カノア五十嵐がポルトガルで開催されたQS3000で今季初優勝。Pro Santa Cruz pres. by Oakley大会最終日

今季初優勝を決めたカノア五十嵐 WSL / Damien Poullenot

現地時間2018年4月28日土曜日、ポルトガルのサンタ・クルスにおいて開催中のWSL-QS3000「Pro Santa Cruz pres. by Oakley 」は大会最終日。波は持ち直し3-5フィートのコンディションでラウンド6からスタート。ファイナルまで勝ち上がったカノア五十嵐が、スペインのアリツ・アランブルを下して、今シーズン初優勝を決めた。

 

Pro Santa Cruz 2018 Highlights: Kanoa Igarashi Crowned on Epic Finals Day

カノア五十嵐 WSL / Damien Poullenot
カノア五十嵐 WSL / Damien Poullenot

 

ワールドツアー・サーファーのカノア五十嵐は、ラウンド6のH3でイーサン・オズボーン、ビクター・ベルナルド、リューイル・フェリペと対戦。スロースタートのヒートの中でカノア五十嵐は、バックハンドで3.00と3.43をスコア。

 

それに対するビクター・ベルナルドは5.23をスコアしてトップへ。カノアは3位で後半戦へ。さらにバックアップを上げてリードを広げるベルナルド。残り時間5分を切りニード3.02と追い込まれたカノア。終了間際に4.50をスコアして逆転2位でラウンドアップを決めた。

 

 

レオとカノア WSL / Damien Poullenot
レオとカノア WSL / Damien Poullenot

クオーターファイナルでは、ライアン・キャリナンにヒート後半までリードされるも、残り時間10分でエアリバース崩れを見事リカバリーして、7.00をスコア。土壇場の大逆転でセミファイナル進出。

カノア五十嵐 WSL / Damien Poullenot
カノア五十嵐 WSL / Damien Poullenot

セミファイナルでは、ビクター・ベルナルドと対戦。ラウンドを重ねるごとに調子を上げていくカノア五十嵐は、じっくりと波を待ってファーストウェイブで、フォアハンドのお手本のようなコンビネーションサーフィンを披露。エクセレントの8.50をスコア。ヒートをリード。続けてアンダープライオリティでセカンド・ウェイブを掴んカノアは、バックアップの5.07をスコア。完全なワンサイドゲームでベルナルドをコンボで下して、ファイナル進出を決めた。

 

kanoa.Aritz

自分の ペースをコントロールするかのように、ラウンドを追うごとにサーフィンのレベルをあげて行ったカノア五十嵐。スペインのアリツ・アランブルとのファイナルでは、スローな展開となったが、セミファイナルの勢いそのままに、対戦相手とは全く違う次元のサーフィンを披露し、7.83をスコア。バックアップも6.00をスコア。そのままリードを続けて今シーズン初優勝を手に入れた。

 

「天気が悪くなるのが分かっていたので、嵐が来る前に波を掴みたいと思っていました。」と、五十嵐は言った。「あの2本の波を掴んで優勝できて最高に嬉しいです。ポルトガルが大好きなので、この瞬間をすべての友人と分かち合うことが出来て素晴らしいです」

 

今シーズンのチャンピオンシップ・ツアーでは、スロースタートで現在24位のカノア五十嵐だが、今回の勝利で残りのシーズンに向けて士気を高めていくだろう。

 

「次のファウンダーズ・カップのためにカリフォルニアに戻るので、とても楽しみです。」とイガラシは続けた。「チームワールドで日本を代表して出場するので、本当に面白いコンテストになると思います。うまくいけば、この勝利で少し勢いに乗れるかもしれないですね。」

 

 

 

カノア五十嵐が日本代表で出場する、現地時間5月4日から6日まで、レモー(カリフォルニア)にある世界的に有名なサーフ・ランチで開催される初のパブリック・イベント「ファウンダーズ カップ・オブ・サーフィン presented by Michelob ULTRA Pure Gold.」は、オリンピックを意識した世界最高峰のサーファーによる、5大陸対抗となる男女混合チームの特別イベントとなる。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2694/pro-santa-cruz-2018-pres-by-oakley