2017年9月1日金曜日、スペインのガリシアで開催中のWSL男女QS6,000イベント「Pull&Bear パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」は大会４日目。若干サイズダウンしたものの3-4フィートとグッドコンディションが続き、男子のラウンド４から再開。その後、女子のラウンド２と３が行われ、男女ともベスト１６が決定した。
カノア五十嵐はラウンド４最終第８ヒートに登場。イマイカラニ・デヴォルトとキロン・ジャボーというハワイアンと対戦。ヒートはイマイカラニがスタートからバックハンドのエアリバースをメイクして8.67をスコア。カノア五十嵐も7.33をスコアして反撃。最後はキロンをマークして２位で勝ち上がった。
男子ベスト１６が出揃い大会も大詰め。カノア五十嵐をはじめ、ジョシュ・カー、ナット・ヤング、マーク・ラコマー、ジェシー・メンデス、ヨーガン・クズネットのパフォーマンスに注目が集まる。
レイデーが続いていた女子は、トップシードが登場するラウンド２から再開。H2に橋本恋、H3に川合美乃里、H8に都筑有夢路、H1には前田マヒナがクレジットされた。
川合美乃里は、アメリカの新鋭であるキャロライン・マークスと激しいトップ争いを演じた。ヒートはマークスがパワフルなバックハンドで6.67をスコアして開始。川合もファーストウェイブで6.27をスコアして反撃。
更に川合はフォアハンドのカーヴィングターンからのビッグリエントリーをコンビネーションさせて7.47をスコア。ヒートトータル13.74でマークスを逆転。追い上げるマークスの攻撃を振り切りトップでラウンドアップを決めた。
続いて行われたラウンド３の３人ヒートでは、前田マヒナとディミティ・ストイルという強豪と対戦した川合美乃里。川合は5.67、ディミティは6.33をスコアしてヒートを開始。更にディミティは、フォアハンドで5.57をマーク。バックアップを塗り替えてヒートをリードしていった。
２位をキープする川合美乃里。ヒート後半に入り、ライトセットを掴んだ川合は、フォアハンドのボトムターンから狙いを定め、クリティカル・セクションに当て込むビッグリエントリーをメイク。更にカーヴィングからクローズセクションへ繋ぎ、激しくテールを蹴り出すビッグターンでフィニッシュ。それは8.00のエクセレントスコアとなり、一気にトップポジションへ。そのままディミティを抑え、川合が１位でラウンドアップ。前田はスコアを伸ばせず、ここで敗退となった。
ついにラウンド４へ勝ち上がった川合美乃里。それは今年５月に千葉で行われたQS3000「一宮オープン」での優勝がフロックでなかったことを証明した。
明日は、CTサーファーで世界ランク８位のタティアナ・ウエストン-ウェッブとのマンオンマン対決。相手にとって不足なし。失うものは何もない。勝ち負けに関係なく今自分の出せるサーフィンを見せるだけ。がんばれ！ミノリ！
ラウンド２の橋本恋は、ディミティ・ストイル、ゾーイ・マクドゥーガルらと対戦。ヒートは8.67のエクセレントを含む、ヒートトータル16.50をスコアするストイルが圧倒。橋本はファーストウェイブで4.23をスコア。ヒート後半にトップスコアを4.73に塗り替えるも惜しくも４位で敗退。
都筑有夢路は、CTサーファーのキーリー・アンドリューらと対戦。ヒートは完全にアンドリューが支配。他の３名による熾烈な２位争いとなった。都筑はヒート中盤に5.03をスコアして、２位をキープ。しかし終盤に逆転されて惜しくも３位で敗退となった。
明日はファーストコールが現地午前11時、日本時間の18時と遅め。女子のラウンド５から再開されて女子のファイナルデイとなる予定。H2に川合美乃里がクレジット。男子はオフで日曜日がファイナルデイとなる予定だ。
オフィシャルサイト：
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1931/pullbear-pantin-classic-galicia-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1930/pantin-classic-galicia-pro
