新時代の始まり。ケイティ・シマーズとバロン・マミヤがCT開幕戦のレクサス・パイプ・プロで優勝

バンザイ・パイプライン、オアフ島、ハワイ、USA(2024年2月10日土曜日)-本日、ケイトリン・シマーズ(USA)とバロン・マミヤ(HAW)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第1戦、レクサス・パイプ・プロ Presented by YETIで優勝した。

 

 

シマーズはモリー・ピックラム(AUS)を破り、マミヤは2度の世界チャンピオンに輝いたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)をファイナルで下した。この勝利は、シマーズとマミヤの両選手にとって、パイプラインでのCTイベント初優勝となる。

 

優勝したケティとバロン© WSL / Heff

 

ファイナル・デーにやってきたスウェルは、地球上で最もヘビーな波のひとつであるパイプラインで、世界のベスト・アスリートたちが才能を発揮するための夢のようなキャンバスを提供。

 

信じられないようなコンディションで行われた大激戦の1日で、女子CT史上初となるパーフェクト10がパイプラインで達成され、歴史に残る対決が繰り広げられた象徴的な1日となった。

 

 

シマーズがパイプで優勝、世界No.1としてサンセットへ

 

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Heff
ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Bielmann

 

ケイトリン・シマーズ(USA)は、世界のベストサーファーの仲間入りを果たして2シーズン目となる今シーズン、ついにパイプラインで優勝。これで18歳のシマーズはCT通算3勝目となり、プロサーフィン界で最も輝くスターの一人としての地位を確固たるものにした。

 

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Heff

 

「この波は恐ろしい;この波に参加したい人も、参加したくない人も、みんな尊敬しています。あそこは本当に怖いですからね」とシマーズ。「男たちと戦いながら、ほとんど波を取れなかった女の子たち、 このイベントで、彼女たちにもできるということを証明できたと思います。一日中スピッツアウトが続いて、それを見るのはとてもクール。その一部になれて本当に嬉しいです」

 

女子ファイナルでは、昨シーズンの世界ランキング4位と5位のシマーズとピックラムの戦いが繰り広げられ、ハワイの海でのイベントの総合的なスタンドアウトとして、彼女たちが今週の試合で見せた成果の集大成となった。

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Heff

ピックラムは、バックドアで9.27(10点満点)をスコアし、またもや素晴らしいライディングを披露。シマーズもこの戦いから引き下がることなく、同じように深いチューブを決め、8.83をマーク。

 

しかし、シマーズのスマートな2ターンのコンビネーションがピックラムにプレッシャーを与え、残り数秒で最後のチャンスを掴もうとしたが、バックハンドのバレルをメイクできず、シマーズが勝利を手にした。

 

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Bielmann

 

「モリーはグル、 モリーは第一人者で、私の意見では、彼女はここでベストの女子です。ここでの1ヒートは、数ヶ月の経験にも値する感じで、友人とヒートでバレルになるのは、世界で一番楽しいことです。」

 

今日の早い時間帯に、シマーズは、ダブルオーバーヘッドのクリーンバレルで9.17(10点満点)をスコアし、綺麗にバレルをメイクする正確なテクニックに匹敵する圧巻のバックドアを披露。このパーフェクトに近いライディングにより、オーシャンサイド出身の彼女は、シーズン最初のイベントでの勝利への道を歩み始めた。

 

モリー・ピックラム、パイプでパーフェクト10をスコアして準優勝

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Heff

 

ファイナルに進出したモリー・ピックラム(AUS)は、地球上で最も尊敬されている波で2024年シーズン初の10ポイント・ライドを達成。バンザイ・パイプラインでパーフェクトなバックハンド・チューブをずっと追い求めていたオーストラリア人は、ついにライトポジションを発見。

 

ダブルアップにかなり遅れてドロップした彼女は、かろうじてリップの下をくぐった後、スピッツアウトし、その完璧なテクニックとコミットメントでパーフェクトスコアを獲得した。

この21歳は、ハーレープロ・サンセットビーチのディフェンディング・チャンピオンとして、CTランキング2位で臨む予定。特に波が予想通りパンプし続ければ、彼女は間違いなく来週も優勝候補の一人となるだろう。

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Heff
モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Heff


「今日はパイプラインのベストデーに恵まれて、ケイティと一緒に戦えて最高でした。「一瞬一瞬を楽しみ、ライディングを楽しんでいました。ここは第2の故郷のようです。私たち女子を励ましてくれたり、色々ライディングを見せてくれたりする地元の人たちに感謝しています」

 

 

マミヤ、パイプラインで奇跡のパーフェクト10ポイントライドで優勝

 

バロン・マミヤ © WSL / Heff
バロン・マミヤ(HAW)© WSL / Bielmann

 

 

24歳のハレイワ・ローカル、バロン・マミヤ(HAW)がレクサス パイプ・プロ presented by YETIメンズ・タイトルを素晴らしい形で獲得した。2022年のハーレープロ・サンセットビーチでワイルドカードを獲得し、優勝したマミヤは、来週のサンセットの第2戦でも脅威となることは間違いなさそうだ。

 

バロン・マミヤ(HAW)© WSL / Bielmann

 

「あの10は、自分でも信じられないです。」とマミヤが言った。「バレルの中から出て来れたのが信じられません。ジョンがいなかったら、ジェイミー(オブライエン)がいなかったら、アンクルD(デレック・ホー)がいなかったら、今の自分はいません。彼らのサーフィンをずっと見てきたし、ジョンのサーフィンを見て、パイプラインでバレルをゲットすることを学びました、自分のサーフィンは彼のおかげです」。

 

オール・ハワイアンで行われた男子ファイナルは、2021年パイプで優勝したフローレンスと、パイプで実績のあるマミヤが、それぞれのバックヤードでバトルを展開。

ファイナルはスタートからマミヤがレフト、フローレンスがライトとピークを分け、マミヤが7.33と、2度の世界チャンピオンの6.00を上回るスコアをマーク。

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Bielmann

 

その直後、 フローレンスがセットの最初の波を掴んだ。それは良い波に見えたのも束の間、その後ろに入った波をマミヤが深い位置からテイクオフ。そのよりサイズのある波でディープなバレルをメイクしたパーフェクトなライディングを披露。ファイナル・デイで2本目となるパーフェクト10ポイントをスコアした。

 

徐々にタイムアップが近付く中、フローレンスはクオリティの低い波に手を出し幾度かチャンスを掴んだが不発に終わり、マミヤのツアー2勝目となるパイプラインでの初優勝が決定した。

 

バロン・マミヤ © WSL / Heff

 

「ノースショアで育った自分にとって、この大会での優勝をずっと目標にしてやってきました。」とマミヤが加えた。「そこでついに優勝。ジョンとのファイナル、そして10点まで出せたなんて。言葉がありません。この日のことは一生忘れないと思います。」

 

男子セミファイナルでは、マミヤはパーフェクトに近いヒートトータル18.84ポイント(20点満点)を叩き出し、バックドアで最高の2本のライディングを披露した。

 

フローレンス、仲間のノースショア・チャージャーに敗れて準優勝

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Bielmann

 

2度のワールド・チャンピオンに輝いたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、彼のホーム・イベントでの長いリザルト・リストに、またもや非の打ち所のない成績を加え、全てのヒートで驚異的なスコアを記録し続け、パイプラインで4度目のファイナル進出を果たした。フローレンスは今年がCT通算100回目の出場となり、また新たな闘志を燃やしている。

 

「ここで育って、この波でサーフィンが出来るなんて、とても光栄なことだと思います」とフローレンスは言った。「バロンがファイナルに残れたのは最高でした。彼はとても良いサーファーで、あの10は本当にクレイジーでした。コンペティターである以上、見たくないものですが、あの10は本当にすごかったです。今年は本当にエキサイティングで、とても楽しく戦えたし、次のヒートが待ちきれないです」。

 

31歳にしてツアーに15年近く参戦しているフローレンスの競技への情熱は衰えることなく、彼の高いモチベーションとリラックスした姿勢は、来週サンセットで開催されるCTで、よりエキサイティングな戦いを約束してくれることだろう。

 

サーフィンの歴史に残る女子セミファイナル

 

 

サーフィンの歴史に残る女子セミファイナル第2ヒートは、女子CT史上最もエンターテイメントに満ちた対決となった。

モリー・ピックラムとベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は、バンザイ・パイプラインとバックドアの両方で、30分間の対戦の間、何度も深くラディカルなバレルにロックインし、最高のライディングを披露。

 

サクラ・ジョンソン Jesse-Jennings
サクラ・ジョンソン© WSL / Heff

ピックラムは10ポイントのライディングを見せ、ファイナル進出は不動かと思われたが、ヒート終了間際、サクラ・ジョンソンはパイプの素晴らしいレフトを見つけると、レイト・テイクオフから見事にリップの下を通過。バレルをスルーし、クリーンな出口を見つけて8.33をスコアした。

ともあれ、この限界を打ち破る対決は、パイプラインの壮絶な戦いの1つとして、今後何十年も記憶されることだろう。

早朝、ハワイアンはパーフェクトに近い9.70というイベントベストの1本となるウェイブ・スコアをマーク。この波はバックドアのリーフにせり上がり、ハワイアンはスピードにパーフェクトにマッチして加速し、見事なスピッツアウトを見せた。

 

サクラ・ジョンソンは、パイプラインで2年連続のセミファイナル進出。ノースショア最強のサーファーの一人としての地位をさらに確固たるものにした。

「ここパイプラインでは、本当に時間をかけなければなりません。サクラ・ジョンソンは言った。「このような波に恵まれて本当に嬉しいです。あの波が来て、キャロラインがプライオリティーを持っていたんだけど、彼女はあまり見ていなくて、リーフにうまくヒットすると思ったから、私はただコミットして、頭を低くして、それを狙ってうまくいったんです。だから、これ以上ないくらいストークしています。」

 

 

レクサス・パイプ・プロ Presented by YETI
女子ファイナル結果:

優勝 – ケイトリン・シマーズ(USA)12.66
2 位- モリー・ピックラム(AUS)10.64

レクサス・パイプ・プロ Presented by YETI
男子ファイナル結果:

優勝- バロン・マミヤ(HAW)16.00
2位 – ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.33

女子セミファイナル結果:
ヒート1:ケイトリン・シマーズ(USA)7.67 def. ブリサ・ヘネシー(CRC)2.84
ヒート2:モリー・ピックラム(AUS)15.60 def. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)15.33

男子セミファイナル結果:
ヒート1:バロン・マミヤ(HAW)18.84 def.コナー・オレアリー(AUS)7.43
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.10 def. イアン・ジェンティル(HAW)7.16

女子クオーターファイナル結果:
ヒート 1:ケイトリン・シマーズ(USA)15.84 def.タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)5.36
ヒート2:ブリサ・ヘネシー(CRC)4.00 def. ルアナ・シルバ(BRA)0.97
ヒート3:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)15.70 def. キャロライン・マークス(USA)6.50
ヒート 4:モリー・ピックラム(AUS)12.50 def. ジョアン・ディフェイ(FRA)6.63

男子クオーターファイナル結果:
ヒート1:コナー・オレアリー(JPN)11.50 def. イーサン・ユーイング(AUS)2.73
ヒート2:バロン・マミヤ(HAW)14.50 def. ジョーディ・スミス(RSA)4.33
ヒート3:イアン・ジェンティル(HAW)12.00 def. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)7.67
ヒート 4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.67 def. レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)10.33

ネクスト・ストップ:ハーレープロ・サンセットビーチ

ハーレープロ・サンセットビーチは、2024チャンピオンシップ・ツアーの第2戦の開催地。大会は2月12日(月)に開幕し、2024年2月22日(木)まで大会期間は続きます。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルで生中継されます。

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。