ドラマティックな番狂わせ続出。メディーナ、オーウェンがまさかのR3敗退。CT第5戦「フィジー・プロ」2日目

ラウンド4へ勝ち上がったジュリアン・ウィルソン。PHOTO: © WSL / Cestari

 

タヴァルア/ナモツ、フィジー(2017年6月5日月曜日)2017年のワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第5戦「Outerknownフィジー・プロ」は、大会2日目。

 

昨日同様のヘビーな6−8フィートのクラウドブレイクで、ラウンド3のヒート4までが終了。そんなコンディションでドラマティックな番狂わせ続出した。

 

 

開幕戦直後の怪我で、ツアーから離れていたイタロ・フェレイラ(BRA)は今日、ツアー復帰第1戦のラウンド3ヒートでガブリエル・メディーナ(BRA)を僅差で下す、ショッキングな番狂わせを引き起こした。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)が、ガブリエル・メディーナ(BRA)を下す。PHOTO: © WSL / Cestari
イタロ・フェレイラ(BRA)が、ガブリエル・メディーナ(BRA)を下す。PHOTO: © WSL / Cestari

 

2014年WSLチャンピオンでディフェンディング・チャンピオンであるメディーナは、そのヒートを素晴らしい8.10で開始。それに対しフェレイラは、バレルとターンを見いだし7.83と8.00で反撃。メディーナは逆転には7.73が必要な状況に追い込まれ、ヒート終了間際にチャンスを手に入れたが、僅か0.36ポイント足らずにまさかのR3敗退となった。

 

「それはアメージングでしたね。」と、フェレイラは言った。「ガブリエル[メディーナ]と戦うことは常に楽しみです。彼はハード・コンペティターですからね。最後の数本で僕は良いバレルを手に入れていて、プレッシャーを感じていなかった。試合に復帰できて最高にハッピーです。僕をサポートしてくれた、みんなに感謝したいですね。」

 

イアン・ゴウベイア(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari
イアン・ゴウベイア(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

また、2017CTルーキーのイアン・ゴウベイア(BRA)もまた、世界ランク2位のオーウェン・ライト(AUS)をラウンド3のオープニング・ヒートで破る、番狂わせを引き起こした。

 

ゴウベイアは一連のバレルでエクセレントな8.33をスコアしてペースを掴む。残り時間10分を切り、ゴウベイアはプライオリティーを利用し7.33をスコア。さらにリードを広げてライトを追い込む。最後までチャージしたライトだったが僅かに逆転することはできなかった。

 

 

「ついにラウンド3をメイクして、ラウンド4まで勝ち上がれて最高に嬉しいです。」と、ゴウベイアは言った。「このフィジーでオーウェン[ライト]に勝ったなんて信じられない気分です。彼は、多分ここでのベスト・サーファーの1人でしょう。

 

ヒートでは、僕がクレージーな何かをしなければならないということを分かっていました。それでファースト・ウェイブからバレルになる良い波を見つけて、さらにバックアップも手に入れたんです。」

 

ケリー・スレーター(USA)PHOTO: © WSL / Cestari
ケリー・スレーター(USA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

WSLチャンピオンのケリー・スレーター(USA)とジョエル・パーキンソン(AUS)はラウンド2をラウンドアップ。CTスーパースターは、彼らの飾られたキャリアに加えるイベント・タイトル獲得に向けて争い続ける。

 

レオナルド・フィオラバンティ(ITA)PHOTO: © WSL / Cestari
レオナルド・フィオラバンティ(ITA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

ルーキーのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)は、CTにクオリファイして以来、最下位が続いていた。しかし、今回のフィジーでCTコンペティターとしてキャリア初のヒート勝利を手に入れた。

 

「ついにヒートを勝ち上がることができて最高です」と、フィオラバンティは言った。「ツアーは素晴らしかったけど、僕にはハードでした。多くのことを学びました。できれば、この自信を持って自分の次のヒートから改善していきたいですね。」

 

マット・ウィルキンソン(AUS)Credit: © WSL / Sloane
マット・ウィルキンソン(AUS)Credit: © WSL / Sloane

 

マット・ウィルキンソン(AUS)、セバスチャン・ジーツ(HAW)、ジェレミー・フローレス(FRA)は素晴らしいパフォーマンスを見せて、2本のエクセレントを揃えて、本日のハイエスト・ヒート・トータルをスコア。

 

ジーツは、2本の深いバレルを見つけ出してパーフェクトな9.00と9.43という2本のエクセレントで、ロペスをコンビネーション・シチュエーションに追い込んでの圧勝となった。

 

 

カノア五十嵐は、ラウンド2でルーキーのイアン・ゴイベイアと対戦。全く自分のサーフィンを見せぬまま、敗退となった。

 

このSWスウェルは火曜日にサイズん傾向。新たなロング・ピリオドのSWスウェルは、木曜日にゆっくりサイズアップ、金曜日にピークに達する見込み。ネクストコールは日本時間の明朝4時。

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1867/outerknown-fiji-pro

 

 

 

残っているOuterknownフィジー・メンズ・プロ・ラウンド2結果:
ヒート2:ジョエル・パーキンソン(AUS)10.66 def.ヤゴ・ドラ(BRA)10.33
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)18.43 def.ビノ・ロペス(BRA)9.53
ヒート4:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)12.26 def.エイドリアン・バカン(AUS)11.87
ヒート5:ケリー・スレーター(USA)12.90 def.イーサン・ユーイング(AUS)4.27
ヒート6:ジョアン・ドゥルー(FRA)13.00 def.コナー・コフィン(USA)10.30
ヒート7:ウィゴリー・ダンタス(BRA)14.77 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)12.27
ヒート8:ジェレミー・フローレス(FRA)17.57 def.ナット・ヤング(USA)11.10
ヒート9:スチュアート・ケネディ(AUS)10.74 def.イズキール・ラウ(HAW)9.10
ヒート10:イアン・ゴウベイア(BRA)15.10 def.カノア五十嵐(USA)7.13
ヒート11:ミゲル・プポ(BRA)12.00 def.ジャック・フリーストーン(AUS)9.23
ヒート12:ビード・ダービッジ(AUS)13.10 def.ジョシュ・カー(AUS)9.90

 

Outerknownフィジー・メンズ・プロ・ラウンド3結果:
ヒート1:イアン・ゴウベイア(BRA)15.66 def.オーウェン・ライト(AUS)15.26
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.04 def.フレデリコ・モライス(PRT)10.20
ヒート3:マット・ウィルキンソン(AUS)16.84 def.ミゲル・プポ(BRA)5.67
ヒート4:イタロ・フェレイラ(BRA)15.83 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)15.47

 

アップカミングOuterknownフィジー・メンズ・プロ・ラウンド3マッチアップ:
ヒート5:ミック・ファニング(AUS)対ミシェル・ボレーズ(PYF)
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)対ジョアン・ドゥルー(FRA)
ヒート8:ケリー・スレーター(USA)対コナー・オリアリー(AUS)
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート10:コロへアンディーノ(USA)対ビード・ダービッジ(AUS)
ヒート11:セバスチャン・ジーツ(HAW)対ウィゴリー・ダンタス(BRA)
ヒート12:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対スチュアート・ケネディ(AUS)