ウィリアン・カルドゾとジョアン・ディフェイがウルワツCTで優勝。ジュリアンがランキングトップへ返り咲く

男女ファイナリスト4名。PHOTO: © WSL / Cestari

ウルワツ、バリ/インドネシア(2018年6月9日土曜日)-ジョアン・ディフェイ(FRA)とウィリアン・カルドゾ(BRA)がワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第3戦「ウルワツCT」で優勝した。

 

ウルワツのラインナップ。WSL / Ed Sloane
ウルワツのラインナップ。WSL / Ed Sloane

 

ファイナル・デイは4~6フィートのコンディションで行われた。今回のイベントはサメ騒動で中断となっていた「マーガレットリバープロ」を完了するために行われたメイクアップ・イベント。

 

 

2018CTルーキーのカルドゾはイベントのフォーム・サーファーであった。そして、巨大なスコアを記録して、二日間のコンペティション・デイにおけるパフォーマンスを支配した。そしてファイナルではワールド・タイトルを争うジュリアン・ウィルソン(AUS)と対戦。

 

 

ウィルソンはファイナルでキープ・ビジーで多くの波を捉えたが、決定的なスコアを出せずに苦しんだ。それに対してカルドゾは、セットの波をピックアップして、パワーサーフィンを披露。15.57のヒート・トータルを叩き出して圧勝した。

 

ウィリアン・カルドゾ(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari
ウィリアン・カルドゾ(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

「心が爆発寸前な感じですよ。」とカルドゾが言った。「クォーターファイナルを勝ち上がった時、最後まで行けるんじゃないかって思い始めていたんです。ファイナルの最後にジュリアン(ウィルソン)が良い波を捕まえるのを見てすごく不安になりましたね。彼にはビッグスコアが必要で、そのスコアでは十分でなかった。この瞬間のために、僕は一生懸命やってきたんです。長年にわたって私を支えてくれた多くの人たちに感謝したいです。ありがとう。」

 

優勝したカルドゾ WSL / Ed Sloane
優勝したカルドゾ WSL / Ed Sloane

 

カルドゾは2015年にCTの怪我人のリプレイスメントとして戦ったが、32才の今シーズン、長いクオリファイング・シリーズ・キャンペーンを乗り越えて、ルーキーとしてツアーに参加している。今回の優勝でカルドゾは、ジープリーダボード16位から5位までジャンプアップした。

 

「今日は最善を尽くさなければならなかった。まだ勝ったことが信じられません!」と、カルドゾは付け加えた。「今日、僕は、ジュリアン・ウィルソン、マイキー・ライト、フィリーペ・トレードという本当に素晴らしいサーファー達を倒しました。これは自分の人生にとって最高の一日です。この瞬間をずっと待っていたんです。」

 

今回のイベントが終了して、ランキングのベスト5のうち、トップのジュリアン以外全員がブラジリアンという状況。恐るべしブラジリアン・ストーム。

 

 

 

 

女子では、ディフェイと今シーズン安定した強さを見せているタティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)がファイナルで対戦。35分のヒートはウエストン-ウェッブがコントロール。しかしスコアを出せずにいたディフェイが、終了間際にセットを掴んで逆転勝利を決めた。

 

優勝したジョアン・ディフェイ(FRA)WSL / Ed Sloane
優勝したジョアン・ディフェイ(FRA)WSL / Ed Sloane

 

ディフェイにとって優勝は2016年のフィジープロ以来。彼女のキャリアの3度目のCT勝利で、ジープリーダーボードの5位にジャンプアップした。

 

「もう本当に信じられないです」と、ディフェイは言った。「ツアーに参加している皆はとても素晴らしいサーフィンをしていて、勝利に値する人ばかり。でも、今日はそれが私の番だったことをうれしく思います。自分のパートナーがボードキャリーとして海の中にいてくれて、勝利を共有できたことは特別なことでした。プロのアスリートとして浮き沈みを経験し、この勝利の瞬間を彼と分かち合うことが出来たことは信じられない気持ちです。」

 

「私にとっては不思議な年でした」と、ディフェイは続けた。「思うような結果を得られていたかったけど、自分は良いサーフィンが出来ているように感じていたんです。バリのパーフェクトな波で優勝できたなんて夢のような話です。

 

2位となったタティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari
2位となったタティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

タティアナ(ウエストン-ウェッブ)は、今日の波で素晴らしいサーフィンをしていた。だから彼女のすべての波が8-ポイント-ライドになると思っていたんです。僅差の戦いになって、最後に乗った自分の波で勝負が決まるとわかっていました。良い波でしたが途中にバンプがあって、何度かターンでよろけましたが、なんとか堪えて逆転できて本当にラッキーでした。」

 

ジュリアン・ウィルソン(AUS)WSL / Ed Sloane
ジュリアン・ウィルソン(AUS)は2位となり、再びジープ・リーダーボードでトップへ。悲願の世界タイトル獲得へ向けて走り続ける。WSL / Ed Sloane
フィリーペ・トレード(BRA)は、クォーターファイナルで敗れるもランキング2位へ。WSL / Ed Sloane
フィリーペ・トレード(BRA)は、クォーターファイナルで敗れるもランキング2位をキープ。WSL / Ed Sloane
今回のセミファイナルまで勝ち上がったマイキー・ライト(AUS)派、ついにランキングは7位へ。WSL / Ed Sloane
今回のセミファイナルまで勝ち上がったマイキー・ライト(AUS)はついにランキング7位へ。WSL / Ed Sloane

 

次回のWSL CTは「コロナ・オープンJ-ベイ」。メンズは2018年7月2日から、そして、ウイメンズは2018年7月6日からスタート予定。

 

 

ウルワツCTメンズ最終結果:
優勝-ウィリアン・カルドゾ(BRA)15.57
2位-ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.43
 

ウルワツCTウイメンズのファイナル結果:
優勝-ジョアン・ディフェイ(FRA)13.13
2位-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)12.67
 

ウルワツCTメンズ・セミファイナル結果:
SF1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.83 def.コロへ・アンディーノ(USA)14.53
SF2:ウィリアン・カルドゾ(BRA)13.77 def.マイキー・ライト(AUS)13.16
 

ウルワツCTウイメンズ・セミファイナル結果:
SF1:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)14.50 def.ステファニー・ギルモア(AUS)2.50
SF2:ジョアン・ディフェイ(FRA)13.77 def.タイラー・ライト(AUS)13.73
 

ウルワツCTメンズ・クォーターファイナル結果:
QF 1:コロへ・アンディーノ(USA)14.33 def.コナー・コフィン(USA)11.83
QF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.20 def.ジョーディ・スミス(ZAF)15.50
QF 3:マイキー・ライト(AUS)11.13 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)10.90
QF 4:ウィリアン・カルドゾ(BRA)14.24 def.フィリーペ・トレード(BRA)11.67
 

ウルワツCTウイメンズ・クォーターファイナル結果:
QF1:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)13.10 def.カリッサ・ムーア(HAW)12.66
QF2:ステファニー・ギルモア(AUS)11.83 def.ブロンテ・マコーレー(AUS)7.64
QF3:ジョアン・ディフェイ(FRA)13.00 def.ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)6.97
QF4:タイラー・ライト(AUS)10.50 def.レイキー・ピーターソン(USA)9.84
 

ウルワツCTメンズ:ラウンド4
ヒート1:コロへ・アンディーノ(USA)9.34 def.ジョーディ・スミス(ZAF)9.10、オーウェン・ライト(AUS)8.47
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.13 def.コナー・コフィン(USA)13.04、マイケル・ロドリゲス(BRA)11.50
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.07 def.ウィリアン・カルドゾ(BRA)14.66、コナー・オリアリー(AUS)14.63
ヒート4:フィリーペ・トレード(BRA)10.50 def.マイキー・ライト(AUS)8.83、ジョアン・ドゥルー(FRA)7.44
 

ウルワツCTメンズ・ラウンド3結果:
ヒート10:フィリーペ・トレード(BRA)12.54 def.ヤゴ・ドラ(BRA)11.83
ヒート11:ジョアン・ドゥルー(FRA)12.67 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)11.70
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対マイキー・ライト(AUS)
*(フローレンスが怪我で棄権したたため不戦勝)

 

 
メンズ・ジープ・リーダーボード(ウルワツCT後)
1-ジュリアン・ウィルソン(AUS)27,215pt
2-フィリーペ・トレード(BRA)25,900pt
3-イタロ・フェレイラ(BRA)24,995pt
4-ガブリエル・メディーナ(BRA)20,990pt
5-ウィリアン・カルドゾ(BRA)19,740pt
 

ウイメンズ・ジープ・リーダーボード(ウルワツCT後)
1-レイキー・ピーターソン(USA)35,630pt
2-ステファニー・ギルモア(AUS)35,575pt
3-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)29,160pt
4-タイラー・ライト(AUS)24,800pt
5-ジョアン・ディフェイ(FRA)22,305pt