松田詩野が3位入賞。五十嵐カノアはR3進出。ソフィア・ムラノヴィッチが優勝。バリート・プロ3日

セミファイナルまで勝ち進んで3位となった松田詩野 PHOTO: © WSL / Cestari

現地時間2018年6月27日水曜日:南アフリカ東海岸のバリートで開催中の  WSL男子QS10000イベント「バリート・プロ pres by Billabong」は大会3日目。

Day 3 Highlights: Ballito Women’s Pro pres. by Billabong 2018

 

本日は男子ラウンド2のH21からラウンド2が最後まで行われ、続いて女子のQS1000が開幕して、ファイナルまで終了。

 

2004年の世界チャンピオンであるソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が、ファイナルでフィリッパ・アンダーソンを下して優勝した。

 

ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)PHOTO: © WSL / Cestari
ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)PHOTO: © WSL / Cestari

ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)はこのイベントで2度目の勝利。35才の元チャンピオンは誰よりも多くの波を捉え、十年以上前と変わらないサーフィンとタクティクスで勝利をつかんだ。

元世界チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が優勝PHOTO: © WSL / Cestari
元世界チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が優勝PHOTO: © WSL / Cestari

 

松田詩野が3位入賞。

 

また今回、松田詩野が 女子のQS1000に日本からワイルドカードとして唯一エントリーし大活躍を見せた。

 

ラウンド1から出場した松田は、スムースかつシャープなバックハンドサーフィンを武器に、スタートからエクセレントの8.00を6.50でバックアップ。

 

ヒートトータル14.50のぶっちぎりでラウンドアップ。ラウンド2、ラウンド3でもQSトップランカーたちを相手に確実にベスト2を揃えてランドアップ。

 

そして、セミファイナルでは、優勝した元世界チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチとマンオンマンで対戦。ヒートは、緩慢なセクションが多い中、スタートからムラノヴィッチがマネーターンを連発して、元世界チャンピオンらしい試合運びでリード。

 

ここまで自信に溢れたライディングを見せていた松田だったが、セミファイナルではリズムが合わずにスコアリング・ウェイブをつかめずに苦戦する。

 

最後はムラノヴィッチがバックハンドのビッグハックで7.50をスコア。最終的に松田はニード10ポイントと大差をつけられて惜しくも敗退となった。

 

セミファイナルまで勝ち進んで3位となった松田詩野 PHOTO: © WSL / Cestari
セミファイナルまで勝ち進んで3位となった松田詩野 PHOTO: © WSL / Cestari

 

今回の南アフリカ・レッグにコーチの河村海沙と挑んだ松田詩野は、ポート・エリザベスで行われたプロジュニアの準優勝から始まり、QS3000にも参戦。そこでは2回戦で敗退するも、気持ちを切り替えてバリートのQS1000イベントに挑んだ

 

そして、南アフリカ最後のイベントで3位入賞を果たした松田。この南アフリカでの経験は彼女を大きく成長させたことは間違いなく、それを感じさせる堂々としたパフォーマンスに高得点が与えられていた。今シーズンの松田詩野の更なる活躍に期待したい。

 

男子はカノアがラウンドアップ。

 

ラウンドアップを決めた五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Cestari
ラウンドアップを決めた五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Cestari

 

早朝の第一ヒートとなったH21に登場した五十嵐カノアは、バスコ・リベイロ、マルコ・ジョージ、アディン・マセンキャンプと対戦。そのヒートはリベイロがビッグセットをキャッチし、エクセレントの8.33をスコアしてスタート。続けてバックアップを5.77としてヒートを完全にコントロールする。

 

カノアは5.33をスコアするも3位で後半戦へ。終盤アンダープライオリティでセットを掴んだカノアは、クリティカルなセクションでエア気味のビッグターンを決めて7.00をスコアして2位に浮上。手始めの初戦ラウンドをそのまま逃げ切りラウンドアップを決めた。

 

コナー・オリアリーPHOTO: © WSL / Cestari
コナー・オリアリーPHOTO: © WSL / Cestari

 

 H22の安室丈は、CTサーファーのコナー・オリアリー、ビノ・ロペス、マーク・ラコマーと対戦。ヒートはコナーがバックハンドで先制攻撃。安室はラウンド1の攻めのサーフィンを続け2位のポジションをキープする。どの選手も決め手のライディングがないまま後半戦へ。

 

安室丈 PHOTO: © WSL / Cestari
安室丈 PHOTO: © WSL / Cestari

 

クローズセクションでのワイプアウトが目立つ中、コナーはしっかりとコンプリート。5.67をスコアしてリードを広げていく。2位の安室は僅かにバックアップを塗り替えて3位と僅差ながらポジションをキープ。ヒート終盤に安室は2ターンのコンビネーションで3.67をスコアするも、終了間際にロペスがベストライドを決めて逆転。安室丈は惜しくも3位となりここで敗退となった。

 

新井洋人 PHOTO: © WSL / Cestari
新井洋人 PHOTO: © WSL / Cestari

 

 H23の新井洋人は、ジャドソン・アンドレ、ジョーガン・クズネット、ヒズノメ・ベテーロと対戦。ヒートはじっくりとセットの波を待ったクズネットがフォアハンドで6.17をスコア。ベテーロもバックハンドで5.67を4.33でバックアップしヒートをリードする。

 

4位を強いられた新井は、優先権を持って波を掴むもスコアを伸ばせない。続けてアンダープライオリィーで波を掴んだ新井はブローテールのビッグターンでチャージを見せた。しかしシチュエーションは変わらず、ヒート終盤にエア気味のターンで4.93をスコアして3位に浮上した新井だったが、4位だったクズネットが一気に1位へ。新井は再び4位を強いられて惜しくもここで敗退となった。

 

これで日本人選手は2名のみとなり、ラウンド3で大原洋人はH8 、五十嵐カノアはH12にクレジットされている。

 

 

ネクストコールは日本時間28日14時00分。

 

世界を目指して戦い続ける彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2742/ballito-pro-pres-by-billabong

http://theballitopro.com/