レモー、カリフォルニア、2017年9月19日火曜日:カリフォルニアのCTイベント終了後に、ケリーのウェイブ・プールで大々的なテスト・イベントが開催されるという噂が広がった。その噂通りプラクティス・セッションが現地時間の 9月18日月曜日に行われ、9月19日火曜日にケリーのサーフ・ランチで招待者のみでのイベントが行われた。
世界チャンピオンのケリーが開発に携わった、ワールドクラスのハイパフォーマンス・ヒューマン・メイド・ウェイブ。このイベントに関しては報道関係などに情報は一切公開されず、一部のメディアが情報を嗅ぎつけてリーク。イベント当日は、WSLがある意味で公式にライブ・ブログで情報をアップデイト。参加した選手を含め関係者がソーシャルメディアでリークした。
“I don’t care if it takes an extra month to heal, it was worth it” –@kellyslater @KSWaveCo pic.twitter.com/sDQ9pJpDar
— World Surf League (@wsl) 2017年9月19日
今回はJベイでの足の骨折でコンテストから離れているケリーが久しぶりに公の場でサーフィンを披露。足をかばったソフトなライン取りだったようだが「今日ここでサーフィンしたことで、完治が数ヶ月遅れたとしても、今日のこれにはそれだけの価値があった」と、ケリーがコメント。
今回のイベントには、エイドリアーノ・ド・スーザ、カリッサ・ムーア、ジョアン・ディフェィ、ポーリン・アドゥ、シルヴァナ・リマ、フィリーペ・トリード、エース・バカン、マット・ウィルキンソン、セージ・エリクソン、コートニー・コンローグ、カノア五十嵐、ガブリエル・メディーナ、ジョーディ・スミス、ステフ・ギルモア、タイラー・ライト、ミック・ファニング、ジョン・ジョン・フローレンスといったサーファーが招待されて参加した模様。
そのほかにラビット、MR、ショーン・トムソン、PT、フレッド・ヘミングスをはじめとするプロサーフィン創成期に活躍されたレジェンド達も招待されて、このサーフィンの歴史的な一日を共にしたようだ。
2日間のイベントは無事終了し、女子ではカリッサ・ムーア、男子ではガブリエル・メディーナが、この記念すべきウェイブプール・イベントでの初タイトルを獲得し幕を閉じた。
このサーフィンの未来を感じさせるケリーのサーフランチ。公ではないもののソーシャルメディアのお陰で公開になり、人の手によって作り出された世界のトッププロがパフォーマンスするに相応しい波を見た。
今回は、来年のWSLイベントの開催地としてのPRとスポンサー集めも目的のひとつであったに違いないが、これが今後、一般サーファーにどのように降りてくるかが興味のある部分だが、今後の利用法など詳細などは明らかにされてはいない。だが今回のイベントの詳細や編集された映像は、恐らく正式にWSLから公開されるのではないかと思う。そして今回一つ分かったことは、ケリーのプールはとんでもなく広い敷地が必要だってことか。