現地時間8月23日、インド洋に浮かぶ楽園、モルディブのコークスにて開催中のアジアサーフィン連盟(Asian Surfing Federation:ASF)主催『ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2024』アジアサーフィン選手権大会は大会6日目。
オープン男子とオープン女子がファイナルまで行われ、ここまで負け無しで快進撃を続けた波乗りジャパンは、男子では渡邉壱孔と金沢太規がファイナル進出。女子では池田美来と松野杏莉がファイナル進出を決めた。
女子ファイナルでは中国のオリンピック代表であるスーチー・ヤンとインドネシアのタイナ・エンジェル・イズキエルドと対戦した池田美来と松野杏莉。ヒートは池田が3ターンコンボで5.83をスコアして開始。
今大会を通してハイスコアを叩き出した絶好調の池田未来はファイナルでも強さを発揮、そして松野杏莉もファーストウェイブから攻めのサーフィンを見せて6.50をスコア。二人がヒートをリードしていく。
池田は透かさずセットを掴むとエア気味の3つのビッグターン・コンボで7.00をスコア。トップを独走。松野もキレたサーフィンでバックアップ5.33をスコアして2位につける。
池田と松野のデッドヒートが展開される中で終盤、池田はエンドセクションでテールをキックアウトするリエントリーを見せて5.93をスコア。バックアップを塗り替えてリードを広げる。
そのまま逃げ切り池田が昨年のリベンジを果たして見事な優勝を手に入れた。
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「最後にアンリと戦えてすごく楽しかったです。インドネシアの選手も中国の選手も凄く良いサーファーで、その他にも素晴らしいサーファー達とここで試合できたことが楽しかったです。
最高のジャパンチームとここに来れた事が本当に嬉しかったです。みなさん本当にありがとうございました。」と池田が語った。
河村海沙コーチは、SNSでオープンウィメンズファイナルを振り返りコメント。
池田選手について「今回フリーサーフィンで練習していたターンや、試合運びをフルに活用しベストなゲームを見せてくれました。
ミスも何度かあり、まだまだな部分もあるが、練習熱心、向上心のある努力が結果に繋がったと思います。」とコメント。
松野選手については「試合運びが勝つリズムだったのでかなり惜しい内容だった。5点のライディングをこけなければ結果は変わっていた可能性もあった。
今回のモルディブでも良いターンを魅せていたので、この悔しさを次に繋げて欲しい。ファイナルで1番良いサイクルでゲームを展開していた。」と二人のサーフィンを解析した。
男子ファイナルは、日本対インドネシアの対決となった。日本の渡邉壱孔と金沢太規は、パジャールとマデジョイと対戦。
スタートからパジャールがバックハンドで8.50のエクセレントをスコアしてヒートを開始。マデジョイも8.17を6.17でバックアップして二人が圧倒的な強さを見せる。
最後までヒートをリードしたマデジョイだったが、残り5分でパジャールが7.00をスコアして逆転優勝。渡邉壱孔は3位、金沢太規は4位でフィニッシュとなった。
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オープンメンズファイナルの渡邊と金沢について河村コーチのコメント。
「1本目に入ってきた良い波を優勝した選手に乗られてしまったのが大きなミス。その後ファーストウェーブをキャッチしたときにワイプアウトしてしまい、サイクルが悪いまま後半戦へ。
エアで巻き返し、スコアを伸ばしたが、インドネシアの選手がエクセレントを出していたため、スコアを伸ばせず3位入賞。エアーの魅せ方をうまく使えばよりスコアを伸ばせる感じがした。」
金沢選手について
「1本目に素晴らしいライディングを見せたが、思ったよりスコアが伸びず後半戦へ。プライオリティをキープしてヒートをコントロールしていたが狙った波が後半には入らず、4位入賞。大健闘だったと思います、良いサーフィンしてました。」
明日はアンダー18のセミファイナルから行われる予定で、H1に足立海世、H2に高井汰朗。女子H1に石井有沙、H2に馬場心が登場する。がんばれ!日本!
<波乗りジャパン日本代表選手>
OPEN MEN:渡邉壱孔、足立海世、金沢太規
OPEN WOMEN:松野杏莉、石井有沙、池田美来
U18boys:足立海世、高井汰朗
U18girls:石井有沙、馬場心
監督:大石純也
コーチ:河村海沙
メディカル:前原優湖