茨城県大洗町 磯場ポイントで行われている JPSA「S.LEAGUE24-25」は今日で三日目。今日はロングボード女子R-2からスタートし、続いてショートボード女子R-2→ロングボード男子R-3→ショートボード女子R-3→ショートボード男子R-5まで行って、本日のスケジュールは終了。
これでショートボード男子はベスト12、ショートボード女子はベスト8、ロングボードは男女ともベスト16が出揃った。
今日の磯場ポイントは朝が上げ、昼が引きいっぱいの潮回り。曇りながら、気温が高く、ジメジメした天気。風はサイドオフで波はコシハラ、引いてからはハラムネまでサイズアップとなった。
まずはロングボードから。この磯場ポイントをやったことがない選手がほとんどで、上げている時の波が緩慢なために、ますは波選びに一苦労。さらに、引いてる時間帯にはインサイドの岩を避けながらの演技となかなかハードな中での戦いとなった。
女子は潮が上げいっぱでタポタポした中で、演技するも沈んでしまう選手が多出。それでも、2本まとめた大島みどり、市川梨花、栗田裕子、佐久間由佳が1位通過。なかでも、市川、佐久間ががコンビネーションの演技を見せて、トータル10点超えでまずまずのスタートを切った。
続いて男子。トップシードが登場するR-3。こちらは昨年のグランドチャンピオンの浜瀬海、石井乃亜、堀井哲、秋本祥坪、田沼亮、小熊海ノ介、中井晴、武川慎が1位でラウンドアップ。
ロングのシングルハイエストは石井乃亜の8.50ポイント。トータルでも13.85ポイントとこちらもハイエストを叩き出した。2番は13.75ポイントの秋本祥坪。みんなが苦戦する磯場ポイントの癖を攻略して安定の演技。「レイトエントリーで試合をこなしたことが、功を奏した」と苦笑いながらのコメント。
3番は浜瀬海の13.25ポイント。やはり、この磯場ポイントと潮回りのタイミングで前半は思うような演技ができなかったが、そこはWSLの経験もあって後半は帳尻を合わせて、いつもの浜瀬に。この3人が13点台という成績でトップ通過を決めた。
新人プロの森下波瑠、市原由大はR-3で、女子の田原ありいはR-2で敗退。NSAシードの宮崎友祈子もR-2で敗退。NSAシード男子の北村健一も敗退していることで、ロングボードは、これでアマチュアのJPSA公認プロ資格の獲得は無くなった。
第28回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯
<ショートボード 男子>
ここからはショートボードの女子の結果。R-2に続けてR-3を勝ち上がったのは鈴木莉珠、松山黎音、佐藤李の3人。
あとは昨年のグランドチャンピオンの川合美乃里、中塩佳那、宮坂 麻衣子、川瀬心那、大村奈央の5人が波を上手く攻略して、R-4へ進出を決めた。
男子のR-5はやはり、昨日の結果からも西慶司郎、稲葉玲王、田中大貴、増田来希、金沢呂偉、塚本勇太は順当にアップ。残りは宮城和真、加藤嵐、鈴木仁、堀越類、西優司、堀越力が接戦を制してR-6へ勝ち上がった。
中でも、西慶司郎と稲葉玲王は頭一つ抜きん出た戦いぶり。西は波を見極める力があるだけでなく、刻々と変わる状況をインプットして、すぐさま修正して戦えることが強さの秘訣。ショートボードで8.25ポイントは今日のシングルハイエスト。トータル14.00ポイントも今日のハイエストという結果。
また、稲葉は連続したパンチのあるパワーサーフィンが武器。これは基本のレールサーフィンができているからで、これで深く、高く板をコントロールできる。スピードもロスしないから、技と技のつなぎもスムーズになるというお手本となるサーフィンだ。
さて、残念だったのは松永大輝と松原渚生。サーフィンのスキルは飛び抜けているものの、今日の試合ではその良さが発揮できずに敗退となった。また、R-3にクレジットされたローカルAMシードの田谷幸輝、R-2の女子の久保杏奈はここで敗退。アマチュア選手は全て姿を消した。
明日はショートボード男女、ロングボード男女、マスターズの選手は6時30分に会場集合。
ライブ中継はこちらから
https://abema.app/QBTW
特別協賛:さわかみグループ
協賛:株式会社 R.surfer
協力:I.S.U 茨城サーフィンユニオン
「S.LEAGUE」 https://sleague.jp/
「S.LEAGUE / Tour」 https://sleague.jp/tour.php
JPSA:HP
https://www.jpsa.com/
WSLのロングボードチャンピオンツアーに招聘され、現在、世界第3位の田岡なつみも、この新しい「S.LEAGUE」に参戦。でも今日は出番が無しでフリーサーフィン。
「S.LEAGUE」のブースではノベルティのTシャツやキャップ、ステッカーも販売。
Tシャツは大会記念のもの、オフィシャルデザインに加え、今回は令和6年 能登半島地震被災 被災者支援として、ちばてつやの「あしたのジョー」デザインのOCEAN BLUE DAYチャリティーTシャツも販売中。
ロングボードのライブ中継はマミさん(河村正美)が解説に、実況はNicoさんが担当。