2022年のチャンピオンシップ・ツアー・シーズンの開幕戦である「Billabong Pro Pipeline(ビラボン・プロ・パイプライン)」において、モアナ・ウォン、バロン・マミヤ、ミゲル・トゥデラの3名がWSLワイルドカードを獲得したことが発表になった。
史上初のフルレングスの女子CTイベントがパイプで開催されるという状況で、モアナ・ウォンは、女子初のワイルドカードとなるだけでなく、彼女の才能とバンザイ・リーフがホームであることを考えれば、彼女がイベントで大活躍し、2022年のCTレーティングを一気に引き上げる役割を果たすことになるだろう。
ウォンは、12月に開催された「HIC Pipe Pro」で圧倒的な強さを見せて優勝しており、今シーズンのデジタルVANSトリプルクラウンでもパイプでビッグスコアを記録。また先日終了したバックドア・シュートアウトでも素晴らしいパフォーマンスを見せたウォンは、5度の世界チャンピオンであるカリッサ・ムーアと並んで、注目を集めている選手の一人。今回の大会は、彼女にとって初のCTイベントとなる。
バロン・マミヤ
バロン・マミヤもまた、パイプのスペシャリストである。若くハングリーで能力に溢れた彼は、HIC Pipe Proで準優勝し、その過程で最終的な優勝者であるジョン・ジョン・フローレンスに真剣勝負を挑んだ。
また、2019年のVolcom Pipe Proでも2位となったマミヤは、QSランク14位でフィニッシュ。惜しくもクオリファイは逃したが、その実力はお墨付き。ウォンと同様に、彼もこのCTイベントの台風の目となる可能性を秘めている。
そして、トゥデラは、ルッカ・メシナスとともにペルーを代表してパイプの大会に出場してきた経歴がある。メシナスはペルー人男性として初めてCTにクオリファイした選手だ。
南米ペルーには、ヘビーな波を乗りこなすサーファーを輩出する伝統があり、トゥデラもその流れを汲んでいる。2014年と2015年には、ペルー、チリ、メキシコで開催されたビッグウェーブイベントに出場。最近では、チャレンジャー・シリーズやクオリファイ・シリーズにも出場しているが結果は残せてはいない。トゥデラにとっては、今回が初のCTイベントとなる。
Billabong Pro Pipelineのウェイティング期間は、現地時間の1月29日からスタートする。