写真、リポート:山本貞彦 カイアマ、NSW/AUS(2018年1月7日日曜日)アンダー18のWSLジュニア世界チャンピオン決定戦である「2017WSLジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」は大会3日目。大会会場のボンボビーチは今日も晴れ。波予想では上がるはずだったが、2-3ft。風はオフの微風。朝一が引きいっぱいで波数は少ない。
今日は男子のR-2からスタート。上げ込みになり、一度、オンホールド。3:45PMに再開して、H-10まで行い、2ヒートを残して今日は終了。
ここまでのイベントで最もヘビーな組合せとなったヒートで、オーストラリア/オセアニア2017ジュニアQSチャンピオンのリーフ・ヘーゼルウッド(AUS)は、親友でルームメートのオーシャン・マセード(HAW)と対戦。二人は巨大なエア・リバースとジャイアント・スナップで互角の戦いを演じた。
最終的に僅差で敗れたヘーゼルウッドの15.90というヒート・トータルをスコアは、今日の2番目の高得点で、他のヒートで彼が戦っていたらラウンドアップしていたことは間違いなくアンラッキーだったというしかない。
本日の結果は、上山キアヌ久里朱、西優司はラウンドアップでラウンド3進出。小笠原由織はここで敗退。今大会は25位という結果で終了となった。
波数が少ないこともあり、先攻でどんどん乗る作戦。相手の出した点を確認しつつ、攻め方、演技も変えていく。ヒートの中で瞬時に判断して、攻撃に転じること。
相手のミスにも助けられたが、今、できることを全てやった。グッドジョブ!キアヌ。
日本の西優司(JPN)は、ラウンド2のヒート5でフランスのマルコ・ミニョ(FRA)と対戦。西は、バックハンドを爆発させ、15.00のソリッドなヒート・トータルを記録して、ラウンド3に勝ち上がった。
「それは本当に激しいヒートでした」と、西は言った。「マルコは多くの波を掴んでいて、僕が同じ様にしなければならないか悩んでいました。でも幸運にも、波を待ったことが良い結果をもたらして、今日のよりビッグな波をスコアできたんです。オーストラリアで最高の時間を過ごしているので、このまま勝ち続けたいです。」
西優司。
レフトの波狙い。優司の普段のサーフィンができれば問題ない。言った通りの有言実行。R-1の3位が嘘のようで、リラックスもしていたし、波も見えていた。油断せず、このままの調子で頑張って欲しい。
小笠原由織。
由織のヒート。不運だったのはさらに波数が減ったこと。でも、だからこそのチャンスでもあった。
由織のミスは優先権を持ちながら、相手に行かせたこと。先行されてからの戦い方にもミスがあった。自分が何点必要か。何点で逆転か。それだけに集中していた。
しかし、田中樹コーチは言う。「もし、自分が逆転できない波と判断して行かせたのなら、それは間違いだ。少しでも今の点差を埋めることが必要。逆転できなくても行くべきだった。
そうすれば、最後の逆転のポイントももっと下がって、僅差での勝負となったはずだ。」
試合は波もそうだが、相手との戦い。自分の演技だけで勝負するのではなく、常に相手との点差も考える。ここを忘れてはいけない。自分の実力を知ると同時に、何が足りないのかを学ぶことができたはずだ。頑張れ!由織!
2017年のオーストラリア/オセアニア・ジュニア・クオリファイング・シリーズ(JQS)で結果を残せなかった和井田理央 (IND) は、 クオリファイング・シリーズ(QS)へフォーカスをシフト。その結果、96位までランキングを上げて、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップのワイルドカードを与えられた。
和井田は、試合直前まで高台の選手ブースにいて、最後までうねりの入り方をチェック。乗る波を見極めた和井田は目覚しいバックサイド・スナップとクリティカル・エア・リバースを披露。14.57のヒート・トータルでラウンドアップを決めた。
「2017年の初めは、かなりジュニアに集中していたんですが、ベストな結果を残せませんでした」と、和井田は言った。「それでQSで良い十分なスポットに入ることができれば、WJCに出場できるかもしれないと思ったんです 。幸いにも上手く上位に入れたので、今回のWJCは楽しんでサーフィンしたいと思います。」
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mjun/1755/jeep-world-junior-championship
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wjun/1756/jeep-world-junior-championship-womens
2017WSLジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・ラウンド2結果:
ヒート1:フィン・マギル(HAW)10.63 def.カウイ・ヴァスト(FRA)10.37
ヒート2:和井田理央(IDN)14.57 def.ジョニー・ゲレロ・ヤウリ(PER)11.83
ヒート3:オーシャン・マセード(HAW)16.40 def.リーフ・ヘーゼルウッド(AUS)15.90
ヒート4:上山キアヌ久里朱(JPN)11.53 def.ジョン・メル(USA)10.03
ヒート5:西優司(JPN)15.00 def.マルコ・ミニョ(FRA)12.40
ヒート6:ジョアン・チアンカ(BRA)14.10 def.テオ・ジュリエット(FRA)13.27
ヒート7:コール・ハウシュマンド(USA)12.27 def.小笠原由織(JPN)10.57
ヒート8:ジョシー・フォークナー(ZAF)10.90 def.マックス・エルキントン(ZAF)9.03
ヒート9:タイラー・ガンター(USA)12.90 def.イーライ・ハンネマン(HAW)8.50
ヒート10:ライランド・ルーベンス(USA)13.60 def.フォード・ヴァン・ヤールスフェルト(ZAF)5.70
残っているメンズ・ラウンド2ヒート
ヒート11:マイキー・マクドナー(AUS)対ルーカス・ライス(AUS)
ヒート12:アディン・マセンキャンプ(ZAF)対テ・ケフケフ・バトラー(NZL)