日本の黒川日菜子、橋本恋、松田詩野が準決勝進出。男女共4強決定。ICHINOMIYA CHIBA OPEN5日目

アレックス・リベイロ(BRA)

2018年5月25日(金)【取材、撮影:山本貞彦】千葉県一宮市 5/21-27 WSL Men’sQS6000「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN Powered Gravity Channel 」大会5日目。

今日の会場の波はムネでサイズダウン。風はクロスオフで次第に強くなる。なので、板が降りて行かないから、演技も難しい。今日は女子のラウンド2からスタート。男子クオーターファイナル、女子クオーターファイナルまで消化して終了。

カレール・ポプキ(PYF)
カレール・ポプキ(PYF)

昨年のディフェンディング・イベント・チャンピオンである川合美乃里(JPN)をクオーターで破る番狂わせを引き起こしたタヒチのカレール・ポプキ(PYF)。

 

「この場所は初めてです。ここまで勝ち上がれて嬉しいです。」と、ポプキは言った。彼女は2016年の田原の試合で優勝したこともある選手。「自分のベストなサーフィンをしたいですね。タヒチにも同じようなビーチブレイクはあるので準備は出来ています。」

alex robeiro-8701

絶好調のアレホ・ムニーツ(BRA)を破ってセミファイナルへ勝ち上がったアレックス・リベイロ(BRA)。現在QSランキング21位だが、このイベントで優勝すればランキング2位へとジャンプアップするチャンスを持っている。

noe mar mcgonagle-8231

コスタリカのノエ・マー・マクゴナグル(CRI)は、持ち前のパワー・サーフィンでタイトなクォーターファイナル・ヒートで絶好調のマルコ・フェルナンデス(BRA)を下してセミファイナル進出。初のメジャーQS勝利も目前だ。

seth moniz-7554セス・モーニツ
これそ王道。作戦大成功。会場右で2本揃えて、左へ移動。残り15分からジャドソンに張り付きプレッシャーをかける。ジャドソンは何もできず、そのままタイムアップ。見事、セミに進出。

alejo muniz-8726 alejo muniz-8990アレホ・ムーニツ
QFで敗退となるものの、昨年の怪我からの復帰。今は全てに感謝と公言。目標は大きなことを言わず、一つ一つの目の前のヒートに集中することを心がける。それが今の結果につながっている。

minori kawai izuki-732720 minori kawai-5487川合美乃里
R-2では見事な逆転劇で勝負強さを見せた。しかし、QFのマンオンマンでは、後手後手。波のチョイスがうまくいかず、らしからぬ試合運びで敗退となった。

minami nonaka-9647野中美波
作戦通り、左でまとめて右へ。切れ味良いリップでR-2は脇田を抑えQFへ。QFでもリードを保ち、このままラウンドアップかと思われたが逆転で敗退。時折、トップで板を切り返す時、テールで回す癖がある。これが治れば、もっと上を狙えるはず。

hinako kurokawa-732724黒川日菜子
QFでの作戦は右のライト狙い。しかし、セットはなかなか入らず、野中にリードを常に許す。待って待ったセットでの演技はなんと9.00ポイントのエクセレントで逆転。

昨年のイベントでも2位の実績を持つ日菜子
昨年のイベントでも2位の実績を持つ日菜子

サーフィンのスキルが上がったことだけでなく、黒川の強さは待つことができること。それは自分を信じる力があるからこそ。強くなったなー。

ジャパンチームのコーチ、ウェイドとヒート後に話すマヒナ
ジャパンチームのコーチ、ウェイドとヒート後に話すマヒナ

mahina maeda-0050前田マヒナ
QFでは松田詩野との対決。パワフルの差はマヒナに軍配。ただ、波が波だったので、ワンターンでも少しトリミング入れていた。これが松田との微妙な差。最後の最後で僅差で敗退となった。

コーチの河村海沙と大逆転の喜びを分かち合う詩野
コーチの河村海沙と大逆転の喜びを分かち合う詩野

shino matsuda-0332

松田詩野
精神的にも強くなったか。自分の今、できることを出し切った。これができるとできないでは大きな違い。このヒートは自信になったね。次もガンバ!

julie nishimoto-9731西元ジュリ
サーフィン、作戦は良かったのに、優先権の使い方を間違った!?波が悪いと判断して、橋本に行かせたのだろうけど。この波でなんと7.17ポイント出された。ここからリズムが崩れた。これも経験。次につなげましょう。

ren hashimoto-6336橋本恋
ワイプアウトは気になるとこだが、それもこれもリズム良く乗ることを優先しているからか。流れをつかめば、負けはないという戦法。見事でした。

wsl-7326学校の課外授業でサーフィン大会観戦。これもオリンピック効果。

 

明日のファーストコールは8:00AM。

 

http://www.worldsurfleague.jp/2018/icopen/live-jp.php

 

一宮千葉オープン・メンズQS 6,000セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:セス・モニーツ(HAW)対ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)
SF 2:ライアン・カリナン(AUS)対アレックス・リベイロ(BRA)


一宮千葉オープン・メンズQS 6,000クォーターファイナル結果:
QF 1:セス・モニーツ(HAW)15.17 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)11.17
QF 2:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)13.17 def.マルコ・フェルナンデス(BRA)10.47
QF 3:ライアン・カリナン(AUS)14.40 def.チャーリー・マーティン(FRA)11.90
QF 4:アレックス・リベイロ(BRA)12.90 def.アレホ・ムニーツ(BRA)11.07

 

アップカミング一宮千葉オープン・ウイメンズQS 1,000セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:カレール・ポプキ(PYF)対 黒川日菜子(JPN)
SF 2:橋本
(JPN)対 松田詩野(JPN)

一宮千葉オープン・ウイメンズのQS 1,000クォーターファイナル結果:
QF 1:カレール・ポプキ(PYF)12.70 def.
川合美乃里(JPN)9.03
QF 2:黒川日菜子(JPN)15.73 def.野中美波(JPN)10.00
QF 3:
橋本恋(JPN)14.10 def.西元ジュリ(JPN)11.00
QF 4:
松田詩野(JPN)13.90 def.前田マヒナ(JPN)13.60