カリフォルニア育ちの日本人サーファー渡部太郎がQS1000「WRV アウターバンクスプロ」で2度目の優勝

優勝した渡部太郎とアリッサ・スペンサー

2021年 9月 5日(日)アメリカ、ノースカロライナ州、ナグスヘッド、ノースカロライナ州ナグスヘッドのジェネットズピアで開催されたQS1000「WRV アウターバンクスプロ pres. by Pacifico」が終了。

 

2フィートの風波で行われたファイナルデイで強豪を倒し、カリフォルニア育ちの日本人サーファー渡部太郎(タロウ・ワタナベ)とアリッサ・スペンサーが優勝した。

 

WATCH LIVE – Day 4 WRV Outer Banks Pro pres. by Pacifico

 

東京オリンピック銀メダリストのCTサーファーである五十嵐カノアと同じく日本人の両親を持ち、カリフォルニアのマリブで育った渡部太郎は、2020年3月にモロベイで行われたQS1000で初優勝。

 

今回のファイナルでは、東海岸のベテラン、マイケル・ダンフィーを破り、2度目のQSイベント優勝を果たした。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Taro Watanabe(@_tarowatanabe_)がシェアした投稿

 

19歳の渡部太郎は、プロサーフィンの世界で着実に成長し、今回のファイナルではアグレッシブなフォアハンドで6.50をスコアし、勝利を決めた。

 

 

カリフォルニア州マリブ出身の渡部は、フォアハンド・アタックで、イベントで絶好調だったジョシュ・バーク、チャンシー・ロビンソン、ブレイア・バートンらと対戦したラウンド5で勝利を収め、成功への道を切り開いた。

 

渡部太郎  WSL / Elizabeth Fowler

 

準々決勝では、2020年のロン・ジョン・クイックシルバー・プロで優勝した小林桂を、準決勝では2020/21年の北米リージョナル・チャンピオンのナット・ヤングをマンオンマンで下した。

 

「ナット(ヤング)のサーフィンを見て育ってきたので、あのようなヒートを迎えられて、これほど嬉しいことはありません 」と和t鍋がコメント。「これからもリージョナルのイベントに参加して、今年の残りの期間をシャープに過ごしていきたいと思います」と言った。日本のDNAを持つ今後の彼の活躍に期待したい。

 

 

また女子ではアリッサ・スペンサーが、イベントの脅威である2018年世界ジュニアチャンピオンのキラ・ピンカートンとの戦いを制してQS初優勝を勝ち取った。

 

 

18歳のスペンサーは、エクセレントに近い7.00(10点満点中)をスコアし見事なスタートを切った。その後は辛抱強く波を待ち、残り時間10分を切ってセカンドウェイブにテイクオフ。巧みなマニューバーでインサイドまでつなぎ8.00のエクセレントをスコア。ヒート・トータル15.00(20点満点中)をスコアし、QS初優勝を決めた。

 

今回のイベントでは、フォアハンドとバックの両方で見せ場を作ったスペンサーは、タフなコンディションでも実力を発揮。準々決勝では、フロリダ出身のゾーイ・ベネデットとの対戦となったが、これをものともせずに勝利し、最終的に優勝を果たした。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2021/mqs/3774/wrv-outer-banks-pro-pres-by-pacifico