
現地時間2017年4月30日日曜日、ポルトガルのサンタ・クルスで開催中のWSL-QS3000「Pro Santa Cruz pres. by Oakley 」は大会最終日。3ヒートのみを残したコンテストは昨日、コンディション不良でレイデーとなり、ウエイティング期間最終日にして、ストーミーコンディションでの開催を強いられた。

日本期待の大原洋人は、セミファイナルの第1ヒートで、クオーターでカノアを破ったウルグアイのマルコ・ジョージと対戦。
ジェットスキーのアシストが出動する厳しいコンディションのなか、ジョージは的確に波をセレクトしスコアを重ねる。一方、ヒート前半は波に翻弄されて、全く自分のサーフィンを見せるどころではない大原洋人は、コンビネーションに追い込まれてしまう。
Wave of the Day 4: Marco Giorgi’s 8.50 Semifinal Winning Ride
後半に入り、バックハンドで5.83をスコアして、コンボを崩す大原洋人だったが、直後にジョージがフォアハンドで8.5のエクセレントをマーク。だが最後まで諦めない大原洋人は、再びバックハンドでビッグリエントリーをメイクして7.50をスコア。ニード7.74まで追い上げる。しかし、大原の反撃もそこまで。優先権を持ったジョージにマークされたままタイムアップとなり、惜しくもここで敗退となった。

「僕はどこで波を待ったら良いのか本当に全くわからなかった。そして、波を見つけるのが本当に難しかった。」と、大原は言った。
「でもポルトガルでは、素晴らしいヒートをいくつも戦えて本当に満足です。最高な気持ちで日本で行われる次の試合に挑めます。自分の地元で開催される試合で、多くの人が僕が良い結果を出すことを期待してくれています。その期待に応えられるように頑張りたい。本当に試合が楽しみです。」

最終的に、SFヒート2でポルトガルのニューヒーローのフレデリコ・モライスを下した、ブラジルのティアゴ・カマラオが、大原洋人を下したマルコ・ジョージとファイナル対決。そしてマルコ・ジョージ(URY)がプロ初優勝で29歳の誕生日を祝った。
今回セミファイナルで敗れ3位となった大原洋人は、貴重な 1680ポイントと、賞金$4,000をゲット。世界ランクも再び4位に浮上した。そして、次はいよいよ大原洋人の地元で千葉で、今シーズン3つ目のQS6000イベント「Ichinomiya Chiba Open」が5月21日から28日まで開催される。
このイベントには、2015年のワールド・チャンピオンのエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)をはじめ、セバスチャン・ジーツ、スチュー・ケネディ、カノア五十嵐、レオナルド・フィオラバンティ、イーサン・ユーイング、フレデリコ・モライス、ジョーン・ドゥルーといったCTサーファーが、発表されたシードリストにはクレジット。(変更になる可能性あり)
そして、来季のクオリファイを目指す世界のトップQSサーファー達が日本に集結する。それを日本の大原洋人をはじめとする日本人サーファーが迎え撃つ。今シーズンは目覚しい結果を残しているジャパニーズ・ストーム。今年の千葉ではどんな戦いを見せてくれるのか、今から待ちきれない。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1899/pro-santa-cruz-2017