黒川日菜子がひとりR3進出するも日本女子、惨敗。オーストラリア・ニューカッスルで開催中のQS6000

タイラー・ライト  © WSL / Tom Bennett

メレウェザー、NSW/AUS(2018年2月22日木曜日)WSLメンズQS6000「バートン・オートモーティブ・メンズ・プロ」とウイメンズQS6000「グランドスタンド・スポーツ・クリニック・ウイメンズ・プロ」は大会4日目。

 

本日は3~4フィートのコンディションで女子のみが行われ、ラウンド3のヒート10まで終了した。

 

 

女子のラウンド3からは多くのCT選手を含むトップシード選手が登場し、2度のワールド・チャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)が、圧倒的なパフォーマンスを披露。

タイラー・ライト  © WSL / Tom Bennett
タイラー・ライト  © WSL / Tom Bennett

今週末に行われた、クラブ対抗戦である「オーストラリアン・ボードライダーズ・バトル」でカルバーラ・ボードライダーズ・クラブに勝利をもたらしたライトは、今日のメレウェザー・ビーチのパンチのきいたライトハンド・ウェイブでも彼女のトレードマークであるパワフル・スタイルでサーフ。昨シーズンの怪我は全く感じさせないパフォーマンスで、3連続ワールド・タイトルを目指す。

 

「ノーマル・ヒートで今年初めてのパドルアウトは、本当に気分が良いですね。」と、ライトは言った。

 

「どんな怪我であったにせよ過去の事。いまは絶好調です。子供の頃に出場して以来、このイベントには参加しませんでした。だから久しぶりに出場できて嬉しいです。ニューカッスルを楽しんでいます。今年は本当に気合が入っています。どんなシーズンになるか楽しみですね。」

 

サンシャイン・コースト・サーファーのキーリー・アンドリュー(AUS)は、 © WSL / Tom Bennett
2017CTの第11位サンシャイン・コースト・サーファーのキーリー・アンドリュー(AUS) © WSL / Tom Bennett
チャンピオンシップ・ツアー・ルーキーであるフロリダのキャロライン・マーク(USA)もラウンドアップ
チャンピオンシップ・ツアー・ルーキーであるフロリダのキャロライン・マーク(USA)もラウンドアップ
パワフルなハワイアン・サーファー・タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)はヒートトータル11.27でラウンドアップ
パワフルなハワイアン・サーファー・タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)はヒートトータル11.27でラウンドアップ

 

多くの日本人選手が出場している今大会。女子ラウンド1では松田詩野、西元エミリー、都筑有夢路、田代凪沙が敗退する中、ラウンド2から出場の黒川日菜子はH3に登場。

 

黒川はヒート終盤に3位と追い込まれていたが、優先権を上手く使い、手に入れたセットのレフトブレイクで、素晴らしいバックハンドでチャージ。5.43をスコアして逆転に成功。2位でラウンドアップを果たした。

 

 

 H7にはカノア同様ハワイリージョンから日本へリージョンを移し、注目の前田マヒナが登場。ファーストウェイブから身体能力の高さを感じさせるフォアハンドで7.33という高得点でヒートを開始する。しかし残り10分を切って、ようやくセカンドウェイブを掴んだ前田。バックアップ3.80をスコアするも3位でまさかの敗退となった。

 

今回のニューカッスルでは、前回のQS6000で9位となった川合美乃里と大村奈央の活躍に期待がかかったが、大村はヒート後半にチャージを繰り返し、5.93をスコアするも、そこからスコアを伸ばせず敗退。

 

川合はヒート前半に波をつかめず、後半にバックハンドで5.67をスコアするも、優先権を持って逆転できる波を待ち続けたがタイムアップで敗退。橋本恋もここで敗退となった。

 

続けて行われた女子のラウンド3では、多くのCT選手を含むトップシードが登場。ヒート4では、日本人で唯一ラウンド3へ勝ち上がった黒川日菜子が、CTサーファーのタティアナ・ウエストン・ウェッブら強豪と対戦。

 

黒川はじっくりと波を選び、バックハンドで5.13をスコアするもそこまで。惜しくも3位で敗退。残念ながら日本女子はラウンド3で全員が姿を消す結果となった。

 

 

明日、男子ラウンド3が行われれば、H1に大原洋人、H9 カノア五十嵐、H11稲葉玲王がクレジット。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2617/burton-automotive-pro