ココ・ホーが今季3勝目をあげ、QSランキング2位へジャンプアップ。white buffalo Women’s Pro QS3000最終日

写真、リポート:山本貞彦 千葉県鴨川市マルキポイント(2017年 10月29日、日曜日)WSL女子プロサーフィン3000グレードQSイベント「white buffalo Women’s Pro 3000」は大会最終日。

 

ココ・ホー(HAW)
ココ・ホー(HAW)


会場は朝から雨で、オフショアの強い風が吹く。台風が接近ということで、波はハラムネからカタとサイズアップ。さらに風が強くなって、会場内のテントは全て撤収。
波だけでなく、撮影も不可能なほどの風雨を伴ったストーミーなコンディションとも戦った選手に拍手。

 

ココ・ホー(HAW)
イベントを通して素晴らしいサーフィンを披露してくれたココ・ホー(HAW)

 

今回のイベントは、今年5月に千葉の一宮で行われた男子QS6000と同時開催された女子のQS3000と同等のイベントだが、今シーズンも残り2戦となり、残りのうちの3000イベントということもあって、来季のCTにリクオリファイしたCTサーファーと上位を目指すQSトップランクのサーファーが出場。明らかにパワフルな波でのレベルの高いコンテストとなった。

 

2位となったビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)
QFでは大逆転で勝ち上がり、勢いに乗り2位となったビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)

 

本日は、クオーターファイナルからスタート。QF1はココ・ホー(HAW)対ホリー・ウォン(AUS)、QF2はディミティ・ストイル(AUS)対アリッサ・ロック(AUS)、QF3はメイシー・キャラハン(AUS)対ブロンテ・マコーレー(AUS)、QF4はビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)対フィリッパ・アンダーソン(AUS)というCTクラスのハイレベルな戦いとなった。

 

2連覇も目前だったディミティ・ストイル(AUS)がココに敗退。
2連覇も目前だったディミティ・ストイル(AUS)。SFでは精彩を欠きココに敗退。

 

そして、セミファイナルのヒート1では、ココ・ホー(HAW)とディミティ・ストイル(AUS)という昨年のファイナルのリマッチとなり、ヒート2ではQFを終了間際の大逆転で勝ち上がったビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)と新進気鋭のメイシー・キャラハン(AUS)が対戦。

 

今回3位となりQSランク10位となったメイシー・キャラハン(AUS)
今回3位となりQSランク10位となったメイシー・キャラハン(AUS)

 

そして、ココ・ホー(HAW)が昨年のリベンジを果たしディミティに圧勝。QFから勢いに乗ったビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)がファイナル進出を果たした。

 

ココ・ホー
ココ・ホー

 

ファイナルでは、ココ・ホーが5.67をスコアしてヒートをリード。さらにライトブレイクに的を絞った彼女は、フォアハンドのスナップとリエントリーのコンビネーションで5.93をスコアしてリードを広げ、ビアンカをニード7.27と追い込む。

 

 

ココ・ホー
今回はハワイのレイラ達と参戦したココ・ホー

 

後半に入り、ビッグなライトブレイクをつかんだビアンカは、バックハンドでチャージを見せて、6.77をスコア。ニード4.83と差を縮めて追い上げを開始した。

 

ココ・ホー
ココ・ホー

 

しかし、じっくりと波を待ったココ・ホーは残り5分を切って再びライトブレイクをキャッチ。クリティカルなセクションでのソリッドなターン2発を決めて7.67というファイナルのベストスコアをマーク。

 

ビアンカはニード6.84と差を広げられて万事休す。ココ・ホーが昨年のリベンジを果たして見事優勝。QSランキングでも2位に浮上し来季のリクオリファイを確実にした。

 

 

coco-290181
ステージで祝福を受けるココ

 

非常に波に恵まれた今大会。世界的に見てもウイメンズの単独イベントは少なく、そんな中で日本でこのようなレベルの女性のみのサーフィンイベントが開催されことは非常に意味のあることだ。

 

またワールドクラスのサーファー達と、自分たちが普段サーフィンする同じフィールドでサーフィンを経験できること。そして、世界を目指す日本の女性サーファー達にとっては、ランキング・ポイントを稼ぐ絶好のチャンスであり、将来へのモチベーションを上げる素晴らしいイベントである。今後も日本の女性サーファーのためにも、このイベントが開催されることを切望する。

 

オーストラリアのジュニアサーファーであるアリッサ・ロック。今回の5位でランキングを11あげた
オーストラリアのジュニアサーファーであるアリッサ・ロック。今回の5位でランキングを11あげた
ブロンテ・マコーレー(AUS)も今回ランキングを1つ上げてQS4位でリクオリファイもほぼ確実
ブロンテ・マコーレー(AUS)も今回ランキングを1つ上げてQS4位でリクオリファイもほぼ確実
ホリー・ウォン(AUS)はQFで敗れて5位。
ホリー・ウォン(AUS)はQFで敗れて5位。

 

次回のウイメンズQSイベントは今シーズンの最終戦「ポート・スティーブンス・トヨタNSWプロ」で11月2日から5日まで開催。開催地のポート・スティーブンスはオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州のハンター地域にあり、シドニーから北へ約2時間半の場所。

 

最終戦はQS6000イベントで、今回ランキングを4位あげ23位となった日本人最高位の川合美乃里をはじめ、橋本恋、黒川日菜子、大村奈央、野呂玲花、西元エミリー、田代凪沙、都筑有夢路、北沢麗奈、松田詩野、西元ジュリ、井原美穂、脇田紗良がエントリー。

 

世界を目指しチャージを続ける彼女たちの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

 

WSL Women’s QS3000「White Buffalo Women’s Pro」

wsl-290263優勝: ココ・ホー(HAW)
2位:ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)
3位:ディミティ・ストイル(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)

roxy sisters-290336「ホワイトバッファロー エキジビションマッチ」
優勝:「ロキシーシスターズ」ヴァヒネ・フィエロ、レイラ・リコブアノ
2位:「オクトパスボール(たこ焼き)」庵原美穂、デンバー・ヤング
3位:「宮坂シスターズ」宮坂莉乙子、麻衣子
4位:「ポニョ」 西元エミリー、渡辺愛

 

オフィシャルサイト:http://www.worldsurfleague.jp/2017/white-buffalo/

 

■日本選手と海外選手の熱い闘い! 「white buffalo women’s pro Q3000 THE 2ND」試合完全中継

 

また今大会の模様はCS放送「スカイ A」が全 7 回にわたり中継放送を行う。大会リポーターとしてサッカー解説でおなじみの松木安太郎さんも登場。番組内では試合模様のほか、サーフィン競技のルール解説や、選手へのインタビューなど初めて競技サーフィンを目にする視聴者にも分かりやすく伝えていく。日本人 サーファー熱き想い・情熱必見!!

 

放送「スカイ 」放送予定:
11月12日(日) から放送開始。全7回を予定。
大会中継 60 分枠×6回。 大会ダイジェスト 30 分枠×1回。
詳しい放送時間、スカイ ホームページ 番組表をご覧ください。
http://www.sky-a.co.jp/