写真、リポート:山本貞彦
太東ビーチパーク、千葉、ジャパン(2017年6月4日、日曜日)JPSAロングボード第3戦「昭和エンジニアリング presents 太東ロングボードプロ」は大会最終日。
会場となっている太東の波は北東のウネリが反応。サイズダウンせずにアップ。朝はコシハラ、上げ込みに変わり、ムネカタに。風が東まじりとなるものの、グッドコンデイションで最終日を迎えた。
女子のファイナルは、前回の千倉でプロ資格を獲得して、いきなり準優勝した期待の新人、小山みなみと、この太東をホームとする田岡なつみの一騎打ちとなった。
スタートから果敢に波にチャージしてスコアを重ねてリードする小山。それに対して田岡はバックハンドでハングテン、ハング5、そしてリエントリーをメイクして9.50をスコアして優勝を狙う小山を逆転。そのまま逃げ切り今季初優勝を手に入れた。
田岡なつみ
太東をホームポイントにしている田岡にとって、どうしても勝ちたかった大会。涙なみだで、お母さんとのハグ。
両親が来ると勝てないというジンクスをはねのけ、応援に駆けつけた多くの友人たちの前で勝てたこと。やっとお父さんの前で勝てたこと。本当に嬉しそうでした。
表彰式のインタビューでは、「これで今年こそグラチャン獲れるように頑張ります!」と力強く笑顔で語った。 なっちゃん!おめでとう!
男子ファイナルでは、森大騎、堀井哲、浜瀬海、塚本将也の4名が対戦。ファイナルヒート開始から2本のエクセレントをマークした森大騎が圧勝した。
森大騎 こちらも太東をホームポイントにしている大騎。ここでは無類の強さ。
これで自信復活。こちらも今年のグラチャン争いに名乗りを上げた。大騎!おめでとう!
友人たちとの喜びの集合カット。
大騎の腕組み胸はるポーズは大騎のニュースタイル。
浜瀬海
技のキレは選手の中でも抜群。それでも優勝はできなかった。試合では今、自分のできることはすべてやった。それだけに「悔しいです!でも、これからです!」と。
自分に何が足りないかを知ったことで、選手は強くなる。海の伸び代はまだまだある。これからの試合がますます楽しみになった。
小山みなみ
前回の千倉に続き、今大会も準優勝。スムースな動き。無理がなく軽やか。間違いなく今年の女子のロングボードの台風の目となる選手だ。それでも勝てなかった理由は、経験不足か。試合を重ねていけば、もう優勝は間違いない。
今回も若手が試合を引っ張った。でも、勝てなかったのは、ベテランの意地か。
ヤングパワーだけで試合は勝てない。体験を重ね、それが自分の経験となって、初めて強い選手となれる。
ということは、早ければシーズン後半は選手の勢力図が大きく変わる可能性も出てきた。今シーズンのロングボードも面白くなってきた。今シーズンのJPSAロングは残り2戦。
喜納元輝 前回優勝のゲンキは今回はクオーターで敗れて9位でフィニッシュ。
堀井哲 アグレッシブに攻めるサーフィンで今回準優勝。試合の合間も練習。勝ちたいというその気持ちは次につながる。
ファイナルでは精彩を欠いて4位となった塚本将也
植村未来はパドリング・インタフェアを犯してセミファイナルで敗退。
3位の菅谷裕美。今回はハングテンも披露。マニューバー豊富にファイナルまで勝ち上がった。
ヒートをこなすごとに波に順応。ノーズだけでなく、きわどい攻めも見せた菅谷裕美。
ノーズライドでチャージして4位となった小高恵子。
JPSA ロングボード第3戦「昭和エンジニアリング presents 太東ロングボードプロ」
男子
優勝:森大騎
2位:堀井哲
3位:浜瀬海
4位:塚本将也
女子
優勝:田岡なつみ
2位:小山みなみ
3位:菅谷裕美
4位:小高恵子
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