとって銀メダルを獲得し、ファイナル5に進出した特別な年であることは明らかです。私はただサーフィンを続け、楽しみ、自分のことをし、神様に恩返しをしたいだけです。」

 

 

 

サンクレメンテのグリフィン・コラピントがレクサスWSLファイナルズを前に大勝利を収めた

 

グリフィン・コラピント(USA)Credit: © WSL / Matt Dunbar
グリフィン・コラピント(USA)Credit: © WSL / Aaron Hughes
グリフィン・コラピント(USA)Credit: © WSL / Aaron Hughes

 

グリフィン・コラピント(USA)は、今日のコロナ・フィジー・プロでの勝利により、2週間後に彼のホームブレイクであるローワー・トレッスルズで開催されるレクサスWSLファイナルズに第2シードとして出場する。

 

サンクレメンテ・ローカルのコラピントは、フィジーでのCTイベント初出場の和井田リオ (INA)を破り、CTイベント5勝目を飾った。コラピントにとっては、3度のファイナル進出で今シーズン2度目の優勝となり、2024年の輝かしいキャンペーンを締めくくった。

 

グリフィン・コラピント(USA)と勝利を喜ぶコール・ハウシュマンCredit: © WSL / Aaron Hughes

 

「これは自分にとって大きな意味がある」とコラピントは語った。「このようなワールド・クラスの波で、しかもレフトハンダーということで、これまでの人生でのトレーニングやバックサイド・サーフィンに費やしてきたすべての時間に感謝の気持ちでいっぱいです。

バックサイドには自信がなかったし、何度も練習してきた。今、自分のサーフィンが出来上がってきていると感じているし、良い状態だから、家に帰ってWSLファイナルに向けて計画を立てるのが楽しみです」。

 

 

 

ファイナルは、2人のイベント・スタンダウトが一進一退の攻防を繰り広げ、どちらも印象的なバックサイド・サーフィンでソリッドな演技を披露した。ヒート中、リードは何度も入れ替わったが、コラピントは最後に大きくて長い壁を見つけると、パワフルなバックサイドスナップを連発し、フィニッシュもバーティカルに決まり、6.13をスコアして2ウェイブ・トータル12.80(20点満点)をマークした。和井田はもう1度ヒートアップするチャンスを得たが、波に恵まれずコラピントが優勝した。

 

「和井田リオとファイナルを戦えたことにとても興奮している。「彼にとって初めてのCTファイナルで、彼は素晴らしい。素晴らしいサーファーであり、素晴らしい人間であり、彼の今後の活躍が楽しみだ。応援してくれたファンのみんなに感謝したい。君たちが送ってくれたエネルギーが、僕らの活動の理由なんだ。双方向的関係なんですよ」

 

 

和井田リオ、CTファイナルに進出した初のインドネシア人サーファーとなる。

 

和井田リオ(INA)Credit: © WSL / Aaron Hughes
和井田リオ(INA)Credit: © WSL / Aaron Hughes

 

注目の和井田リオ(INA)は今日、WSL CTファイナル進出した初のインドネシア人サーファーとなり歴史を作った。24歳の和井田は、2年前からツアーに参戦しているが、2024年は飛躍のシーズンとなり、世界9位でシーズンを終えた。

 

パーフェクトなレフトハンドの長いリーフブレイクで知られるバリ島出身の和井田は、クラウドブレイクがホームのように見え、来年はここでファイナル5に戻り、インドネシア初のワールド・サーフ・タイトルを争うことを目標としている。

 

和井田は「フィジーは初めてだけど、とても居心地がいいです」と語った。「地元の波と、とても似ていて、僕のサーフィンにとても合っているから、とても楽しかったです。ファイナルに進めたことを誇りに思うし、もちろん優勝したいけど、2位でフィニッシュしてインドネシアのために貢献できて本当に嬉しい。このレベルで戦い、トップ10に入ることができると知って、とても興奮している。来年はファイナル5を目指して、世界タイトルを狙いたい」

イタロ・フェレイラとイーサン・ユーイングが再びファイナル5入りを決める

 

イーサン・ユーイング(AUS)Credit: © WSL / Aaron Hughes

 

ファイナル進出を決めた和井田リオ(INA)は、セミファイナルでイーサン・ユーイング(AUS)を下した。両者は一進一退の攻防を繰り広げ、ユーイングは9.00、和井田は8.93と、それぞれクリティカルなバックサイド・サーフィンでエクセレントスコアを獲得した。最終的に和井田が勝利したが、同率3位という結果は、ユーイングをランキング4位に決定的なものとし、レクサスWSLファイナルズへの出場権を獲得した。


「ファイナル5進出は)素晴らしい気分です」とユーイングは語った。「今年は浮き沈みが激しかった。今年の終盤は、何とか持ちこたえている感じだったし、いくつかの大会ではミスも多かったけど、あのポジションを確保できて、また世界タイトルのチャンスを得られて嬉しいです」と語った。

 

クオーター ファイナルでジャック・ロビンソン (AUS)が ヤゴ・ドラ(BRA)に勝利したことで、2019年世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)のファイナル5進出が決定的となった。このエキサイティングなグーフィーフッターは5位で通過し、9月初旬にトレッスルズで開催されるワールドタイトル争いに再び挑戦することになった。

 

 

レクサスWSLファイナルズで2024年WSLワールドチャンピオンが決まる

 

コロナ・フィジー・プロは、レクサスWSLファイナルズ前の最後のイベントであり、このワールドタイトル対決の出場選手とシードリストは決定するものである。

CTランキング上位の男子5名、女子5名が、カリフォルニア州サンクレメンテのローワーズで1日限りの勝ち抜き戦で戦う。大会は、2024年9月6日(金)から9月14日(土)までの波のベストデーに開催される。

 

WSLファイナル5女子
1 – ケイティ・シマーズ(USA)
2 – キャロライン・マークス(USA)
3 – ブリサ・ヘネシー(CRC)
4 – モリー・ピックラム(AUS)
5 – タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)

 

WSLファイナル5男子
1 – ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2 – グリフィン・コラピント(USA)
3 – ジャック・ロビンソン(AUS)
4 – イーサン・ユーイング(AUS)
5 – イタロ・フェレイラ(BRA)

 

コロナ・フィジー・プロ・プレゼンテッド・バイ・ボンソイ 女子ファイナル結果
優勝- エリン・ブルックス(CAN)15.10
2位 – タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)12.33

コロナ・フィジー・プロ・プレゼンテッド・バイ・ボンソイ男子ファイナル結果:
優勝- グリフィン・コラピント(USA)12.80
2位 – 和井田リオ(INA)10.17

女子セミファイナル結果:
HEAT 1:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)14.83 DEF. タイラー・ライト(AUS)6.67
HEAT 2:エリン・ブルックス(CAN)15.26 DEF. モリー・ピックラム(AUS)11.80

男子セミファイナル結果:
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)11.90 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)9.10
HEAT 2:和井田リオ(INA)16.26 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)15.17

男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)13.83 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)10.16
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)12.33 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)11.60
HEAT 3: 和井田リオ(INA)12.83 DEF. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)11.27
HEAT 4:イーサン・ユーイング(AUS)15.50 DEF. バロン・マミヤ(HAW)9.97

詳細はWorldSurLeague.comを参照のこと。