大原洋人が大逆転でラウンド3進出。新井洋人も2位でラウンド2進出。QS 10,000「バリート・プロ 」開幕

ラウンド2を勝ち上がった新井洋人 Credit: © WSL / Cestari
本日のハイエスト・シングル・スコア9.23をスコアしたマイキー・ライト(AUS)Credit: © WSL / Cestari
本日のハイエスト・シングル・スコア9.23をスコアしたマイキー・ライト(AUS)Credit: © WSL / Cestari

 

ウィラード・ビーチ、バリート、クワズル-ナタール/サウス・アフリカ(2017年7月3日月曜日)今シーズン初のQSイベント最高レベルとなる【QS 10,000】「バリート・プロ PRES. BY BILLABONG」7月3日から、南アフリカはバリートのウィラード・ビーチでスタート。ラウンド2のヒート4までが行われた。

 

現在のQSランキングのトップを独走するジェシー・メンデス(BRA)は、ラウンド2の30分ヒートで13本の波に乗りまくった。そして、バーティカル・バックハンドで8.0、そして、ハイフライの360エアリアル・ローテーションで8.50をスコアして、勢いが感じられるサーフィンでラウンドアップ。

 

QSのカレントリーダーであるメンデス
QSのカレントリーダーであるメンデス

 

 

このイベントには、日本から大原洋人、村上舜、新井洋人、稲葉玲王、そして喜納海人が出場。QSランク上位の選手のみが出場できる大会は、賞金と獲得ポイントが大きく、この試合の結果でQSランキングが大きく変動することが予想される。彼らにとっても非常に重要な試合であることは言うまでもない。

 

 

そんななかで新井洋人は、ヒート前半トリッキーなコンディションにスコアを伸ばせずにいた。しかし、4.20、3.50を続けてスコアして2位に浮上。しかし、直後にジョナサン・ゴンザレスがフォアハンドのビッグターンをメイクして6.50をスコアして2位へ。

 

それに対する新井洋人は、レイト気味にビッグライトにテイクオフ。クリティカルなセクションでフィンフリーなリエントリーを決めて4.93をスコア。

 

 

ラウンド2を勝ち上がった新井洋人 Credit: © WSL / Cestari
ラウンド2を勝ち上がった新井洋人 Credit: © WSL / Cestari

 

さらにバックハンドのストレートアップからのコンビネーションマニューバーで6.17をスコア。僅差ながらトップのヴィンセント・ロメオを逆転して一気にトップへ躍り出る。ヒート終盤にロメオがエクセレントの8ポイントをスコアして、逆転された新井だったが、見事2位をキープしてラウンドアップを決めた。

 

新井洋人は、ラウンド2のヒート12で、CTサーファーのジョディ・スミス、ラムジ・ボウカム、コア・スミスと対戦。

 

終了間際の大逆転でラウンドアップした大原洋人 Credit: © WSL / Cestari
終了間際の大逆転でラウンドアップした大原洋人 Credit: © WSL / Cestari

 

トップシードが登場するラウンド2のヒート4にクレジットされた大原洋人は、QS世界ランク1位のジェシー・メンデス、トライアル勝者のリチャード・キッド、ブラジルのロブソン・サントスと対戦。

 

大原洋人
大原洋人

 

ヒート後半までスコアを出せずに苦しんだ大原洋人。しかし残り時間10分で猛反撃を開始、フォアハンドで5.80、さらにラストウェイブでは6.40と巻き返しを図り、ローカルのリチャード・キッドを大逆転。ヒートトータル12.20で2位でラウンド3へ勝ち上がった。

 

大原洋人は、ラウンド3のヒート1で、南アフリカ期待の新人、マイケル・フェブラリー、チャーリー・マーティン、アレホ・ムニーツと対戦する。

 

 

稲葉玲王
稲葉玲王

ラウンド1の村上舜のヒートはスタートから全員がチャージしてスコアをゲット。村上は同じレフトハンダーのパーカー・コフィンとレフトブレイク側にポジショニング。ヒート中盤にフォアハンドの高速ターンをコネクトして5.60をスコアするも、バックアップのない村上は4位を強いられる。

喜納海人
喜納海人

後半に入り再びレフトハンダーで4.13をスコアする村上は僅差ながら2位に浮上。しかし板を流すアクシデント。その間にティアゴ・カマラオがトップを奪い3位へ。残り時間10分を切ってニード6.24と追い込まれた村上舜は、最後にインタフェアも取られ4位でここで敗退となった。

 

朝の第一ヒートに登場した稲葉玲王と喜納海人は、トリッキーなコンディションで自らのサーフィンを披露することなくファーストラウンドで敗退となった。

 

 

世界を目指し戦い続ける彼らにエールを送り続けたい。がんばれ!日本! 

現在の日本と南アフリカとの時差は7時間。ネクストコールの現地時間7時30分は日本時間の14時30分です。

 

 

ラウンド2結果:
ヒート1:マイケル・フェブラリー(ZAF)13.83、クリスチャン・キマーソン(BRA)12.83、フレデリコ・モライス(PRT)12.24、ヨーガン・クズネット(FRA)9.87
ヒート2:チャーリー・マーティン(GLP)11.93、マーク・ラコマー(FRA)10.34、デイヴッド・シルヴァ(BRA)8.67、ジャック・ロビンソン(AUS)7.84
ヒート3:ジェシー・メンデス(BRA)16.50、大原洋人(JPN)12.20、リチャード・キッド(ZAF)10.90、ロブソン・サントス(BRA)8.57
ヒート4:ジェレミー・フローレス(FRA)11.93、アレホ・ムニーツ(BRA)10.40、ゴニー・スビサレッタ(ESP)9.10、リューイル・フェリペ(BRA)5.53

ラウンド1結果:
ヒート1:ヨーガン・クズネット(FRA)13.24、リチャード・キッド(ZAF)12.80、喜納海人(HAW)8.44、稲葉玲王(JPN)7.97
ヒート2:リューイル・フェリペ(BRA)11.10、レアンドロUsuna(ARG)8.97、ティモティー・ビッソ(GLP)8.40、イーライ・オルソン(HAW)7.27
ヒート3:ノメ・ミニョ(FRA)12.33、ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)10.10、マシュー・マギリヴレイ(ZAF)9.94、シェーン・ホームズ(AUS)8.40
ヒート4:ヴィセンテ・ロメロ(ESP)13.50、新井洋人(JPN)11.10、ジョナサン・ゴンザレス(CNY)10.67、ネルソン・クローラック(FRA)8.40
ヒート5:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)14.84、マイキー・ライト(AUS)14.73、フィン・マギル(HAW)11.30、オニー・アンワー(IDN)9.44
ヒート6:ティアゴ・カマラオ(BRA)15.33、パーカー・コフィン(USA)12.60、ディラン・ライトフット(ZAF)12.13、村上舜(JPN)5.60
ヒート7:ヤディン・ニコル(AUS)13.90、キリアン・ガーランド(USA)11.94、ラファエル・テイクセラ(BRA)11.67、カラニ・ボール(AUS)10.07
ヒート8:ペドロウ・エンリケ(PRT)11.53、フラビオ・ナカジマ(BRA)10.83、コーディ・ヤング(HAW)10.06、メイソン・ホー(HAW)9.93

 

【QS 10,000】バリート・プロ
7月03日-09日
バリート、クワズル-ナタール、サウス・アフリカ

 

オフィシャルサイト:http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1887/ballito-pro

http://theballitopro.com/