西慶司郎がJPSA初優勝!橋本恋が今季2勝目。加藤嵐が2年連続、西元ジュリのグラチャン決定

優勝した西慶司郎と橋本恋

撮影:佐原健司 http://kenjisahara.com/ 

 

激しい風雨に見舞われた、東京オリンピックのサーフィン会場となる千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下)は、防寒服での完全装備が必要な寒い一日となった。JPSAジャパンプロサーフィンツアー2017 ショートボード第7戦「CHIBA ICHINOMIYA PRO supported by 湾岸画廊」大会最終日。

 

ドラマティック・ストーム! 天候も嵐らば、嵐を呼ぶ男、加藤嵐が2年連続グランドチャンピオンを獲得。西慶司郎が、世界の大原洋人を倒してJPSA初優勝! 橋本恋は今季2勝目。西元ジュリも悲願のグラチャン。これほどドラマティックな一日が過去にあっただろうか。

 

朝は雨風とも弱かったものの、昼近くなり強まり寒さもマックス。天候に恵まれなかったが、大会期間中を通して、サイズはキープ。オリンピック会場としての懐の深さを感じさせた。

 

西元ジュリのグランドチャンピオン決定

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西元ジュリ

朝から俄に会場が慌ただしくなった。それは今大会は昨日のラウンド3で敗退していた、カレントリーダーの西元ジュリの本年度のJPSAショートボード・ウイメンズのグランドチャンピオンを発表したからだ。西元は今シーズン、新島で2位、種子島で2位、茨城で優勝と圧倒的な強さを見せて文句なしのグランドチャンピオン獲得だ。おめでとう!

ソリッドなターンをメイクした加藤嵐。
ソリッドなターンをメイクした加藤嵐。

 

加藤嵐が破れ、自力グラチャン獲得は消えた。

 

大会は女子のQFからスタート。そして男子QF、女子SF、男子SF、ファイナルへと進んだ。メンズ・ショートボードのカレントリーダーである加藤嵐が男子QFのヒート1に登場。西慶司郎と対戦。加藤嵐が残り時間5分で逆転でトップへ。

 

西慶司郎
拠点を千葉に移し活動する西慶司郎。笑顔がいい。

 

加藤嵐は、このQFを勝ち上がれば自力でグラチャンを決められるポジションにいた。しかし西慶司郎が残り1分でバックハンドでチャージ。なんと大逆転で加藤まさかの敗退。これで加藤嵐の自力でのグラチャンは消えた。

 

田中英義
田中英義

 

しかし、加藤嵐がこの千葉でグラチャンを決める可能性が消えたわけではなかった。ランキング上位の選手のなかでファイナルデイに残った加藤のライバルは、田中英義のみ。田中英義は今回優勝することで、グラチャン争いは最終戦に持ち越し。しかし、破れれば、その時点で加藤嵐のグラチャンが決定するというものだった。

 

試合を見守る加藤嵐
試合を見守る加藤嵐

 

グラチャン行方は田中英義の勝敗に委ねられることとなった。このシチュエーションは去年の千葉での大会と同じだった。そして田中英義は、QFで松岡 慧斗を下し、SFで世界を舞台に戦う大原洋人と対戦した。

 

加藤嵐のグラチャンが決定。多くの友人が彼を祝福した。
加藤嵐のグラチャンが決定。多くの友人が彼を祝福した。

 

加藤嵐の2年連続グラチャン確定!

 

そのヒートではスタートから積極的に攻める姿勢を見せた田中英義。前半は大原洋人を追い込んだ田中英義だったが、信じられないような完璧なエアリバースをメイクした大原は、ほぼパーフェクトの9.93という大会のベストコアをマークされて万事休す。加藤嵐の2年連続のグランドチャンピオンが決定した。

 

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凄まじい縦のエアリバースを見せた大原洋人

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そして、大会で高得点を多くスコアしてきた大原洋人が、どんなサーフィンで勝ち上がっていくかに注目が集まった。塚本勇太とのQF-H3でヒート終了間際の大逆転劇。SFでの9.93と、どれも見所満載の大原洋人のヒート。世界レベルのサーフィンを披露して見るものを圧倒した。


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大原洋人

 

ファイナルは西慶司郎と対戦した大原洋人。スタートから度肝を抜くビッグエアを披露する大原洋人。インコンプリートとなったが、打ち上げ花火のように圧倒的な存在感をアピール。初のJPSAファイナルを戦う西は、対戦相手が大原洋人とあって、大技を仕掛けてチャージを繰り返す。その為メイクできずにスコアが伸ばせないが、積極的なアプローチで好印象だ。

 

西慶司郎
西慶司郎

 

そして、後半に入り西慶司郎がグッドレフトをキャッチ。2つのビッグターンをメイクして、会場のギャラリーから大きな歓声が沸く。それは7.33となり、ついに大原洋人を捉え大逆転。さらにバックアップを上げて差を広げていく西。

 

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大原はニード7.21と追い込まれたが、再びライトをゲット。分厚いセクションでレイバックスラッシュを決める。しかしスコアは僅かに足らず、西慶司郎が大原洋人を下して、JPSA初優勝を手に入れた。

 

橋本恋
橋本恋

 

女子のファイナルは、今回、自分のホームで優勝を誓った、世界で結果を残し始めている川合美乃里と、種子島での優勝から勢いに乗る橋本恋の対決。そのヒートは橋本が先制攻撃を仕掛けて、バックハンドで4.73をスコア。川合も中盤に追い上げを開始するも、橋本が更にリードを広げて、今季2勝目を上げた。

 

川合美乃里
川合美乃里

 

ドラマチックなJPSA。今週は戦いの場を仙台に移して最終戦が行われる。仙台新港の素晴らしいブレイクで素晴らしいサーフィンが観れることを期待したい。

DSC_6069男子優勝:西慶司郎、2位:大原 洋人、3位:田中 英義、村上 舜

DSC_6040女子優勝:橋本 恋、2位:川合 美乃里、3位:西元 萌 エミリ、黒川 日菜子

DSC_6087敢闘賞:安井 拓海、渡辺 愛
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