村上舜は17位。セス・モニーツ(HAW)が満点ライド! 中塩佳那が女子最高得点。男子8強決定。

QS No.1アレホ・ムニーツ(BRA)

2018年5月24日(木)【取材、撮影:山本貞彦】千葉県一宮市 5/21-27 WSL Men’sQS6000「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN Powered Gravity Channel 」大会4日目。

 

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朝の小雨から晴れへ。今日は男子R-4、R-5の後、女子のR-1を行なった。波はカタからアタマ、風はサイドオフ。長潮であまり潮が動かないコンディション。ワイドでダンパーながら、選べば決められる波もある。

 

seth moniz-732601スポンサーのINVALANCE様から。大会期間中で10ポイントを出した選手に賞金50万円。男子、女子とも10ポイント出したら獲得する権利あり。複数の場合は頭割りとなる。今回はセス・モニーツの特大エアーに10ポイントがでて候補の一番に。

 

セスの応援団
セスの応援団 レイノス・ヘイズコーチ、ジョシュ・モーニスら。


今日はサイズはあるものの、ワイドで難しいコンディション。でも、外人選手はこれを逆手に取って攻めた。爆発的な破壊力。エアーも自在に絡める。パワーとスピードは圧巻。

 

セス・モニーツ
セス・モニーツ

 

セス・モニーツ(HAW)は、R4でイベント初のパーフェクト10をスコア。バックアップもエクセレントを揃え、18.00というイベント最高得点をたたき出した。さらにR5ではフラビオ・ナカジマ(BRA)を下して、クォーターファイナル進出を果たした。

 

「自分がやろうと思うことができるのも、すべてコンディション次第でした。あのエアを成功できて最高です。」と、モニーツは言った。「この風はエアにパーフェクトだったので、 僕はターンを入れて、それから多分フィニッシュにエア・リバースだろうと見ていました。」

 

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ジャドソン・アンドレ

ブラジリアン・ストーム

ラウンド5のマンオンマンでは、ブラジリアンのジャドソン・アンドレ(BRA)とミゲル・プポ(BRA)が潰し合い。9.00 8.00という驚愕のエクセレントで17.00というヒートトータルを叩き出したジャドソンがクオーター進出。マルコ・フェルナンデス(BRA)とティアゴ・カマラオ(BRA)のヒートでも、フェルナンデスが17.10のヒートスコアで圧勝。

アレックス・リベイロ(BRA)
アレックス・リベイロ(BRA)

そのほかにQS No.1アレホ・ムニーツ(BRA)、アレックス・リベイロ(BRA)がクォーターファイナル進出。マテウス・ハーディ(BRA)は惜しくもラウンド5で敗退となった。

 

ライアン・カリナン(AUS)はQFでチャーリー・マーティン(FRA)と対戦する
ライアン・カリナン(AUS)はQFでチャーリー・マーティン(FRA)と対戦する

日本人選手結果。
唯一残った村上舜は残念ながらここで敗退。

shun murakami-1833 shun murakami-1904村上舜
波は早いが、一人会場右でポジショニング。タイミングは悪くなかったが、ワイプアウト。それでも立て直して5.70ポイント。左に移動して見栄えの張る波を探す。素早いリエントリーで5.97ポイントで2位へ。しかし、ハイスコアを持っているチャーリー・マーティンが波を待って、待っての演技。ここで決められて逆転負け。悔しい結果となった。でも、舜の爆発的な閃きの演技は評価に値する。

minori kawai-3214川合美乃里
風邪を引いて体調悪し。H-1で正直「緊張した」と。でも、一度演技すれば、立て直しも自在。キメることができるのは練習の成果。あとは自己管理だな。

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田中英義と野中美波

minami nonaka-3611野中美波
地元でもあり、たくさんの応援団が来ていた。それがプレッシャーだったのか、出だしは全く動かず地蔵。試合中盤から後半で、やっとエンジンがかかってグッドスコア。結果1位でラウンドアップ!

reika noro yuki-2859 reika noro-3495野呂玲花
つのだ塾に志願しての2戦目。バックハンドが決まってリード。それでもヒート中は不安な顔。大丈夫。自信持ってやれば良いんだよ。

hinako kurokawa-3805黒川日菜子
上手くなっている。攻め方は男子並み。ワイプアウトもあるけれど、これが決まればエクセレントは間違いない。

sara wakita-3908脇田紗良
身体が小さいながら、サーフィンはパワフル。あとはスピードを自在に操ることができれば、もっと攻撃的な演技ができるはず。

mahina maeda-4112前田マヒナ
場数を踏んでいるからか、余裕がある。波、相手選手の順位を頭に入れながらの演技。これは見習おう。

amuro tsuzuki-4432都筑有夢路
「一本目の波の選択を間違えてしまって。もっと技の入れられる波を掴んで、気持ちを落ち着かせてヒートを進めたかったです」と都筑有夢路がコメント。

shino matsuda-4371松田詩野
昨年と大きな違い。試合での攻め方がアグレッシブ。まだ、不安定なとこもあるけれど、これはイイね。進化するには、今を壊さないとダメだから。

julie nishimoto-4615西元ジュリ
海外経験が染み付いていることもあり、吸収力はハンパない。常に新しいことに挑戦する姿勢は見習うに値する。

kana nakashio-4951中塩佳那
上手いね。ボードコントロールは素晴らしい。身体がまだ小さいからか、波のミドルでの演技だけど。これが縦に攻めることができるようになったら、ヤバイかも。これからが楽しみだ。

miho ihara-4816庵原美穂
いぶし銀。波乗り、試合をわかっている。ヤングパワーにはない経験値。スキルと合わせて、これは武器になる。

外国人選手顔負けのパワーサーフィンを見せた加藤里奈
外国人選手顔負けのパワーサーフィンを見せた加藤里菜

 

minori kawai-5482「波は凄くファン・ウェイブで自分のリズムでやれて楽しいヒートでした。良い波に乗れていたんですが、波に対して、ちゃんとした自分のライディングが出来ていなかった。一番良い波に乗っていたので、もう少しスコアを出せたのにと思いました。自分のコーチのアドバイスを聞いて、右側へ移動して、よりパンチのきいた波が掴めました」と、昨年のディフェンディング・チャンピオンである川合美乃里が言った。

shun izuki teppei-5477

今回、村上舜のコーチを務めた田中樹コーチは、「舜は今回調子良かっただけにもったいなかった。先行逃げ切りのスタイルが勝率としては良いんで、舜も気持ちを楽にする部分で右の波が乗りたいと言っていたんで、じゃあ、それで行こうということになりました。最初なかなか拾えなくて、そのあともワイプアウトもして、それを最後まで引きずってしまったという感じですかね。」

村上舜は昨年と同じ17位
村上舜は昨年と同じ17位

 

 終盤、舜が優先権を持つ中でチャーリーに行かせたことに関しては「あのスコアは相手が逆転できるスコアだったので、相手を止めるというよりは、自分が7点台を出す時間帯だった。チャーリー・マーティンを上回るスコアを出せなかったのが後手に回ってしまった原因ですね。」とコメントした。

 

明日のファーストコールは8:00AM。

 

http://www.worldsurfleague.jp/2018/icopen/live-jp.php

 

一宮千葉オープン・メンズQS 6,000クォーターファイナル・マッチアップ:
ヒート1:ジャドソン・アンドレ(BRA)対セス・モニーツ(HAW)
ヒート2:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)対マルコ・フェルナンデス(BRA)
ヒート3:チャーリー・マーティン(FRA)対ライアン・カリナン(AUS)
ヒート4:アレホ・ムニーツ(BRA)対アレックス・リベイロ(BRA)