ケリー復活。ジョンジョン、ジョーディは1位でR3。ジュリアン、ガブはR2へ。カノア五十嵐もR2へ。

PHOTO: © WSL / Poullenot

バンザイ・パイプライン、オアフ、ハワイ/USA(2017年12月11日月曜日)2017WSLチャンピオンシップ・ツアーの最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」が、バックドアがメインのソリッドな8-10+フィートのコンディションでスタート。

 

 

この最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」までもつれ込んだ、ワールドタイトル争い。この時点でトップを走るジョン・ジョン・フローレンス、ガブリエル・メディーナ、ジョーディ・スミス、ジュリアン・ウィルソンといった4名のサーファーによる戦いとなっており、このレースは非常に僅差である。

 

ワールドタイトル・レースのシナリオ

1. ジョン・ジョンがビラボン・パイプ・マスターズのファイナル進出を果たせば、2017年の世界タイトル獲得。
2. ガブリエル・メディーナがパイプで優勝し、ジョン・ジョンが3位以下であれば、メディーナが世界タイトル獲得。
3.フローレンスが9位以下ならば、メディーナは2位、 ジョーディ・スミスは優勝すれば世界タイトル獲得。
4. フローレンスが13位または25位ならば、メディーナは5位、スミスは2位、ウィルソンは優勝が必要となる。

 

 

そんな中で、ワールドタイトル争いの4人がラウンド1に登場。ジョン・ジョン・フローレンス、ジョーディ・スミスは1位でラウンド3へ勝ち上がり。一方でジュリアン・ウィルソンはインタフェアを侵し2位、ガブリエル・メディーナは後半巻き返すも3位でラウンド2を強いられた。

 

WSL/sherman
WSL/sherman

ビーチに集まったギャラリーの大声援に応えるかのように、フローレンスはワールド・タイトル・キャンペーンを素晴らしいスタートを切り、ソリッドな13.50をスコアして1位でラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

イベントに参加した子供の頃のような感じで誰もいないパイプでサーフしていました。」と、フローレンスは言った。

 

「この波がバレルになるかなって感じで、たくさん乗っていました。このような感じのコンディションは好きなんですよ。ピークがあちこちにあって変化するんです。ランダムに手当たり次第にクレージーな波を掴めるので、凄く楽しくて面白いんです。ビーチでの応援が凄くて、本当に嬉しいですね。エキサイトしてきます。

 

去年はタイトルが決まって、リラックスしてパイプに挑めたんですが、今年は去年とは大きく違う感じで、少し違った準備が必要なんです。」

 

ケリー・スレーターWSL / Kelly Cestari
ケリー・スレーターWSL / Kelly Cestari

 

11X WSLチャンピオンで7Xビラボン・パイプ・マスターのケリー・スレーター(USA)は今日、コンペティションに復帰。南アフリカのジェフリーズ・ベイで足の甲を骨折した7月以来初めてゼッケンをつけて登場した。

 

 

「足に関しては65パーセントかな。」と、スレーターはコメントした。「僕は長年、明けても暮れてものノンストップで試合だったから、休みを2、3ヵ月もらえて素晴らしい感じだった。復帰できて嬉しいね。でも自分の大好きなものから、しばらく離れられて良かったし、復帰できたことに感謝している。」

 

メディーナ WSL / Damien Poullenot
メディーナ WSL / Damien Poullenot

現在世界ランク2位のガブリエル・メディーナ(BRA)は、惜しくもラウンド3を強いられた。もしも、ラウンド2でメディーナが破れるようなことがあると、レースは少し違った展開となってくる。

Miguel Pupo of Brazil advances directly to Round Three of the 2017 Billabong Pipe Masters after winning Heat 5 of Round One at Pipe, Oahu, Hawaii, USA. Pupo caused an upset in Round One when he defeated World No.2 Gabriel Medina (BRA).
ミゲル・プポ(BRA)

ミゲル・プポ(BRA)は9.93というハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアを数少ないパイプの波でスコア。仲間のメディーナをラウンド2へ追いやった。「僕はギャビー(メディーナ)にタイトルを獲得するために、イベントで勝ち続けて欲しい。しかし、僕は来年の自分のポジションを確保するために、自分の仕事をしなければならなかった。」と、苦渋の戦いだったことを語った。

 

WSLタイトル・ライバルのジョーディ・スミス(ZAF)WSL / Kelly Cestari
WSLタイトル・ライバルのジョーディ・スミス(ZAF)WSL / Kelly Cestari

 

WSLタイトル・ライバルの一人であるジョーディ・スミス(ZAF)は、素晴らしいエクセレントライドをバックドアで決めてラウンドアップ。「それほどプレッシャーとかはない。あの二人(フローレンスとメディーナ)が早く負けたらの話だから。」

 

 

2017WSLチャンピオンシップ・ツアーのファイナル・ストップ「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」は、2017年12月8日 ― 20日まで、ハワイ・オアフ島ノースショアのバンザイパイプラインで開催される。

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2017

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1979/billabong-pipe-masters

http://www.wsljapantour.com/

 

 

Billabong Pipe Masters Round 1 Results:
Heat 1: Jeremy Flores (FRA) 10.17, Jadson Andre (BRA) 6.33, Matt Wilkinson (AUS) 4.67
Heat 2: Josh Kerr (AUS) 12.17, Kanoa Igarashi (USA) 6.10, Owen Wright (AUS) 3.37
Heat 3: Conner Coffin (USA) 10.56, Julian Wilson (AUS) 6.57, Stuart Kennedy (AUS) 1.50
Heat 4: Jordy Smith (ZAF) 16.57, Bede Durbidge (AUS) 11.43, Ethan Ewing (AUS) 3.00
Heat 5: Miguel Pupo (BRA) 14.83, Benji Brand (HAW) 12.64 Gabriel Medina (BRA) 12.43
Heat 6: John John Florence (HAW) 13.50, Dusty Payne (HAW) 6.83, Wiggolly Dantas (BRA) 5.63
Heat 7: Caio Ibelli (BRA) 12.83, Adriano de Souza (BRA) 11.27, Jack Freestone (AUS) 7.04
Heat 8: Kelly Slater (USA) 12.47, Joan Duru (FRA) 11.90, Kolohe Andino (USA) 7.60
Heat 9: Ezekiel Lau (HAW) 10.50, Filipe Toledo (BRA) 2.00, Michel Bourez (PYF) 2.00

Billabong Pipe Masters Remaining Round 1 Match-Ups:
Heat 10: Sebastian Zietz (HAW), Adrian Buchan (AUS), Ian Gouveia (BRA)
Heat 11: Joel Parkinson (AUS), Connor O’Leary (AUS), Leonardo Fioravanti (ITA)
Heat 12: Mick Fanning (AUS), Frederico Morais (PRT), Italo Ferreira (BRA)