グリフィン・コラピントとキャロライン・マークスもWSLファイナル5確定。クラウドブレイクでCT最終戦開幕

ヤゴ・ドラ© WSL / Aaron Hughes

クラウドブレイク、フィジー(2024年8月22日木曜日)- ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第9戦、コロナ・フィジー・プロ・プレゼンテッド・バイ・ボンソイのオープニング・ラウンドがクラウドブレイクで行われた。

 

男子・女子のオープニング・ラウンド、そして男子のエリミネーション・ラウンドに出場した選手たちは、世界屈指のレフトハンダーであるクラウドブレイクのクリーンな4~6フィートの波でショーを繰り広げた。

 

 

トップシードの大半がラウンドオブ16に進出し、数名のサーファーがその座を勝ち取っただけで、WSLファイナル5へのレースは大きく開いており、これから数日間のエキサイティングなコンペティションとなる。

 

 

メディーナとドラがファイナル5への望みをつなぐ活躍を見せた。

 

ガブリエル・メディーナ (BRA)© WSL / Aaron Hughes

 

タヒチのオリンピックで銅メダルを獲得したばかりの3度の世界チャンピオンに輝いガブリエル・メディーナ (BRA)は、クラウドブレイクでの大会初日、圧倒的なパフォーマンスで素晴らしいショーを披露した。

 

彼は17.67の2ウェイブトータル(20点満点)を記録し、その中には超ディープなロングチューブライド9.17(10点満点)も含まれていた。現在ランキング8位のメディーナは、ファイナル5に残るためには、このイベントで大きな結果を残す必要がある。

 

レクサスWSLファイナルズへの出場枠は残り3つとなったが、このブラジリアンは数学的にはまだその可能性を残している。

 

「ああ、楽しいヒートだった。波がちょうど僕のところに来ているんだ。だから、サーフィンをするのは良い気分だよ」とメディーナは語った。「波を乗り越えた後、パーフェクトな波が来るのが見えた時は最高の気分。最高だね」と語った。

 

ヤゴ・ドラ© WSL / Aaron Hughes

 

ヤゴ・ドラ (BRA)は、エリミネーション・ラウンドでクラウドブレイクのスペシャリストであり、イベント・ワイルドカードのケリー・スレーター (USA)に挑むという厳しい戦いを強いられた。

 

ケリー・スレーター (USA)© WSL / Aaron Hughes

 

フィジーで4度の優勝経験を持つスレーターは、ファイナル5にダメージを与えようとしていたが、ドラには別の考えがあった。ドラはラインナップでしっかりとしたリズムを掴み、パーフェクト・セットの波に何本も乗り、今大会これまでのシングルウェイブ・スコアの最高点である9.33を含む16.83をスコアした。

 

「今は本当に良いサーファーに成長したと感じている。あの頃は、サーフィンを学んでいる段階だった。今は、より完成されたサーファーになったと感じている」とドラは語った。「クラウドブレイクでケリーを倒すなんて、こんなことが起こるなんて思ってもみなかった。」

 

 

フローレンスとシマーズがレクサスWSLファイナルのトップ・シードを勝ち取る

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Aaron Hughes

 

世界No.1のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、今朝印象的なヒート勝利を収め、ラウンドオブ16進出を決めた。フローレンスはターンとチューブを駆使し、2ウェイブ・トータルで15.57という印象的なスコアをマークした。彼のシングルウェイブ・スコアのハイエストとなる7.40は、超ロングでテクニカルなバックハンドのチューブ・ライドから生まれた。

 

「年初の計画では、ローワーズに第1シードで出場することだった」と語ったフローレンス。「だから、この早い時期に、このイベントを楽しんで、ローワーズのことを考え始めることができるのは、とても素晴らしいです」。

 

ケイトリン・シマーズ (USA)

ケイトリン・シマーズ (USA)は、イエローのリーダージャージを着て今日を迎え、ラウンドオブ16に勝ち進み、次のレクサスWSLファイナルズの第1シードを確保する必要があった。

 

オープニング・ラウンドのヒートは、ヤング・ガンでイベント・ワイルドカードのシエラ・カー (AUS)の後塵を拝し、最高のスタートとはならなかった。しかしヒート終盤、シマーズはダブルアップのセット波を見つけると、バレルにプルイン。そして、奇跡的に再び現れ、バレルをメイクし、ミッドレンジのスコアをスコアしてリードを奪い、ヒート勝利を決めた。

 

この勝利で彼女は来月のローワーズの第1シードを獲得。これは、シマーズがレクサスWSLファイナルズでベスト・オブ・スリー・マッチでワールド・タイトルを獲得する可能性があることを意味する。

 

 

コラピントとマークスがWSLファイナル5進出を決めた。

 

サンクレメンテ・ローカルのグリフィン・コラピント(USA)は、今日のエリミネーション・ラウンドでの勝利で、レクサスWSLファイナルズへのスポットを決め、再びホームでワールド・タイトルを争うことになった。

コラピントは、フィジー・トライアル勝利者のテヴィタ・グキラウ(FJI)とのヒートで不安定なスタートを切ったが、最終的に足元を固め、一連の巨大なクリティカル・ターンで8.17をスコアし、トータル14.94でヒートを制した。

 

グリフィン・コラピント(USA) © WSL / Aaron Hughes

 

「すべてに意味があります。僕はこのスポーツに多くのことを捧げてきたし、僕の人生はずっと、今やっていることに向かってきたからね。」と語ったコラピント。「タヴィー(タヴァルア)での時間を楽しみ、肩の荷を下ろすことができました」。

 

キャロライン・マークス (USA)はこの12ヶ月間、信じられないほどの成功を収めている。22歳の彼女は初の世界タイトルを獲得し、つい数週間前にはタヒチでのオリンピックで金メダルを獲得した。マークスはファイナル5進出を決め、来月ホームのトラッスルズで世界王座のトロフィーをかけて戦うことになった。

 

キャロライン・マークス (USA) © WSL / Matt-Dunbar

 

「素晴らしいですよ。ゾクゾクします。ワオ。本当に興奮しています。タイトルを防衛することが私の大きな目標でした」と語ったマークス。

「オリンピックでの金メダル獲得後、とてもハイな気分になっていますが、今年はまだやるべきことがあると感じています。今年は2つの大きな目標がありました。ひとつは達成し、もうひとつが残っています。ホームタウンの前で再びチャンスをいただけて本当に光栄です」

 

この日はファイナル5進出を争うほとんどの選手にとってクラッチ・デーとなり、男子ではジョーディ・スミス (南アフリカ)以外はラウンド16に進出した。CTベテランのスミスは、午後のシフトするコンディションでリズムを掴むのに苦労し、エリミネーション・ラウンドのヒート5で イマイカラニ・デ・ボールト(HAW)に敗れた。

その日の早い段階で、トップ5サーファーのイタロ・フェレイラ(BRA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)がオープニング・ラウンドのヒート勝利でラウンド16に進んだ。

 

トップ5に入った5名全員が勝ち進んだことで、ガブリエル・メディーナ (BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ジェイク・マーシャル(USA)、和井田リオ(INA)、クロスビー・コラピント(USA)らは、トップ5圏外に沈んでいるが、ラウンドオブ16を勝ち上がれば優勝争いに加わることができる。

 

モリー・ピックラム© WSL / Matt-Dunbar

 

来月初旬に開催されるレクサスWSLファイナルズへの出場を確実にするためには、ここでしっかりとした結果を残す必要がある。モリー・ピックラムは今日、巨大なクリティカル・セクションでバックサイド・スナップに成功し、シングルウェイブ・スコア6.67をスコアしてヒート勝利を果たし、素晴らしいスタートを切った。

ファイナル5進出は逃したものの、2度のWSLチャンピオンに輝いたタイラー・ライト (AUS)は、女子のオープニング・ラウンドで最も高い2ウェイブ・ト・トータルをスコアして12.00をマークし、この日ベスト・パフォーマンスを披露した。

 

ライトのパフォーマンスは、クラウドブレイクのスタンダウトであるブリサ・ヘネシー(CRC)とジョアン・ディフェイ(FRA)を倒し、さらに印象的なものとなった。ヘネシーはエリミネーション・ラウンドでシエラ・カー(AUS)と、ディフェイはベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)と対戦する。

 

 

 

コロナ・フィジー・プロ・プレゼンツ・バイ・ボンソイ男子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:イタロ・フェレイラ(BRA)10.07 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)8.56、ラムジ・ブーキアム(MAR)3.66
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)11.00 DEF. ライアン・カリナン(AUS)10.83、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)7.90
HEAT 3:バロン・マミヤ(HAW)10.20 DEF. グリフィン・コラピント(USA)9.83、ケリー・スレーター(USA)7.07
HEAT 4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.57 DEF. テビタ・グキラウ(FJI)6.97、五十嵐カノア(JPN)6.80
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)12.04 DEF. コール・ハウシュマン(USA)11.67、セス・モニーツ(HAW)5.67
HEAT 6:ジェイク・マーシャル(USA)11.93 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)11.03、リアム・オブライエン(AUS)9.00
HEAT 7:和井田リオ(INA)12.83 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)12.13、マシュー・マクギリブレー(RSA)7.74
HEAT 8:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.67 DEF. クロスビー・コラピント(USA)9.96、コナー・オレアリー(JPN)8.54

ウイメンズ・オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)9.77 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)8.60、ガブリエラ・ブライアン(HAW)8.27
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)10.54 DEF. シエラ・カー(AUS)9.90、ソイヤー・リンドブラッド(USA)5.33
HEAT 3: キャロライン・マークス(USA)9.07 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)8.70、エリン・ブルックス(CAN)3.83
HEAT 4:タイラー・ライト(AUS)12.00 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)10.10、ブリサ・ヘネシー(CRC)8.33

男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)14.94 DEF. テヴィタ・グキラウ(FJI)10.87
HEAT 2:セス・モニーツ(HAW)13.10 DEF. コール・ハウシュマン(USA)12.66
HEAT 3:ヤゴ・ドラ(BRA)16.83 DEF. ケリー・スレーター(USA)10.93
HEAT 4:ラムジ・ブーキアム(MAR) 7.83 DEF. リアム・オブライエン(AUS)7.03
HEAT 5:イマイカラニ・デヴォルト(HAW)12.84 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)10.00
HEAT 6:ライアン・カリナン(AUS)11.34 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)10.60
HEAT 7:クロスビー・コラピント(USA)14.10 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.93
HEAT 8:コナー・オレアリー(JPN)11.70 DEF. 五十嵐カノア(JPN)10.34

女子エリミネーション・ラウンドのマッチアップ:
HEAT 1:ブリサ・ヘネシー(CRC) vs. シエラ・カー(AUS)
HEAT 2:ジョアン・ディフェイ(FRA)対ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
HEAT 3:ガブリエラ・ブライアン(HAW)対エリン・ブルックス(CAN)
HEAT 4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) vs ソイヤー・リンドブラッド(USA)

男子ラウンド16の組み合わせ
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)対セス・モニーツ(HAW)
HEAT 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 3: ジャック・ロビンソン(AUS) vs. コナー・オレアリー(JPN)
HEAT 4:ヤゴ・ドラ(BRA)対ラムジ・ブーキアム(MAR)
HEAT 5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
HEAT 6:クロスビー・コラピント(USA)対和井田リオ(INA)

詳細はWorldSurLeague.comを参照のこと。

 

ライブで見る
2024チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、コロナ・フィジー・プロ Presented by Bonsoyとなる。コロナ・フィジー・プロは、レギュラーシーズン最後のイベントであり、2024年ワールド・チャンピオンシップの優勝をかけた1日限りの戦いであるレクサスWSLファイナルズに出場する男子ファイナル5、女子ファイナル5が決定する。大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継される。

 

 

大会オフィシャルサイト
期間:8月20日ー29日

Corona Fiji Pro

Presented By Bonsoy

Cloudbreak, Fiji